今日のDQ5(166)
2005年7月12日 今日の「DQ5」■眠いです。
毎朝3時とか4時までドラクエ8やるの、やめなきゃダメね。
幾ら夏休みだからって、ダメね(反省)
■サラボナ 3 (ソル視点)
■DQ5の曲を聴きながら書いてみました。
「愛の旋律」がかかってなんだか気恥ずかしかったです。
さて、フローラさんの言葉でマァルちゃんは浮上してくれるかな?
うまくやってね、フローラさん。
毎朝3時とか4時までドラクエ8やるの、やめなきゃダメね。
幾ら夏休みだからって、ダメね(反省)
■サラボナ 3 (ソル視点)
今日もとても天気がよくて、空が高い。
真っ青な空に白い雲が薄く浮かんでいる。吹いていく風は涼しくて、そろそろ秋が本当に来たんだなって思った。
マァルは相変わらず不機嫌で、ちょっとつまらない。
「奇麗な街ですねえ、グランバニアもこうありたいものですね」
サンチョは目を細めて街を見ている。
確かに奇麗な街。
道が広くて、周りには花がたくさん咲いている。
「あ! 噴水がある!」
ぼくはマァルの手を引いて広場に向かって走る。
「ああ、ちょっと、待ってくださいよ!」
サンチョが後ろから慌ててどたどたと走ってくるのが解るけど、ぼくは立ち止まらないでそのまま走った。
噴水がある広場はとても広くて、ベンチで話をしている人や、噴水を見ている人や、いろんな人が居た。
「ソル、どうしたの?」
マァルは不思議そうにぼくをみる。
「別に? マァルが退屈そうだったから」
ぼくはにっこり笑って手を離す。マァルは苦笑した。
「ごめんね。怒ってばっかりじゃダメなのは解るんだけどね」
そういって口を尖らせる。
「……でも何かイヤなの」
「マァル、お父さんのこと嫌い?」
「嫌いじゃ……ないよ」
「じゃ、別にいいや」
ぼくは言うと、噴水を覗き込む。空がうつっていて、とても奇麗だった。
「ああ、もう坊っちゃん達は足が速いですね」
サンチョが肩で息をしながら、ようやく噴水のところまできて座り込む。
「サンチョ大丈夫?」
ちょっと苦しそうなサンチョを見て、マァルはしゃがんでサンチョを見た。サンチョは首を縦に何回か振った。
「あら、大丈夫ですか?」
奇麗な声が頭の上から降ってきた。
振り返ると、女の人がサンチョを心配そうに見ている。そして近寄ってくるとサンチョの傍に座って背中をさすってくれた。
「ああ、すみません、ありがとうございます」
女の人は笑って「いいえ」といいながら、まだ背中をさすってる。
青い髪を腰までのばした、白い服を着た奇麗な女の人。
「かわいらしいお子さん達ですね、お孫さんですか?」
女の人はぼくとマァルを見て、それからサンチョに訊ねた。
「いえ、私がお仕えしている方のお子様方です。今主人はルドマン様のお屋敷にお邪魔していてこちらにはおりませんが」
サンチョが答えると、女の人は口元に手を持っていって「まぁ!」って驚いた声をあげた。
「ルドマンは私の父ですわ、失礼ですけれどご主人様のお名前を聞かせてくださいますか?」
この女の人が、ルドマンさんの娘っていうことは、お父さんが結婚するはずだった人?
ぼくは驚いて女の人をもう一回見る。
凄く凄く奇麗な人だ。
お母さんも奇麗な人だって聞いてるけど、お母さんはこの女の人に勝ったんだから、もっと奇麗なのかな?
……想像できないや。
ぼくがそんな事を考えてる間に、サンチョは女の人に「主人はテスと申します」って答えてた。
そうしたら、女の人の驚きはもっともっと大きくなった。
「まあ!」
そういってぼくとマァルを見てにっこり笑った。
「じゃあ、お母様のお名前はビアンカさんですね? 言われてみればお二人によく似てらっしゃるわ」
そういって女の人は立ち上がる。
サンチョも一緒に立ち上がった。
「こんにちは、初めまして。私、ルドマンの娘でフローラと申します。テスさんには色々とお世話になりました。よく夫とも今どうしてらっしゃるのかしらってお話してましたのよ」
フローラさんはぼくらに頭を下げてからそんな事を言ってにっこり笑った。
「よかったら私の家にいらしてくださいな」
ぼくらが案内されたのは、街の少し奥にある大きな家だった。
庭も広くて、奇麗な花壇がたくさんあった。
「こちらが私の家です。向こうに見えるのが父の家です」
そういって手を向けた方向には、この家よりもっと大きな家が建っていた。お父さんが出かけていったのは、そっちの大きな家の方だろう。
そのままぼくらは、庭の木陰にあるテーブルに案内される。
「こちらでおまちくださいね」
フローラさんはそういってにっこり笑うと、家の中に入っていった。
「あの人がお父さんが結婚するつもりだった人よね?」
マァルは少し複雑そうな顔をして、家のほうを見た。
「だろうねえ」
ぼくは答える。
「……なんであんなにニコニコしてられるのかしら?」
マァルは不思議そうに言。
「マァル様、フローラさんにそういうことを言わないでくださいよ?」
サンチョが少し眉を寄せた顔をして、マァルに注意する。
「はーい」
マァルは少し不満そうに返事をした。
暫くすると、フローラさんはトレイにオレンジジュースを並べてもって来てくれた。
「ああ、そんな申し訳ありません!」
サンチョが慌てて立ち上がって、フローラさんからトレイを受け取ろうとする。
「皆様お客様なのですから、座ってくださいね?」
フローラさんはにこりと笑って、ぼくらの前にジュースを並べてくれた。それから、椅子に座ってぼくらをゆっくりと見回した。
「テスさんたちが旅立たれてもう随分たつんですね。こんな大きなお子さん達が居るなんて。なんだかウソみたい……お名前は?」
「ぼくソル」
ぼくはジュースを飲みながら答える。
「マァルです」
マァルは少しすました声を出した。
「申し遅れました、私はサンチョと申します。主人からお話は少し伺いました。何でも此方で結婚式を挙げていただいたとか……」
サンチョも緊張しているみたいだった。
フローラさんはにこりと笑った。
「皆さん素敵なお名前ですね」
そういって、少し首を傾けてゆったり笑った。
「私の父がテスさんに色々と御迷惑をかけてしまって、今でもあの頃を思い出すと申し訳ない気持ちがしますわ。テスさんは怒ってらっしゃらなかったかしら?」
「怒るなんてとんでもない! 結婚式を挙げていただいて、とても嬉しかったと申しておりました。今でも昨日の事のように思い出せると……」
サンチョが言ってるときだった。
マァルがフローラさんをじっと見つめて
「フローラさん。お父さんは、フローラさんと結婚するはずだったって、本当ですか? 結婚するって言っていたのに、約束を破られてイヤじゃなかったですか? お父さんはもしかしたら天空の盾が……」
そこまで言って、マァルは黙った。
フローラさんは少しの間きょとんとマァルを見つめていた。
サンチョが頭を抱えている。
「まあ」
フローラさんはそんな事を言ってから、口元を手で隠して声を立ててしばらく笑った。
「マァルちゃんはソレで少し機嫌が悪かったのね? 嫌われてしまったのかと心配していたの」
フローラさんはまた笑った。
「もしかして、テスさんは皆さんにちゃんと説明していないんじゃないかしら? それともテスさんが見たあの時の騒動は、マァルちゃんが怒るようなものだったのかしら?」
首をかしげて、暫くフローラさんは考えてるみたいだった。
「よかったら私のお話も聞いてくださいますか? 多分、随分印象が変ると思いますよ?」
そういって、フローラさんはマァルににっこりと笑いかけた。
■DQ5の曲を聴きながら書いてみました。
「愛の旋律」がかかってなんだか気恥ずかしかったです。
さて、フローラさんの言葉でマァルちゃんは浮上してくれるかな?
うまくやってね、フローラさん。
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