今日のDQ5(133)
2005年5月20日 今日の「DQ5」■ここまで書いてきて、今更なんですけど。
ドリスちゃん、出し忘れてるよー。
あいたたたたた。
結構好きなのに忘れきっててごめんよドリスー!
■即位式 1 (テス視点)
■テっちゃんの演説くらい、もうちょっと考えて書いてあげればよかった。ごめんねテっちゃん。そんな暇なかったんだ、きっと君もぶっつけ本番で喋ったんだよ。出来が悪くて当然だ。お互いこれから努力しよう。
とか何とか。
反省はしますが、ソレを生かすことはまずないでしょう。
所詮書き捨て。ごめんなさい。
明日・明後日と出かけますので、日記はお休みです。
ドリスちゃん、出し忘れてるよー。
あいたたたたた。
結構好きなのに忘れきっててごめんよドリスー!
■即位式 1 (テス視点)
「……顔色悪いけど大丈夫?」
ビアンカちゃんが少し眉を寄せて、心配そうな顔でボクを見上げた。
「……だ、大丈夫……だと思う」
ボクは着慣れない豪華な服に、少し戸惑いながら答える。
いつもは適当にくくってるだけの髪も、今日は綺麗に整えられ、シンプルながらも高価そうな髪留めがつけられてる。
どうも、お金のない人生を送ってきたせいで、お金がかかってるものを身に着けると緊張してしまう。
……情けない。
子ども達が生まれて5日。
今日はボクの即位式と、子どもの誕生祭がいっぺんに行われることになっている。
そのためにボクは正装させられて(した、というよりさせられたのほうが、絶対に正しい)朝から緊張の極致にいる。
ビアンカちゃんは今日の式には残念ながら出席しない。そのせいで気楽なのか、ボクの正装をみてケタケタ声を上げて笑ってる。
「うん、でも、とっても似合うし素敵よ。後は度胸だけね」
「だから、その度胸がないんだってば」
城下町のほうでは、もうお祭りは始まってるらしい。
にぎやかな音楽や声がここまで聞こえてきている。
大臣はよほど上手に宣伝したらしく(こういう腕前は買ってもいいんじゃないかと思う)城下町の人たちはボクが生きていた事に心から喜んでくれて、オジロン様がボクに譲位するという英断に喝采を浴びせている。
さらに王子と王女の誕生も知らされて、お母さんが居なくなってからずっと、辛いことが続いていた国にとって、明るいニュースばかりが続くことに、本当に喜んでくれている。
後は、王になるボクが、失敗さえしなければ。
「……ホント、ちょっと落ち着きなさいよ」
ビアンカちゃんは呆れたようにボクを軽く小突くと、にこりと笑った。それからソルとマァルを見て少しやわらかい笑顔になる。
「ねえ、不思議だと思わない? 私、小さい頃、お父さんやお母さんはずっと昔からお父さんお母さんなんだと思ってたわ。でも、みんなこうしてお父さんやお母さんになっていくのね」
そういって、ビアンカちゃんはボクを見上げる。
「テス、私たちも素敵なお父さんやお母さんになろうね」
「……うん」
答えると、ドアがノックされた。
「テス様、お時間です」
「じゃあ、頑張ってきてね、『お父さん』」
「出来る限りの事はしてきます、『お母さん』」
言い合って、お互いまだ慣れない言葉の響きに声を上げて笑って、ボクは部屋を後にした。
階下の、王座の前にはたくさんの兵士達がずらりと並んでいてなかなか壮観だった。この人たちが皆、ボクのために並んでいて、国のために働いている。その頂点にボクが居るのだと思うと、なんだか凄く落ち着かない。
「おお、来たかテス!」
オジロン様がボクを迎え入れてくれた。
「皆のもの! 良く聞くように! 既に知っているものもおろうが、今、余の隣にいるのが先代パパス王の息子、テスじゃ。余はこれよりこのテスに王位を譲ろうと思う!」
コレまで聞いた事もないくらい、凛とした声でオジロン様が言う。どよめきと、歓声が兵士達から沸きあがった。
「テスよ、跪くが良い」
ボクは言われたとおり(そして何回か予行練習したとおり)オジロン様の前に跪く。
「グランバニアの子にして、偉大なる王・パパスの息子テスよ! 余は神の名にかけて本日このときよりそなたに王位を譲るものである」
そういって、オジロン様は自分が被っていた綺麗で立派な王冠と、金の刺繍の入った赤いマントをそれぞれボクに着けてくれた。
「さあ、テス、その王座に座るが良い」
言われたとおり、王座に座る。
赤い、立派な、ふかふかの椅子。座ると、大きなファンファーレが鳴り響き、それに続いて曲が演奏される。
「グランバニアの新しい国王の誕生じゃ!」
あちこちから「テス王万歳!」とか「グランバニアに栄光を!」とか言う声が聞こえてくる。
何だか恥ずかしい。
責任が一気に何倍にも膨れ上がったのが良くわかる。
「ありがとう」
ボクはとりあえず、大きな声でそういうと、右手を上げる。
兵士達がぴたりと声を上げるのをやめた。
ボクが何か言うのを待っているのだ。
「本日、この日を迎える事ができて、幸せに思っている。思えば父が母を捜しにこの国を出てから、皆には多大な苦労と心配をかけた。まずはその事を父に代わり謝罪と感謝をしたい」
そういって、ボクが頭を下げると、少し辺りがざわついた。
「国王、あまり気軽に頭を下げないように……」
オジロン様が困ったように少し笑った。
「今、世界は不安定で、平和とはいいがたい。まずは、せめて国の中だけでも安心してすごせる様、皆の力を貸してほしい」
いっせいに歓声が上がった。
とりあえずは、第一段階成功、ってところだろうか?
なんか自分でも何をいってるのか良くわからなくなりつつある。
「いつの日か、父が探し出したものを頼って、勇者様がこの国を訪れる日がくるだろう。その時が世界の平和へ第一歩であり、わが国がその手伝いを出来る日が来る。それまで、共に国を守っていこう」
「なかなか立派に出来てたわよ」
次は城下に出るから、少し着替えが必要になる。
その着替えに部屋に戻ると、ビアンカちゃんがそういって出迎えてくれた。
「廊下まで行くとテスの声が聞こえるんだよね。聞いてたけど、なかなか。いい王様っぷりだったわよ」
「まだまだだよ、これから」
「うん、そのくらい謙虚なほうがいいんじゃない?」
ビアンカちゃんは笑う。
「テス、そろそろ城下に向かおう。さっきの演説はなかなかのものだった。初回にしてはなかなか度胸があったな。あとはあんまり頭を気軽に下げない事」
オジロン様はそういうと、ボクの手を引く。
「じゃあ、いってきますビアンカちゃん」
「後ひとふんばり頑張ってらっしゃい」
ビアンカちゃんはニコニコ笑って、ボクに手を振った。
再び王座に向かうと、兵士達が整列していた。
先頭に立っていた人が一歩前に出てきて
「新しい国王テス様に敬礼!」
声を上げると、兵士全員がいっせいに敬礼をした。
「国中の民が下の階で国王様のお出ましを待っております!」
「わかった、報告ありがとう」
ボクは右手を軽く上げてこたえる。随分偉そうで嫌なんだけど、そういうものだってこの数日でオジロン様に叩き込まれた。
……ちなみにオジロン様もこの挨拶が偉そうで嫌いだったらしい。
「では、参りましょう」
オジロン様に連れられて、ボクは大勢の兵士を連れ、城下町へ向かう。なんだかもう、どうにでもなれって気がしてきた。
恥ずかしいやら、疲れたやら。
全部終わったら、今日はさっさと眠ってしまおう、そんな事を考えながら、ボクはぼんやりオジロン様の後を歩く。
ともかく、早く終われとだけ願っていた。
■テっちゃんの演説くらい、もうちょっと考えて書いてあげればよかった。ごめんねテっちゃん。そんな暇なかったんだ、きっと君もぶっつけ本番で喋ったんだよ。出来が悪くて当然だ。お互いこれから努力しよう。
とか何とか。
反省はしますが、ソレを生かすことはまずないでしょう。
所詮書き捨て。ごめんなさい。
明日・明後日と出かけますので、日記はお休みです。
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