■最近、弟のDQ8を隣で見てるんですけど(一応自重気味に見ています)やっぱりちょっと面白そうですね。DQ8。
何ていっても、結構戦闘で苦戦する(らしい)ところが面白そう。
楽なゲームよりはちょっと辛いくらいがイイ。

スキル?とか言うシステムのおかげで、プレイヤーによってかなり持ってる特技も変わるらしい。おー、面白そうだなー。

まだDQ5オールクリアしてないから駄目だなあ(苦笑)

で、戦闘をみてたんですけどね、なんたらいう女の敵がぱふぱふを攻撃で使うんですね。
「ついにそこまでいったのかぱふぱふも…」とか思っていたらね。その攻撃をうけたゼシカが
「ゼシカは勝ち誇った笑みを浮かべている!」
ですよ。
「勝ち誇った笑み」ですよ。
……何に勝ったんだ!?
大きさ?やわらかさ?テクニック?
とか考えた時点で駄目ですか?そうですか。

■グランバニア 3 (ビアンカ視点)
サンチョさんに連れられて、私とテスは一般人立ち入り禁止になっている二階への階段をのぼる。
所々にいる兵士さんたちが、慌てた様子で早足で歩くサンチョさんと、その後ろを歩く見慣れない私達に不思議そうな視線を送ってきている。

ちょっと緊張した。

テルパドールでもお城には入ったけど、あの国は旅人にもお城は解放されていた。
女王様にも会ったけど、それに直接お話なんかもしたけど、やっぱりあの女王様はあくまでも「勇者の事を調べるテス」に対して何か思うところがあって話をしてくれたのであって。
私はおまけみたいなものだったし。

今回だって、メインはあくまでテスだっていうのは分かってるけど、やっぱりちょっと前とは意味が違う。
テスは、この国の王子様で、しかも国の人誰もが尊敬する前国王のたった一人の子どもで。
……王様だって、テスの血縁の人で。
私は多分、「王様の血を引いてる」テスの妻として、それなりに値踏みなんかされたりするんだろう。
もしかしたら、別れろとか言われるかもしれない。

……嫌だなあ。
王様に会いたくないなあ。

そんな事を考えてる間に、私はサンチョさんについて三階まで階段をあがっていた。
三階は小さな部屋から、外の回廊へでるようなつくりになっている。
外の空気を吸ったら、ちょっと落ち着いた気がした。

城下町や、二階の「屋根」に当たる部分は広い庭園になっていて、植え込みや池が配置されていた。
遠目でよく見えなかったけど、綺麗なドレスを着た栗色の髪をした若い女の人が立っている。
隣には年配の女性がいて、何かをドレスの人に言ってるみたいだった。
やっぱり、こういうところに居る人は、綺麗な服を着てゆったり微笑んだりしてるんだろうな。
そう思うと、自分の格好がちょっと情けなくなった。
同時に、ふとフローラさんのことを思い出した。
もし、テスが結婚した相手がフローラさんだったら、多分彼女はこういう、ドレスとかに対する劣等感みたいなのは感じないんだろうな。
「ビアンカちゃん、どうしたの?」
前を歩いてるテスが立ち止まって私を見ると、小声で尋ねる。
「なんでもない」
「……そう?」
答えると、テスは少し眉を寄せたけど、それ以上私に追求してこなかった。

三階の奥のほうに、大きな扉があった。
ここが多分、お城の中枢なんだろう。コレまで以上に立派な石造りの大きな宮殿が建っている。
扉の上には、これまで何度か見てきた、翼を広げた長い尾を持った大きな鳥の紋章が刻まれている。

「これはサンチョ殿、どうなされました?」
扉の前に立っている兵士さんが、サンチョさんに声をかける。
サンチョさんは胸を張って、堂々とした様子で
「重大な報告があり、至急王にお会いしたい。どうか通されたい!」
と、答えた。兵士さんは「は!」と軽く敬礼してから扉を開けてサンチョさんを中へ通す。
私とテスは少しうつむき加減にその後ろに続いた。
兵士さんが少し不思議そうな顔つきで私達を見ていた。

中はとても綺麗だった。
金の刺繍が施された赤い絨毯が敷き詰められた広い部屋で、大きなシャンデリアが天井からぶら下がっている。
真っ直ぐ前には赤い大きなふかふかの玉座があって、そこには少しやせ気味の人のよさそうなおじさんが座っていた。
……あれが、パパスさんの弟さんで、今の王様なんだろう。

緊張してきた。

「おお、サンチョか。なにやら嬉しそうな顔。いいことでもあったのかな?」
王様はにこやかにサンチョさんに声をかけた。
私の居るところからは、サンチョさんがどんな顔をしているのかは分からない。隣をみると、テスはうつむいていて、あまり嬉しそうには見えなかった。
「実は王様」
サンチョさんは王様に近づいていって、その耳元でなにかをごにょごにょと喋っている。
王様の瞳が、見る見るうちに見開かれていった。
そして、その視線がテスにぴたりと定まった。
「なんと……! パパスの……兄上の息子のテスが生きていたと申すか!」
その言葉に、その場に居た大臣みたいな人や、兵士達の視線が王様に集まった。そしてその後、のろのろと視線がテスに集中する。
テスはますますうつむいて、何だかいたたまれない。
王様は勢い良く立ち上がった。
「テス、顔を見せておくれ」
王様に言われて、テスはしぶしぶと顔を上げる。
「おお、その目はまさしく兄上の奥方マーサ殿に生き写し! あのときの赤ん坊がこれほど立派に成長して帰ってくるとは……」
王様はゆっくりと歩いてテスの前にやってきた。
確かに、ちょっとパパスさんに似てる。
そうして、王様はテスの手をしっかりと握った。
「申し遅れたが、わしはそなたの父、パパスの弟のオジロンじゃ。今はこの国の王をしておる」
「はじめまして、オジロン様。テスです」
テスはこれ以上ないくらい自信にあふれた、余裕の笑顔をして見せた。
さっきまでうつむいていたのが嘘みたいだ。
こういうときの度胸って、一体どこで身につけてきたんだろうって思う。
「で、だ」
王様は私のほうを見た。
「隣に居る、この美しい女性は? どなたなのかな?」
王様がにっこり笑う。

瞬間、息が出来なくなった。
緊張する。
失敗しちゃいけない。
テスは上手に余裕を見せて挨拶した。
その努力を無駄にしちゃいけない。
うまくやらなきゃ……。
緊張して、心臓が凄い勢いで動いているのが分かる。
音が外まで漏れてるんじゃないかって心配になった。

私は何とか出来る限りの笑顔を作った。
そして出来る限り優雅に王様に頭を下げる。
「はい、王様。私はテスの妻……ビ……ビアンカと……」

そこまで言って、目の前が暗くなるのに気づいた。
緊張したせいで、貧血になったのかもしれない。
ここで失敗するわけにはいけないのに。
また倒れてテスに心配かけるわけには行かないのに。

後ちょっとなんだから、しっかりしなさいよ、私の体!

けど、体は言う事を聞かない。
体が後ろに引っ張られるような感覚。

「こ、これは一体どうしたことだ!?」
王様の慌てた声がする。
「ビ、ビアンカちゃん!?」
サンチョさんの慌てた声。

頭が痛い。
目の前が暗い。
ああ、なんだかもう、楽になりたい。

「ビアンカちゃん!!!」
テスの叫び声を聞いたような気がする。

そして私は意識を失った。


■相変わらず亀の歩みですね。
ゲーム中のイベント時間で5分もかかってないのに。
でもまあ、とりあえず無駄に書き足していきましょう。

ビアンカちゃんが倒れた時は、本当にビックリしたなあ。

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