■この土日にがんばって隠しダンジョンでも進めようと思っていたのに、結局眠気に負けて全然進まなかった。

一回クリアすると、やっぱりどこか気が抜けるというか、飽きるというか……せめてこっちの日記は続けられるようにがんばろう、とか思わないでもないです(書きたいところはいっぱいあるから何とかなると思う……)

 
グランバニアへ 3 (テス視点)
仙人のお爺さんを別れて、また元来た道を戻る。
コンパスを見たら、ここはどうやら2階。
あと一回階段を下れば、この洞窟を抜けてグランバニアにたどり着く事が出来る。

みんなの顔を見てみる。
まだ元気そう。

下りの階段を見つけて、その階段をおりる。
小さな空間に出た。でも、出口はなかった。
「おかしいわね。下におりる階段はここだけだったのに……」
ビアンカちゃんは、しばらく外に出られる出口が隠されてないかとか、実はもう一回下る階段があるんじゃないかとかいいながら、しばらくあたりを探してみた上で、凄く嫌なことに思い至った顔をしてボクを見上げた。
「……もしかしてもう一度上にあがらないといけないとか?」
「……かもしれない」
ボクらは顔を見合わせてから、大きくため息をついた。

降りた階段をもう一回のぼる。壁に隠れて見えにくくなっている場所に、3階からおりてきたのとは別の階段が隠れていた。
「……行こうか」
何だか愕然とした気分になりながら、ボクはつぶやくように言う。
皆が無言で頷いた。

階段を上ると、狭い通路に出た。すぐ向こうに、のぼりの階段があるのが見える。しばらくの間、ずっとそういう一本道が続いた。
大きな穴が開いているフロアがあって、その時だけは落ちないように気をつけたけど、基本的には全く苦労する事はない。
只、ずっと一本道なのが気になるけど。
「まさか一度おりて、もう一度のぼることになるなんて思わなかったわよ……」
「本当にねえ……」
途中にあった、少し広い空間で一休みしているときにビアンカちゃんがつぶやいた。
一体どういう考えがあって、こんな洞窟を造ったんだろう?
紋章が彫られていた事から考えて、多分ここを造ったのは、グランバニアの国の人たちだと思う。
確かに、これだけ複雑に入り組んでいたら攻め入る事は難しいだろう。国のヒトたちは道筋が分かっていて簡単に進めるのかもしれないけど、コレだけ複雑だということは、旅人とかは苦労する。実際今まさにボクらは苦労してるわけで。
そうすると国の外の情報とか物とか、なかなか入ってこないってことになって……不利なことが多いような気がするんだけど。
「どうしたの?」
ビアンカちゃんが不思議そうな顔でボクを見た。
「何難しい顔して考えてるの?」
「うーん、どうしてここの洞窟はこんなにややこしいんだろうかなって、ちょっと考えてただけ」
「ふーん」
「休めた?」
「うん、元気よ」
「じゃあ、行こう」

一本道を随分来た。
何度も階段をのぼっている。今はコンパスによると9階。最初が11階だったんだから、随分上まで戻ってきてしまった。
「ずいぶんのぼったけど、本当にこの道であってるのかしら……?」
ビアンカちゃんも不安なんだろう。そんな事を言いながらボクを見上げる。ボクは曖昧に首を振るしかなかった。

階段を上って、10階まで戻ってきた。
一本道の終着点は、大きな穴だった。
「……下に落ちていかなきゃいけないのかな?」
「……どのくらい落ちるのかしら?」
しばらくボクらは顔を見合わせる。どうもこの洞窟は構造的に大きな欠陥があるんじゃないかって気分になってきた。
結局、今回もまたキングスにお世話になって、下に落ちる。

「……」
ボクは少し嫌な気分になって、その床をじっと見つめた。
見覚えがある。
ここはもう、通った事のある場所だ。
大きな鳥が、翼を広げた紋章が刻まれている。
「あれ? あそこに見える商人さんは?? 私たち落ちる場所をまちがえちゃったのかしら……」
ビアンカちゃんが、向こうで進むかどうするか迷っている商人を指差してつぶやく。

「……あーあ」
スラリンが馬車の中で大きくため息をついたのが聞こえた。
「一体どこで間違ったんだろう?」
ボクはメモしてきた地図を見ながら考える。
「ここ! ここの大きな穴で落ちて、下に行くんじゃないかしら?」
「……そうかもね、どれがつながってるか分からないけど」
「じゃ、仕方ないから戻りましょうか」

 
洞窟の来た道をたどって歩くって言うのが、どれだけつまらなくて気がめいる事なのか、初めて知った気がする。
コレまでは同じ道を歩くっていうのは、帰るときだけだったから。
結局、2回休憩を挟んで、それから漸く6階のたくさんの穴が開いているフロアに戻った。
「どれかが出口につながってるわよ!」
ビアンカちゃんはそういって穴を見比べた。
「どれがイイ?」
「じゃあー、……右」
ボクらはもう何回目か分からないけど、またキングスに手伝って貰って、下の階に飛び降りる。
一本道の先は、見慣れた「崖から外に飛び降りる」タイプの出口だった。
ただ、コレまでと違うのは、落ちる先に広がっているのが、地面だって言う事。
「あ、地面だ!」
「もうちょっとで出られるんだね!」
皆が口々に嬉しそうな声を挙げた。

落ちた先に、また洞窟へ入る入り口がある。本当はこのまま、外に向かって歩いていきたいけれど、森がものすごく深くて、そんな事をするのは無謀そうだった。
仕方がないから洞窟に戻ってみると、ほとんど一本道だった(のぼりの階段があったけど、とりあえず見ない振りをした)

すぐに外に出る出口があって、そこから出てみると大きな獅子の石像が並んでいる立派な道に出た。
ここが正式な出口であり、入り口なのだろう。
「うわー、やったね! とうとう外よ!」
ビアンカちゃんは嬉しそうに、降り注ぐ太陽の光に向かって手を伸ばす。
石像のところには一人の吟遊詩人が居て、久しぶりの旅人に少し驚いているようだった。
「私はよくこの洞窟まで歌をつくりに来るのですが、旅人が通るのは久しぶりです。あなた達みたいに、楽しそうな人は本当に久しぶりですね。そういえば……あの人は無事に着いたかなあ……。もうずいぶん前の話ですが、サンチョという人がここを通ってグランバニアにむかったんです。なにやらさびしそうで妙に気にかかりました」
「……!!!」
ボクらは思わず顔を見合わせた。
「サンチョさんて、サンチョさん? テス! こうしちゃいられないわ。すぐグランバニアへ向かいましょう!」
ボクらは吟遊詩人にお礼を言って、グランバニアを目指して歩き出した。

 
■洞窟、抜けましたー。
道を間違って商人を見つけたときのあのがっくり感は忘れまい。
そしてサンチョの名前が出てくるときの嬉しさも忘れまい。

……いや、サンチョが居るのはSFCやってるから知ってるんだけどさ。

ともかく、次回からついにグランバニアです。
でもサンチョには真っ直ぐ会いに行かず、しばらく城下を彷徨って遊びます。
無駄に遊びます。
なにせ「プレイ日記」ですから!(笑)

すぐには先に進めなかったのさー。

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