■今日の本
ISBN:4062751399 文庫 森 博嗣 講談社 2005/07 ¥750
地下密室+宇宙密室!森ミステリィの神髄!!
土井超音波研究所の事件はまだ終わらない……

土井超音波研究所の地下、出入りが絶対に不可能な完全密室で、奇妙な状態の死体が発見される。一方、地球に帰還した有人衛星の乗組員全員が殺されていた。数学者小田原長治の示唆で事件の謎に迫る瀬在丸紅子は、正体不明の男たちに襲われる!前人未到の宇宙密室!ますます冴える森ミステリィ、絶好調Vシリーズ第9弾!


「お父様が家に来たから」
「来たから、何?」
「しばらく、帰らないほうが良いと思った」
「どうして?」
「わからない」
「私も、いたよ」
「だから、三人で、喧嘩をするんだと思った」
「私のこと、知っているのね?」
「なんとなく」
「そう……」


というわけで、9巻です。
ああ、もう9巻か。早かったなあ。次で終わっちゃうんだよ?
あっと言う間だね。

前巻の「六人の〜」からの続きですね。
前回の事をばっちり忘れていたのでちょっと「……あれ? どうだっけな?」と思うことが多かったんですけど。それでも楽しく読めましたよ。

それにしても、小鳥遊くんが初めて出た短編から、ココまでのながーい伏線がようやくつながりを見せました。
長いな。
すごいなあ。

実は私のうすらぼんやりした頭では、密室のイメージが明確に出来なかったんですが、その分何かインパクトありました。
森センセの作品は「わからん!」と思う率が高ければ高いほど面白い気がします。

それにしても、上の台詞に引用したけど。
へっくん……。けなげだねえ。
林さんの事、「お父様」って呼ぶんだね。没落前の生活がちょっと窺えたよ。
お父様、かー。
大人になったらそう呼んでなかったはず。
それだけまだ、子どもだったのかな。

うーん、へっくん可愛いぜ。

とりあえず、順番に読むことをオススメします。

2005年22冊目

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