今日のDQ5(152)
2005年6月16日 今日の「DQ5」■心配しなくても、STARGAZERやったからって、今日のDQ5の進度は変わりませんよ。だってもうクリアしてあるから(笑)
暫く楽しんで書く予定だし。
■懐かしい友と (テス視点)
■嫌な予感がする。
これは……長くなるぞ……。ラインハットに来るといっつもそうだ……。
というわけで、長引きそうです。
ヘンリーファンの方は良かったですね(他人事かよ)
暫く楽しんで書く予定だし。
■懐かしい友と (テス視点)
「じゃあ、この次はラインハットね」
そう声をかけると、サンチョが嫌そうな顔をした。
まあ、当然といえば当然だろう。お父さんを悪人にしたてあげ、サンタローズを焼き払った国。ボクらが離れ離れになるきっかけを作った国。
本来なら、ボクにとっても辛い国なはず。なんとかボクはラインハットを許せる事ができたけど、それはヘンリー君が居たから、ラインハットを立て直す手伝いをしたからであって。
そういう事が出来なかったサンチョが、ラインハットを憎むのは当然だろうと思う。
「辛かったら皆と馬車で……」
「いきますよ」
言いかけたらサンチョがじとっとした目でボクを見た。
「……いい国になってるよ、これは本当だから」
ボクは笑うと、静かにルーラを唱えた。
「ああ、こうしてきてみると、やはり……頭ではわかっているのですが、胸がはりさけそうになります」
サンチョは複雑な顔でラインハットの城を見上げた。
「中に居る人は皆気さくだよ」
ボクは苦笑しながら言うと、子どもたちの手を引く。
「ねえ、グランバニアとラインハットは仲良しの国なんだよね?」
ソルがボクを見上げていった。
「うん、そうだよ」
「へへへー、ぼくちゃんと知ってたよ?」
ソルは嬉しそうに笑う。ボクもにっこり笑い返す。
マァルは心配そうにサンチョを見上げて、それからボクの手をぎゅっと握ってきた。
「大丈夫だよ」
声をかけて、ゆっくり城に向けて歩き出す。ルーラを覚えて一度来ていらい、全然来てなかったけど、平和にやってきたみたい。町は隅々まで綺麗だったし、ゆったりとしている。
「うん、大丈夫だよ」
ボクはもう一度言うと城門をくぐった。
兵士達はありがたいことにボクの顔を覚えてくれていたらしい。すぐに中に通してくれた。
「すごいねー、お父さん有名人だ」
「国の恩人なのに、ヘンリー様のお友達扱いとは……。ちょっと教育がなってませんよ」
ソルは目を輝かせてボクを見上げる。サンチョは不満そうにボクを見る。人それぞれだな、と苦笑しながらボクは頷く。
「まあ、中に入れるんだからそれでいいじゃない」
城の中は綺麗に花で飾られていた。相変わらずのんびりしている。ヘンリー君が居る限り大丈夫、と思っていてよさそうだ。
にこにことあちこちを見ながら歩いていく。
知ってる人知らない人、時間の流れを感じながら歩く。
城内で、いま一番の話題は「コリンズ様」らしい。話を聞いていると、どうやらまだ小さい子で、いたずらが大好きらしい。
デール君はまだ結婚してなくて、これからも結婚するつもりがないらしい、という話もあったから、たぶんヘンリー君の子どもがコリンズ君なんだろう。
……。
いたずら好きかあ。
思わず遠い目。
実際には、ヘンリー君もかなり手を焼いているらしいから、ちょっと、まあ、なんとうか……ざまあみろ?
思ったことが顔に表れたらしい。
「どうしたの? お父さん楽しそうだよ? ヘンリーさんがいたずらに困っているのがおもしろいの?」
マァルが不思議そうにボクを見る。
「え? あー、うん、まあ……そういう感じ」
ボクは曖昧に答える。
まあ、確かに面白いといえば面白い。
漸く玉座の間にたどり着いた。
デール君が座っているんだけど、やっぱり8年が長かった事を痛感する。
前あったときはまだ10代であどけない感じがしていた彼も、随分落ち着いた顔をして座っている。……自分の顔がまだ10代の、なんとなく幼い顔なのがちょっと不満に思えた。
そんな間に、サンチョはボクを見て、髪が乱れてないかとか服がおかしくないかとか、すばやくチェックした。
一応、ボクもデール君も国王だから、こういう事はしっかりしないといけないらしい。
「あ! あなたは…!」
デール君が、ボクに気づいて立ち上がる。
「テスさん……いえテス王! 王が行方不明になった時は本当に心配しましたよ。でもグランバニアにもどられたと聞いて……。またこの国にも来てくださることと思っていました。どうぞごゆっくりくつろいでいって下さい。兄は上におりますので、会っていってあげてくださいね」
そういってにこりと笑う。
王様の風格っていうのすら感じる。
……ボクにはまだないなあ。
「どうもありがとう。色々心配をかけたみたいで……。おかげさまで無事戻ることができました。……お言葉に甘えて、ヘンリー君にも挨拶に行かせてもらいます」
言ってる間にも、自分が何を言ってるのか良くわからなくなる。
ちょっと前までは気軽に話をしてたはずなんだけどなあ。
「まあ、ギリギリ合格って所ですかね」
階段を上がるときに、サンチョがボソッと言った。
ヘンリー君の部屋のドアを開ける。
相変わらず広い室内には沢山の花が飾られている。マリアさんの趣味なのかもしれない。
落ち着いた赤色の絨毯の敷かれた部屋の真ん中に、一人の男の子が立っているのが見えた。ヘンリー君たちは部屋の奥に居るらしく、ここからは見えない。
「んっ! 誰だおまえはっ!?」
男の子はそういうと、部屋の奥のほうへじりじりと後ずさっていく。微妙に焦っているらしい。多分、あの子がコリンズ君なんだろう。
それにしても。
……。
あの偉っそうなものの言い方といい、緑の髪といい、ちょっと意地の悪そうな目といい、浮かんだそばかすといい……。
小さい頃のヘンリー君そっくりだ。
「こら! コリンズ! お客様にむかっておまえとは何だ!?」
部屋の奥からはそんなヘンリー君の声がする。
なるほど、手を焼いている。
ボクらはゆっくりと部屋の中に入った。
「いや申しわけない。私の息子が失礼を……」
部屋に入ると、ヘンリー君がまず頭を下げていた。
「いえいえ。お気になさらず?」
ボクはにやにやと笑いながら答える。その声にヘンリー君は「ん?」と声を上げて、それから顔をあげた。
「……あっ! よおー! テス!! テスじゃないか! 待ってたんだよ! お前がグランバニアに無事もどったって聞いて本当にうれしかったんだぜ! テス。大変だったなあ……。全くお前は苦労ばっかりするヤツだよ」
そういって、ヘンリー君は笑って、ボクの手をがっしりとつかんだ。
「でもまあ、こうしてまた会えてうれしいぜ! ……お前変わってないなー」
「ちょっと年をとらなかったもんで……」
「何言ってんだかイマイチわからんが、その話も聞かせてくれるんだろ?」
「そのつもり。結構心配かけたみたいだし」
「『結構』じゃなくて『随分』だ」
ヘンリー君は呆れたように言うと、ボクにチョップする。
何とかソレをよけて、それからボクは笑った。
「ヘンリー君も変わってなくて嬉しいよ」
「それなりに変わったさ」
そういうと、部屋の奥にあるソファを薦めてくれた。
「ま、長い話になるだろうから座れよ。お連れの方々もどうぞ?」
ボクらは好意を受け取って、順番にソファに座った。
サンチョだけは、ボクの後ろに立っている。
「じゃ、ま、近況からかな?」
そういってヘンリー君は話し始めた。
■嫌な予感がする。
これは……長くなるぞ……。ラインハットに来るといっつもそうだ……。
というわけで、長引きそうです。
ヘンリーファンの方は良かったですね(他人事かよ)
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