今日のDQ5(169)
2005年7月15日 今日の「DQ5」■もうサラボナも6ですか。
全然前進してないのに。……でもここを終わらせると、結構先が見えてくる感じですね!
割と終わりのほうまで来たなーって気分が急にしてきました。
(予定表を確認)
……気のせいか。
■サラボナ 6 (テス視点)
■ああ、苦手な避けられない戦闘がやってきました。
戦闘シーンって何回書いても全然駄目。(何回も書いてないけど……)
ブオーンって確か結構苦戦したような……。まあ、頑張ろう。
全然前進してないのに。……でもここを終わらせると、結構先が見えてくる感じですね!
割と終わりのほうまで来たなーって気分が急にしてきました。
(予定表を確認)
……気のせいか。
■サラボナ 6 (テス視点)
船は北上して、やがて大きな入り江に出た。地図と照らし合わせてゆっくりと祠のある場所を探して回る。
暫く行くと、入り江の北側にぽつんと祠があるのが分かって、ボクらは船からおりた。
相変わらずあまり天気は良くない。遠くで雷の音がした。
「気をつけて行こう」
ボクらはそっと祠の入り口をくぐる。
外から見たのとは違って、結構立派ながっしりとしたつくりの建物だった。地面には地下に続く幅の広い螺旋階段がある。
ボクが先頭になって、ゆっくりとおりる。
地下にはかなり広い空間があって、螺旋階段はかなり長く続いていた。
随分歩いて、漸く底にたどり着く。
祭壇に、大きなツボが一つだけ置かれていた。
何だか、少し間の抜けた猫のような顔が付いている。見た目だけで言えば、結構ユーモラスなデザインなんだけど、そのツボは血の様な禍々しい赤い光を放っていた。
じっと見つめていたら、なんだか少し揺れているようにも見える。
全体的に、すごーくやばそうな感じ。
「ともかく、急いで帰ろう。……赤いから」
「ねえ、何か声聞こえなかった?」
ソルがボクを見上げる。
「ボクは聞こえなかったけど……」
「急いで帰らなきゃだよ」
ボクの手を引っ張って、ソルは真剣な目をした。
「……、分かった」
ボクは頷いて、螺旋階段を駆け上る。
外に出ると、相変わらず雷は続いていて、随分雲が低い。
一雨来るかもしれない。
「皆あつまって、ルーラするよ」
サラボナの街に入ると、入り口に兵士さんがいた。
「おおっテスどの。ルドマンさんは先ほどから見晴らしの塔でお待ちですぞ!」
彼はボクの顔をみて、ほっとしたようにそういった。
「わかりました、ありがとう」
ボクは頷くと、そのまま踵を返す。
街の外にある見晴らしの塔に着いた頃には、ぽつりぽつりと雨が降り出していた。
「ああ、そうか」
ボクは唐突に思い出す。
「何が?」
ソルがボクを見上げた。
「ずっと不思議だったんだ、何のためにルドマンさんがこの見晴らしの塔を建てたのか。サラボナが魔物に襲われたって話は聞いたことが無いのに、心配性なのかなって思ってたんだけど……。何か大きな魔物が来る事を知ってたから建てたんだね、なるほど」
ボクは塔を見上げた。個人が街を守るために建てた塔としたら、多分世界で一番高い塔だ。立派だし頑丈そう。
「ともかくルドマンさんに報告。もし戦うような事があったら手助けしなきゃね。えーと、ソルとマァルは来る?」
「行くよ、ぼく恐くない。それにこの盾を貰ったんでしょ? 恩返ししなきゃ」
ソルはにっこり笑って天空の盾を指差した。
「わたしも行きます。高いところは恐いけど、助けてあげなきゃ」
ボクは二人に笑いかける。
「よし、じゃあ、一緒に行こう。後は……ピエール、いける?」
「勿論です」
ピエールが馬車から降りてきた。
「じゃあ、行こう」
ボクらは塔に入る。
初めて入ったけど、中は何も無い。ただ頑丈なつくりの塔のてっぺんを目指すだけの階段がついている、シンプルなつくりになっていた。
ボクらはその階段をなるべく急いで上る。
「ルドマンさん」
ルドマンさんは、大きく北側に開いた窓から外を見ていた。ボクの声に振り返って、大きくため息をついた。
「テスごくろうだった。そうか……やはり赤色か」
ボクが驚くと、ルドマンさんは力なく笑った。
「その顔を見れば、うらない師じゃない私でもツボの色は当てられるさ。もう時間がないようだ。さっこっちへ!」
ボクらも窓のほうへ近寄る。
窓は外側に少し張り出したテラスを持っていた。ここなら十分に戦えるだろう。
「いいかねテス。ツボの中の悪魔がもうすぐよみがえるのだ。150年前、私のひいひいひいひい……ひいひいじいさん。まあ、要するに私のご先祖様が奴をツボに封じこめたんだが……。その効き目がそろそろ終わるらしい」
ルドマンさんは窓の外を見据えながら続ける。
「おそらく奴は憎い血を引くこの私をねらって来る。もちろんその後サラボナをも滅ぼすだろう。私は家に戻り戦いのしたくをしてこよう。テス! 暫くの間ここをたのんだぞ!」
「分かりました」
ボクは剣を抜いて何度か上下に振って見せた。
「お気をつけて」
ルドマンさんは大きく頷くと、階段の下へ消えていった。
辺りが、物凄く静かになった。雨はまだまばらに降ってるだけで、本降りにはなっていない。
どしゃぶりになると戦いにくい。雨が本格的に降らないことを祈った。
ソルとピエールが無言で剣を抜き、マァルがグリンガムの鞭の柄を握り締めた。
ただ、静かだった。
やがて、大きな音が遥か北のほうから聞こえた。
重いものが落ちるような音。ずしんと響く、低い音。
「足音」
誰かが小さくつぶやいた。
ソレはゆっくりこちらに近付いてくる。
やがて、見える。
最初は小さな点に見えた。が、すぐに間違いだと分かる。
あまりに遠かったから、小さく見えただけで、近付くたびに恐ろしく大きい事が分かってきた。
「天に届くような」とは、ご先祖様もうまい事を言う。
嘘じゃなかった。
そいつは一直線にこちらに向かって来ていた。歩くたびに、地響きと深い低い足音。バキバキと派手な音を立てて、森の木が倒れていく。住処を追われた鳥達が鳴き声をあげて慌ただしく飛び立っていく。
ようやく、顔が分かった。
なんだか、猫みたいな顔。あのツボにあったのと良く似ている。
全身は茶色くて、結構ずんぐりとした体つき。
姿だけ見れば、そんなに恐くないのもあのツボと一緒。
けど。
「……何か凄く嫌な感じがする」
ソルがじっと相手を見据えたままつぶやいた。
ボクは頷く。
「見た目に騙されたら、ひどい目にあうね、コレは」
■ああ、苦手な避けられない戦闘がやってきました。
戦闘シーンって何回書いても全然駄目。(何回も書いてないけど……)
ブオーンって確か結構苦戦したような……。まあ、頑張ろう。
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