マレー鉄道の謎
2005年6月3日 今日の「本」(活字)
■今日の本
ISBN:4062750775 文庫 有栖川有栖 講談社 2005/05 ¥790
「再び脱帽しよう。――その邪悪さに」
心の三大助教授のひとり、火村英生先生の最新作(文庫で)ですよ!
あああ、もう、やっぱ格好いいよ火村先生!
あ、どうでもいいですが他の二人の助教授はもちろん、犀川創平と湯川学です。
閑話休題。
というわけで、「マレー鉄道の謎」です。
鉄道を使った時刻表ミステリではないです。
マレー鉄道で起こった事故をきっかけに発展するから、そんな名前がついているのですよ。
今回は分厚い本で苦戦しました。(火村先生はいつも短編に登場するのでこんな長編で読むのは久しぶり)
最初の殺人まではかなり間があって、しばらくはマレー半島の風土とか観光みたいな感じでやわらかに読むことができます。
綺麗だろうな、蛍の川。行ってみたい。
火村先生とアリスが訪れるのも綺麗な土地で、いいところっぽかった。旅行は嫌いだけど、旅行っていいなと思えるほどに。
で。
殺人が起こってからはかなり展開がスリリング。
帰国時間が決まってるから、タイムリミットがあるし、それなのにどんどん事件が膨らんで沢山連続で殺されるし。
次から次へ話がすすんで、しかも二人の友人まで疑われるようになる。
……うん、凄く面白かった。
殺人者に向き合う火村先生は相変わらず刃物で、この人やっぱり、どこか大変なものを抱えてるんだろうなと思いましたよ。今回が一番キレてたんじゃないかな?
普段のアリスとの掛け合いとどたばたが嘘みたいだもんね。
この人も境界線上の人なんだろうな。
それなのに、お話が冷たい印象にならないのは、アリスのおかげだと思う。
この二人はいいコンビですよ、やっぱり。
大好きだ。
15冊目/100冊
ISBN:4062750775 文庫 有栖川有栖 講談社 2005/05 ¥790
今だからこそ問う真正面の「本格」!
マレー半島を訪れた推理作家・有栖川有栖と臨床犯罪学者・火村英生を待ち受ける「目張り密室」殺人事件!外部へと通じるあらゆる隙間をテープで封印されたトレーラーハウス内の死体。この「完璧な密室」の謎を火村の推理は見事切り伏せられるのか?真正面から「本格」に挑んだ、これぞ有栖川本格の金字塔!
「再び脱帽しよう。――その邪悪さに」
心の三大助教授のひとり、火村英生先生の最新作(文庫で)ですよ!
あああ、もう、やっぱ格好いいよ火村先生!
あ、どうでもいいですが他の二人の助教授はもちろん、犀川創平と湯川学です。
閑話休題。
というわけで、「マレー鉄道の謎」です。
鉄道を使った時刻表ミステリではないです。
マレー鉄道で起こった事故をきっかけに発展するから、そんな名前がついているのですよ。
今回は分厚い本で苦戦しました。(火村先生はいつも短編に登場するのでこんな長編で読むのは久しぶり)
最初の殺人まではかなり間があって、しばらくはマレー半島の風土とか観光みたいな感じでやわらかに読むことができます。
綺麗だろうな、蛍の川。行ってみたい。
火村先生とアリスが訪れるのも綺麗な土地で、いいところっぽかった。旅行は嫌いだけど、旅行っていいなと思えるほどに。
で。
殺人が起こってからはかなり展開がスリリング。
帰国時間が決まってるから、タイムリミットがあるし、それなのにどんどん事件が膨らんで沢山連続で殺されるし。
次から次へ話がすすんで、しかも二人の友人まで疑われるようになる。
……うん、凄く面白かった。
殺人者に向き合う火村先生は相変わらず刃物で、この人やっぱり、どこか大変なものを抱えてるんだろうなと思いましたよ。今回が一番キレてたんじゃないかな?
普段のアリスとの掛け合いとどたばたが嘘みたいだもんね。
この人も境界線上の人なんだろうな。
それなのに、お話が冷たい印象にならないのは、アリスのおかげだと思う。
この二人はいいコンビですよ、やっぱり。
大好きだ。
15冊目/100冊
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