■時間がほしいー。
ドラクエやりたいー。
8の主役の名前を決めたー♪
しかし8はまだやれないー!(笑)
とりあえずお父さんの駆け落ち手伝おうかなー。それともまだレベル上げをやろうかなー。
目指せテっちゃんレベル99! いやむしろスラリンレベル99! 炎吐くって見てみたい。
……なんだかんだ言って、レベル99までやった事があるゲームは実はFF7だけの私。ほら、FFってレベル上げやすいじゃない?
 
 
■試練の洞窟 3 (テス視点)
地下一階も、上と同じように青緑の綺麗な石の壁になっていた。周りには相変わらず、青白い光が浮かんでいる。
造り自体は複雑ではない。ほとんど一本道って言ってもいいような単純なつくりになっている。
所々、太い木の根が壁を突き破って伸びている。
木の生命力の凄まじさ。
同時に、この洞窟がそれだけ長い時間ここに存在している事の証明のようにも思えた。

しばらく進むと、床が土になった左右に伸びる細い通路に出た。
コレまでは、床も壁と同じ材質で造られていて、継ぎ目のないような印象だった分、少し異質な感じがした。
しかも土になった通路はコレまでの床よりも随分下にあって(ボクの身長分くらい下)そこに降りていけるように、通路の両側は階段のように段差がついている。
「何か、仕掛けでもあるのかの? ここだけ床が違うのは明らかにおかしいの?」
マーリン爺ちゃんの言葉にボクらは頷きながら、ゆっくりと慎重に階段を下る。土の床は予想より随分しっかりしていた。
通路の右手側には頑丈そうな扉がついていて、その手前にはまた、紋章の入った石版が少し床より出っ張るように取り付けられていた。
その紋章よりボクらに近いところに、大きな岩が転がっている。
「なぜあんなところに岩が?」
「うーん、ソレよりボクはあっちが気になる」
扉と反対側、ボクらの左手側の床に、土の通路の左右いっぱいに広がる大きな穴が開いていた。
「何のための穴なんだろう? この通路、思ってるより頑丈じゃないのかも?」
ボクは首をかしげて、肩をすくめる。
「また何かカラクリがあるんじゃろうな。お前さんの先祖は随分カラクリ好きのようじゃ」
「そうみたいだね、つまり今一番怪しいのは、やっぱりあの紋章かな?」
ボクらは顔を見合わせたあと、ゆっくりと扉の前に並んだ。
「踏むよ?」
「どうぞ」
ボクは扉の前の紋章を踏んだ。カチリと音がする。やっぱりスイッチだったみたいで、扉がすーっと開いた。
 
扉が開いて、その向こうにあったものが一気にボクらに押し寄せる。
 
「!!!」
「え! ちょっと待って!!」
「は!?」
「!?」
ボクらは口々に悲鳴を上げた。
扉の向こうにあったもの。それは大量の水だった。
一瞬のうちに水に足元をすくわれ、そのままバランスを崩して倒れる。あとはどんどん水に押し流され、なすすべなく通路を凄い勢いで進み、そのまま口をあけていた穴に落ちた。
幸か不幸か、水と一緒に落ちたおかげで、どこも怪我をしなかった。
落ちた先は小さな部屋で、水はどこかに排水する装置でもあるのか、すぐに部屋から引いていった。
ボクは何だかとても可笑しい気分になって、思い切り笑う。
しばらく声を立てて笑い続けた。ともかく、何だかとても楽しい。あとからあとから、笑いがこみ上げる。
笑い続けて、漸く落ち着いてから皆を見渡して「……いやあ、吃驚したね」って言って、また笑った。
「吃驚したね、じゃないじゃろう。大体笑いすぎじゃ」
マーリンがぜいぜいと肩で息をしながらつぶやく。向こうのほうでゲレゲレが体を震わせて水を飛ばす。ピエールはスライムにまたがりなおした。
「でも、コレでよくわかった。この洞窟は魔物が出なかったって話しだったし、力を試す洞窟じゃないんだね。いろんな仕掛けがあって、ソレを乗り越えるだけの知恵があるか試すんだ。一階ではヒントがあったけど、今度はノーヒントだね。受けて立とうじゃない?」
ボクは立ち上がって天井を見上げてにやりと笑う。
「こういうの、ボク凄く好きかもしれない」
 
 
部屋の隅に階段があって、元の階に戻れるようになっていた。戻った先には、さっき流されて落ちた土の通路が左右に延びている。一階から降りたときとは逆側にいるみたいだ。
ご丁寧にも、あの扉はまた閉まっている。さっきの水は、どこかに排水されていったみたいだったから、もしかしたらまた、あの扉の向こうに戻っているかもしれない。
「あの岩、さっきの水では流されなかったみたいだね。……水が流れてきたら体勢を変えられないから、先に岩を流される場所に動かしておけばいいのかな? まあ、今度も水が流れてくるのを前提に話してるけど」
「……流れてくると思っているのでしょう?」
「流れてくると思うよ? そうじゃなきゃ仕掛けの意味がない」
ボクは笑うと、岩に近寄る。全身の力をこめて押すと、何とか動く。……岩を押すなんて事をまたすることになるとは思わなかった。少し気分が重くなる。
「どうされましたか? 主殿?」
「……ううん、なんでもない。……この辺でいいかな?」
ボクは何とかピエールに笑い返して、岩を紋章の延長線上に置いた。それにしても、ピエールは人の気持ちの変化に物凄く敏感だ。

「じゃあ、踏むよ?」
「準備出来てます」
皆が岩の前に立ってボクを待ち構えてくれているのを確認してから、ボクはスイッチを踏んだ。
カチリと音がして、扉が開く。やっぱり水は物凄い勢いでボクに押し寄せてきた。そして、再び何も出来ずボクは水に押し流される。どんどん岩に迫っていくのはかなり恐かった。
でも、皆岩にしがみつきながら、ボクがこれ以上流れていかないようにちゃんと受け止めてくれた。
しばらく、全員で身を寄せながら水が引いていくのを待った。
(水の勢いでほとんど岩に押し付けられていたっていうほうが本当は正しいかもしれない)
やがて水は全部なくなって、ボクらはゆっくりと歩いて扉の向こうに行くことが出来た。

扉の向こうは狭い部屋で、上り階段の向こうにまた扉がある。
その扉を開けると、下りの階段があった。
「……まだ続くんだ。今度はどんな仕掛けかな?」
「面白い事は面白いが、少々ワシは疲れたよ」
「じゃあ、ちょっと休もう。先はまだ長いかも知れない」
ボクらは下り階段の前で、しばらく休憩することにした。


■……ここの階で二回間違って水に流された事は、秘密にしたいと思います(笑)
まさか岩で受け止められるようにしなきゃいけないとは思わなかったんだよ。岩の後ろに隠れて、水をやり過ごすんだと思ったんだよ(水に押されたらなすすべありませんでした)

ともかくこの洞窟はひたすら楽しかったので、大好きです。綺麗だしね。実際水に流されたあと、私はしばらく笑っていたよ。
だからテっちゃんも大笑い。ウケたんだよ、きっと。
昔のグランバニアの王様たちはお茶目だと思った。

……パパスは割りとイライラしたかもしれないね、この洞窟。
賢そうだけどさ、あの人。でもヘンリー君の牢屋は力任せに空けてたでしょ? 何か小細工とか嫌いそうだよね。
……お父さん、息子さんはかなり小細工大好きに育っちゃってますよ?(苦笑)
 

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