■先日あった蒼羽っちとありりんに「DQ8はまだやるな」といわれました(笑)
皆さんオイラと付き合い長いから、オイラの性格をばっちり把握してらっしゃる(笑)

そうねー、8やったら絶対この文章書かなくなるねー(笑)
 
ということで、まだしばらく8は封印です。

で、5は昨日も眠くてやりませんでした。
けど、5はまだまだやることがあるので大丈夫。
 
 
■テルパドール 2 (テス視点)
アイシス女王は、庭園の奥のほうにあるテーブルで優雅な雰囲気で紅茶を飲んでいた。
真っ黒な髪の毛を肩の高さで切りそろえた、浅黒い肌の女の人。
切れ長の瞳が、こちらを見た。
綺麗な人だなって思った。

……銀のナイフみたいな人。
 
空気が張り詰めてる気がした。

「ようこそいらっしゃいました。私がこの国の女王アイシスです。あなたも伝説の勇者様のお墓を参りに来たのですか?」
透明な声だった。
女王はにっこりと笑う。
「はい」
ボクとビアンカちゃんは頷いた。
女王はボクらをじっと見つめて、それから微笑んだ。
「いいでしょう。あなたには何かしら感じるものがあります。案内しましょう、私についてきてください。……さ、こちらです」
女王は席をたってこちらを振り向きもせず歩き出す。

はっきりいって、足速いです女王様。

ボクとビアンカちゃんは女王を見失わないように慌てて後について歩き出す。
女王様は足音も立てずにすたすたと、まっすぐ前を見て歩く。
何の迷いも無い歩き方だった。

地下庭園を出て、城の正門から外にでる。
城を取り囲むような回廊を歩いて、離れのような場所にやってきた。
鍵がかかった、頑丈な建物。
女王はその建物の鍵を開けて、どんどんと階段を下っていく。
下るたびに、温度が下がっていくような感覚。

階段を下りきったところは、さっきまでの地下庭園のように緑に覆われていて、大きな石版が置かれている。
その奥に、水が滴っているようなヒカリをたたえた、銀の華奢なカブトが置かれていた。
天空の剣や盾と同じ様な雰囲気。
女王が、そのカブトを見つめてから、こちらを見て言う。

「……あなたは勇者さまの墓をまいりにいらっしゃったとのことでしたが……実を言うと、ここでは勇者さまを祀ってはいますがお墓ではありません。世界を救ったあと、勇者さまがどこにゆかれたか誰も知らないのです。しかし、我が国には代々天空のかぶとが伝わっていました。もし再び伝説の勇者さまが現れれば、きっとこのカブトを求めるはず。その日が来るまでカブトを守るためここを建てたのです。さあ、あなたもそのカブトをかぶってみてください」
「えっと……」
ボクは困ってビアンカちゃんを見る。
「色々話したいことがあるのは分かるけど、とりあえずカブトをかぶってみるのがさきよ」
ビアンカちゃんは、カブトから目を離さないで呟く。
「え、あ、うん……」
ボクはもごもごと返事をしてから、ゆっくりとカブトに近づく。

カブトの前に置かれた石版には「闇が世界をおおうとき 再び勇者来たらん」と刻まれていた。

まるで、自分から輝きを放っているかのような、綺麗なかぶと。
ボクはそっと手にとってみる。
……やっぱり、重い。
多分ダメだ。
ボクは、このカブトには選ばれていない。
そう思いながら、かぶってみる。
重い。
首が折れそう。
ボクは慌ててカブトを元あった場所に戻した。
女王は、ボクのその様子を見てため息をついた。
「やはりダメでしたか。あなたにはなにかしら感じたのですが 思いちがいだったようですね。ではもどることにしましょう。ついてきてください」

 
女王について、ボクらは地下庭園に戻る。
その時にはもう、女王の飲んでいた紅茶は新しいものに取り替えられていて、ボクとビアンカちゃんの分まで用意されていた。
女王は紅茶を優雅に一口飲んでから、ボクを見つめた。
「私は少しですが、人の心を読むこともできます。たぶんあなたの勇者さまを強く求める心が、私を感じさせたのでしょう。なぜそれほどまでに勇者さまを求めるのか、事情を聞かせてくれますか?」
ボクは暫く考えてから、やがて決心して話し出す。
話したからと言って、何か変わることでもない。
そんな気分だった。
けど、女王様はボクの話が進むにつれて驚いたように目を見開き、息をのんだ。
「亡き父にかわって母親を魔界から救い出すために勇者様を!? もしやその父とはパパス王のことではっ!?」
今度はボクが驚く番で、思わずビアンカちゃんと顔を見合わせる。
『パパス王』
この前村で聞いたときは『王子』で、今度は『王』。
同じ人だろうとは思うけど、それがボクのお父さんだとはやっぱり思えない。
「この地より海をこえた、はるか東の国グランバニア。その国のパパス王がさらわれた王妃を助けるため、おさな子を連れて旅に出たと……。もしそのおさな子があなたなら……。東の国グランバニアへ行ってみるといいでしょう」
「……確かに父の名はパパスですが、どうしても王だったとは思えません。……王族の方にあやかってつけた名前だと思うんですけど……」
ボクはコレまで思っていたことをゆっくりと言ってみた。
すると女王は首を横にふる。
「私が知る限り、グランバニアの王族は自分の名前をとても大切にしています。本名を親族以外には教えないほどだということです。……そのような国で、たとえ通称であっても、王族の名にあやかって同じ名前をつけるとは思えません」

……これは……もしかすると、もしかするのかもしれない。

ビアンカちゃんがいきなり立ち上がった。
「パパス王。王妃を助けるための子ども連れの旅……。テスのお父さんはパパスさん。パパスさんは妻を探すためにテスを連れて旅をしてた。ねえ、偶然だとは思えないわ。ともかく行ってみましょうよ、グランバニアに」
にっこり笑うと、ボクの手を引っ張る。
女王様はその様子をみてすこし笑った。
「もし、グランバニアに行かれるのであれば、とても厳しい道のりです。お気をつけて」
ボクらは女王様にお礼を言って、その場を離れる。

「きっと、グランバニアってテスの故郷よ」
ビアンカちゃんはそういって笑う。
「そうだったらいいね」
ボクは答えてにっこり笑い返す。

そんなにうまくいくもんじゃない、とも思うけど。
なんだか、ビアンカちゃんが笑顔で「できる」とか「大丈夫」って言ってくれると、全部本当にそうなるような気がする。
だからきっと、グランバニアではいいことがあるんだろうって、そんな気がした。


■グランバニアの名前がようやくでました。
さくさく進めてます。飽きてこないように(笑)
まあ、実際テルパドールって初回はこの話だけ聞きに来るようなところだから、まあ、いいよね。

ちなみにグランバニアの王族の名前が云々、っていうのは捏造だからそのへんヨロシクね>DQ5知らない友人様へ

■明日はメダル王のお城ー。
さくさくすすめるよー。
 

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