■昨日は休みました。
そろそろどうやって囲うか本気で迷う辺りになってきました。

でももうちょっと頑張ればグランバニアだ。
頑張れ私。
飽きてきたけど頑張れ私。

■山道にて (テス視点)
山道はかなりつらかった。
道幅が広いから、馬車は通ることができるけど、時々皆で押し上げないと動かない事があったし、道自体がデコボコしてて進みづらかった。
「……大丈夫?」

時々声をかけあって、お互いに励まし合う。
決して楽ではない旅。
皆を巻き込むだけの価値が、ボクにあるんだろうか?

休憩しながら、皆をみる。
かなりげんなりしてて、疲れている。
……何で巻き込んじゃったのかな。
少し自分のことがイヤになる。
「……」
ビアンカちゃんがいきなりボクの頭を軽くたたいた。
「何?」
「何か嫌なこと考えたでしょ、否定的な顔した」
ビアンカちゃんは半眼になって頬を膨らます。
「……何でわかるの?」
「顔に出るからよ。辛いのは確かだけど、それはテスも一緒よ? だから、『ごめん』とか考えないで」
「ビアンカちゃんは……凄いや」
ボクは苦笑する。
これまでボクは、わりと何を考えてるのかわからないって言われてて、実際顔に出してないつもりだったんだけど。
「……隠し事はしないで。辛いことは皆で共有して、なるべく軽くするのよ」
ビアンカちゃんは立ち上がると、ボクの頭を、まるで子供をあやすように軽く撫でて、皆に声をかける。
「さ、皆ちゃんと休めた? そろそろ出発するわよ?」

山道は何回か分岐があって、ただ山頂だけをめざしていればいいってわけでもなかった。
「私たち、ちゃんと前に進めてるわよね?」
ビアンカちゃんが不安そうな声をだす。
「……うん、多分」
さすがに地図もかけないし、ほとんど目印もないから自信はもてない。
「ただ、ちゃんと頂上は近づいてるよ? だから……大丈夫だと思う」
山道に入った時を思えば、山頂がかなり大きく見えた。

休憩したところから、しばらく歩いたところに洞穴があった。
今のところまだ天気はよかったけど、夜のことを考えたら雨風をしのげる所で休めるのはいいかもしれない。
「ちょっと早いけど、今日はここで野営にしようか、雨や風が防げるのは貴重だよ。冬も近いしね」
「いいわねー」
「そうですね」
ビアンカちゃんやピエールが賛成した。
「屋根があるとテスは寝坊するけどな」
スラリンがちょっと笑いながら言った。
「屋根が眠いのを左右してるわけじゃないよ」
ボクは苦笑しながら、洞穴をのぞいた。

と。
中にいたお婆さんと目が合った。
「……! こ、こんにちは」
まさか中に人がいるとは思ってなかったから、ボクの挨拶は少し引きつっていたような気がする。
お婆さんはボクを見てにやりと笑った。
「イッヒッヒッヒッ。どうなされた旅の人。道に迷われたかの?」
なんだか怪しい笑い声で、お婆さんは言う。
「いえ、迷ったわけではないんですが。……この辺で野営をしようと思いまして……」
ボクはしどろもどろに答える。
お婆さんはまた笑った。
「今日はここに泊まってはどうじゃ?」
「あ、よろしかったら……」
「では、下の階で眠るといいじゃろう。ではゆっくり休みなされ。わしは上にいるからな。イッヒッヒッヒ」
お婆さんはボクらを下の階に案内して、再び上に戻っていった。

粗末だけどちゃんとしたベッドがあって、ボクらは疲れもあってすぐに寝入ってしまった。

どのくらい眠っただろう。
変な音が聞えるのに気付いてボクは目を覚ます。
何かの音に似ている。
……ああ、そうか、刃物を研ぐ音に似てるんだ。
……?
刃物?
「テス起きて……。あの音はなにかしら……」
ビアンカちゃんが不安そうな声をあげてボクを起こした。
「何か……刃物を研ぐ音に……似てるよねえ?」
「そうね……まるで刃物をとぐような音ね……。上の階から聞こえるみたい……。ねえ行ってみる?」
ビアンカちゃんは天井をじっと見つめていった。
「そうだね……ボク見てくるよ」
「気をつけてね」
ボクは起き上がろうと体に力を入れる。

「……!?」
「どうしたの? テス?」
「……う……動けないんだけど……」
「……え!? ウソ!?」
ボクらがパニックに陥りかけた時だった。
階段をおりてくる足音が聞えた。

お婆さんが剣を片手におりてきている。

闇の中なのに、目が合ったのが分かった。
「なんじゃ起きていたのかい。よく眠れるように呪文をかけてやったのじゃがあまり効かなかったようじゃな。ところでイッヒッヒッヒ。これを見てみい」
お婆さんはボクに、手に持った剣を見せた。
ボクのだ。
お婆さんはにぃっと笑った。
「おぬしのつるぎをといでおいてあげたぞ。さあ、まだ夜中じゃ。もっと眠りなされ」

……え?

なんだかいまいち意味が分からないけど、実際見せられた剣は綺麗に研ぎ上げられていて、切れ味とか良くなっているだろうなって思った。
お婆さんは笑いながら、階段をのぼっていく。
「……」
ボクはしばらくお婆さんが上っていった階段を見つめてしまった。
「……テス、あの、そっちで寝ていい? 何だかちょっと……お婆さんには悪いんだけど……恐くて」
ビアンカちゃんは困ったように苦笑しながら言った。
ボクはうなずく。……その気持ちはよくわかった。
ビアンカちゃんは動けるらしい。

「うん、いいよ。……ボクも実はちょっと恐い」
答えると、ビアンカちゃんが笑った。

ボクらはお互いに苦笑して、手をつないで眠った。
魔法を掛けられたからか、ビアンカちゃんと手をつないで安心したからか、その後はしっかり眠ることができた。

朝は普通にやってきた。
「おはよう」
「うん、おはよう」
お互い挨拶をしてから、階段を上がる。
お婆さんはボクらに気付いて笑ってから挨拶してくれた。
「よく眠れたようじゃな。もう朝じゃぞ。気をつけてゆきなされよ。イッヒッヒッヒ」
肩を上下させて笑う。そしてこう付け加えた。
「イッヒッヒッヒ。この笑いかたはわしのクセなんじゃ。気にせぬことじゃな。イッヒッヒッヒ」

なんだか体から緊張が一瞬に抜けていく感覚がした。

ボクらは、お婆さんにお礼を言って出発した。
山頂はもうすぐだ。

 
■チゾットへの山道では、このイベントは外しちゃいかんでしょう。

……実は私はうっかりバッチリ見逃したんですけどね。
まあ、書いておこうかと(笑)
 
 
■明日こそはチゾットへ。
……一回今後の予定を立て直そうかなとか思わないでもないです。

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