子どもたちは夜と遊ぶ(下)
2005年6月9日 今日の「本」(活字)
■今日の本
ISBN:4061824309 新書 辻村深月 講談社 2005/05/10 ¥1,103
狐塚だけは、勘弁してくれ。
読み終わりましたー。
基本的に私は、推理モノの小説を読むときは、推理しないでひたすら読みすすめていくスタイルをとっています。
そして、「うわあ、だまされた!」とか「ああ、こうきたか!」とか「やられたー!」とかいう楽しみ方をします。
非常に推理モノ界に言わせれば、いいお客さんだと思います(笑)
というわけで、今回も「うわー、こうきたか!」と、ばっちりやられつつ読みました。
今回の感想は思いっきりネタバレします。
思いっきりネタバレします!!!
警告はしましたからね?
ほんとにネタバレですからね。
まず、「i(アイ)」と「Θ(シータ)」の関係について。
コレは、上巻を読んでいるときから、ずっと直感的に「同一人物かな?」と思っていたのが大当たり(あくまで直感。推理ではない)
Θのほうが、iに気づいてない、というのもあたりました。
ただね。
「i」のすり替わりは全く気づかなかった。
ここは単純にやられました。冒頭の、そしてフラッシュバックで語られる「殺し」は、iがΘを殺してると思ってました。
違ってました。
単純に、話の中で時間が経過している事を失念していたわけですよ。
二年もたってるんだよ……。
そして、狐塚と月子の関係について。
コレはもう、はっきりとうっかりと盲点でした。
途中で、そういえば月子の苗字は何で出てきてないのかな?とは思ったんだけど。
ずっとこの二人は恋人同士だと思ってた……。その割には、月子の態度が、狐塚に対してちょっと冷たいと思ってたんだよ。
そうかー。兄妹かー。やられたなー。
だまされたなー。
まさか月ちゃんが、浅葱に恋してるとも思わなかったしなあ……。
このあたりは完璧だまされました。
ふー。
上巻に比べると、断然下巻は良かった。
面白かったし、どうなるものかとドキドキした。
月子が無事でよかったと思ったし、そして浅葱が、少なくとも月子だけは、好きになれてよかったと思った。
そうか、私恋愛モノも読めるのかもしれないな(笑)
最後の「恭司」が良かった。
どうもへんだな、と思って読んでいたんだけど、やっぱり「浅葱」だった。
恭司は浅葱を探し出して、そしてぶん殴って、月子の前に連れてきたんだろう。恭司として。
恭司はいい男だな。
多分恭司は、本当に月子が好きで、本当に浅葱を気に入っていたんだろう。恭司はいい奴だ。
最後に残った謎は「お化け教室」で秋先生が真紀ちゃんの元彼氏に一体何をつぶやいたのか、って事だ。
言葉一つで、人は他人を消せるんだね。
言葉って恐い。気をつけて使うべきものだ。
うん、面白くていい作品だった。
2005年17冊目(100冊分の、という数え方は、達成できなさそうなのでやめる)
ISBN:4061824309 新書 辻村深月 講談社 2005/05/10 ¥1,103
暗闇に蹲(うずくま)る僕を救ってくれるのはあなたの手のひらだけ
孤独で悲しい殺人鬼に潜む真情が明らかに!!
もう、1人の夜には帰りたくない――。残虐非道な事件に潜む、孤独な殺人鬼と彼を操る共犯者の存在。罪の意識に苛(さいな)まれながらも、2人の間で繰り返される恐ろしい殺人という名の遊び(ゲーム)は、一体いつまで続くのか!? そして傷つけずには愛せない、歪(いびつ)で悲しい恋の行方の結末とは……。辛い過去を孕(はら)んだ事件の真相は少しずつ解き明かされ、漆黒の闇を照らしていく。
狐塚だけは、勘弁してくれ。
読み終わりましたー。
基本的に私は、推理モノの小説を読むときは、推理しないでひたすら読みすすめていくスタイルをとっています。
そして、「うわあ、だまされた!」とか「ああ、こうきたか!」とか「やられたー!」とかいう楽しみ方をします。
非常に推理モノ界に言わせれば、いいお客さんだと思います(笑)
というわけで、今回も「うわー、こうきたか!」と、ばっちりやられつつ読みました。
今回の感想は思いっきりネタバレします。
思いっきりネタバレします!!!
警告はしましたからね?
ほんとにネタバレですからね。
まず、「i(アイ)」と「Θ(シータ)」の関係について。
コレは、上巻を読んでいるときから、ずっと直感的に「同一人物かな?」と思っていたのが大当たり(あくまで直感。推理ではない)
Θのほうが、iに気づいてない、というのもあたりました。
ただね。
「i」のすり替わりは全く気づかなかった。
ここは単純にやられました。冒頭の、そしてフラッシュバックで語られる「殺し」は、iがΘを殺してると思ってました。
違ってました。
単純に、話の中で時間が経過している事を失念していたわけですよ。
二年もたってるんだよ……。
そして、狐塚と月子の関係について。
コレはもう、はっきりとうっかりと盲点でした。
途中で、そういえば月子の苗字は何で出てきてないのかな?とは思ったんだけど。
ずっとこの二人は恋人同士だと思ってた……。その割には、月子の態度が、狐塚に対してちょっと冷たいと思ってたんだよ。
そうかー。兄妹かー。やられたなー。
だまされたなー。
まさか月ちゃんが、浅葱に恋してるとも思わなかったしなあ……。
このあたりは完璧だまされました。
ふー。
上巻に比べると、断然下巻は良かった。
面白かったし、どうなるものかとドキドキした。
月子が無事でよかったと思ったし、そして浅葱が、少なくとも月子だけは、好きになれてよかったと思った。
そうか、私恋愛モノも読めるのかもしれないな(笑)
最後の「恭司」が良かった。
どうもへんだな、と思って読んでいたんだけど、やっぱり「浅葱」だった。
恭司は浅葱を探し出して、そしてぶん殴って、月子の前に連れてきたんだろう。恭司として。
恭司はいい男だな。
多分恭司は、本当に月子が好きで、本当に浅葱を気に入っていたんだろう。恭司はいい奴だ。
最後に残った謎は「お化け教室」で秋先生が真紀ちゃんの元彼氏に一体何をつぶやいたのか、って事だ。
言葉一つで、人は他人を消せるんだね。
言葉って恐い。気をつけて使うべきものだ。
うん、面白くていい作品だった。
2005年17冊目(100冊分の、という数え方は、達成できなさそうなのでやめる)
コメント