子どもたちは夜と遊ぶ(上)
2005年6月7日 今日の「本」(活字)
■今日の本
ISBN:4061824295 新書 辻村深月 講談社 2005/05/10 ¥1,040
「萩野先輩。そう、狐塚くんが私を呼んでくれるの。他の院生じゃなくて、私を選んで話しかけてくれるのが嬉しいの。そうね、私は狐塚君が好き。すごく好きだから、今の関係を失うのも恐い。どうせ駄目なら、今のままでいい。気不味い思いをして、話も満足にできなくなるより、そっちのほうがずっといい。月ちゃんを見て、っていうのは多分ただの言い訳できっかけだっただけね。彼女のことは関係ない。私は自信がないし、勇気がないわ。どうしようもない」
『冷たい校舎の時は止まる』でドキドキさせてくれた辻村深月の新作です。図書館で借りてきました。
相変わらず装丁が綺麗だわー。装丁って重要だよね。
さて。今回の話は大学生四人のお話です。
うーん、個人的には前の作品のほうが面白かったかな?とは思うんですけど、今回のもかなり面白いですよ。
「i」の正体が誰なのかわからないし、浅葱がこれからどうなるのかもわからない。
月子のものの考え方はちょっと好きじゃないけど、正直で可愛いと思う。
狐塚はもしかして作者さんが好きなタイプの男の子なのかもしれない、前も似た子がいたよね、って感じ。
お気に入りは秋山先生です。ああいう飄々とした人好きだ。
さて引用文はもう殺されてしまった萩野先輩の台詞。
恋愛モノと銘打っているだけあって、ちょっと恥ずかしい……。
でも一番共感できた台詞です。
わかるなー、って感じで。
ドツボなんだけどね、こういうの。ねえ。萩野先輩。
とりあえずこのまま下巻も読みます。
そうしたら評価が変わるかも、と期待。
……面白いんだけど、一味足りないんだよね。
16冊目/100冊
ISBN:4061824295 新書 辻村深月 講談社 2005/05/10 ¥1,040
毀(こわ)れた絆と悲しい片想い 深い闇を湛(たた)えた連続殺人が始まる……
メフィスト賞作家が放つ、悲哀の長編恋愛ミステリー
優しく触れようとしても壊してしまう、大人になりきれない子どもたちは、暗い恋の闇路(やみじ)へと迷い込んでしまった……。同じ大学に通う仲間、浅葱(あさぎ)と狐塚(こづか)、月子と恭司。彼らを取り巻く一方通行の片想いの歯車は、思わぬ連続殺人事件と絡まり、悲しくも残酷な方向へと狂い始める。掛け違えた恋のボタンと、絶望の淵に蹲(うずくま)る殺人鬼の影には、どんな結末が待っているのか!?
「萩野先輩。そう、狐塚くんが私を呼んでくれるの。他の院生じゃなくて、私を選んで話しかけてくれるのが嬉しいの。そうね、私は狐塚君が好き。すごく好きだから、今の関係を失うのも恐い。どうせ駄目なら、今のままでいい。気不味い思いをして、話も満足にできなくなるより、そっちのほうがずっといい。月ちゃんを見て、っていうのは多分ただの言い訳できっかけだっただけね。彼女のことは関係ない。私は自信がないし、勇気がないわ。どうしようもない」
『冷たい校舎の時は止まる』でドキドキさせてくれた辻村深月の新作です。図書館で借りてきました。
相変わらず装丁が綺麗だわー。装丁って重要だよね。
さて。今回の話は大学生四人のお話です。
うーん、個人的には前の作品のほうが面白かったかな?とは思うんですけど、今回のもかなり面白いですよ。
「i」の正体が誰なのかわからないし、浅葱がこれからどうなるのかもわからない。
月子のものの考え方はちょっと好きじゃないけど、正直で可愛いと思う。
狐塚はもしかして作者さんが好きなタイプの男の子なのかもしれない、前も似た子がいたよね、って感じ。
お気に入りは秋山先生です。ああいう飄々とした人好きだ。
さて引用文はもう殺されてしまった萩野先輩の台詞。
恋愛モノと銘打っているだけあって、ちょっと恥ずかしい……。
でも一番共感できた台詞です。
わかるなー、って感じで。
ドツボなんだけどね、こういうの。ねえ。萩野先輩。
とりあえずこのまま下巻も読みます。
そうしたら評価が変わるかも、と期待。
……面白いんだけど、一味足りないんだよね。
16冊目/100冊
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