■眠かったのでゲームはしてません。
そろそろ新学期に向けて、夜更かしやめないとなあ。
 
 
……本文かいてる間に、「今日(2日)」が終わっちゃったよ。
つーわけで、もう3日ですが、2日分としてアップです。

■名産品博物館 (スラリン視点)
「暇よね」
ビアンカがぼんやりと水平線を見つめてつぶやく。
「そーだなー」
オイラも暇だったから返事をした。
今、見えるのは海だ。
どっちを見ても海だ。
水ばっかりだ。
さっきあんまり暇だったからテスに海しか見えないって文句を言ったら「当たり前だよ海だもん」って呆れられた。
「暇よね」
ビアンカはまた同じことを言ってため息吐きながら、ライムジュースを飲んでいる。
ちょっと前、ホイミンがトヘロスを唱えたから、敵も出ない。
「暇だなあ」
向こうではテスとピエールが剣の稽古をしてる。
ビアンカは「危ないから」って近寄ると叱られるから、近寄らない。だからオイラと一緒にここから見物。
……まぁビアンカは船のクルーを手伝ってご飯作ったり、マーリンと魔法の練習したりするから、わりとすることはあるみたいだけど。
それにしても暇だ。 

「あれ?」
ビアンカがそんな声をあげて、船の縁から外をじっと見つめる。
「どーしたんだ、ビアンカ? なんかあったのか?」
「うん、あれ何かしら?」
ビアンカがオイラをひょいっと抱き上げる。
オイラはビアンカに抱き締めてもらうのが好きだ。
なんかうれしい気持ちになる。
テスが不機嫌そうにオイラを見るのもおもしろい。
テスと一緒に昼寝するのも好きだけど、なんかちょっと感覚が違う。
「ねえ、何か建ってるわよね?」
ビアンカが指差す方向。遠くに島が見えた。
森に囲まれた小さな島だけど、その森からちょっとだけ石造りの建物が見える。
「建物」
「そうよね? でもテスの見せてくれた地図、あんなの載ってた?」
「進んでるほう、間違ったのか?」
オイラとビアンカは顔を見合わせて、あわててテスのところへ走った。

「うーん、方角は合ってるねぇ」
テスと船長は地図やらコンパスやらを見ながら首を傾げる。
船長はコッチのほうはあんまり来た事がないから、あの建物を知らないって言ってる。
「とりあえずちゃんとテルパドールには向かってるから、心配はいらないけど」
テスは建物を見て、面白そうに笑った。
「行ってみる?」

オイラたちは、テスにくっついて島にあがった。
深い森は静かで、ひっそりとしていた。その中に石造りのしっかりとした建物が建っている。ヘンリーが住んでる城ってのにちょっと似てる。
「立派な建物ねぇ」
「そうだねー」
テスとビアンカは圧倒されたようにぼんやりと建物を見ている。
ふらふらと建物に吸い寄せられるように歩いていくと、建物の前に一人の爺さんが立っていた。

ただし、透けてる。
 
「透けてる人はおばけ」
テスがぼそっとつぶやく。
「私たちっておばけに縁があるのかしら……」
「そういう星のもとに生まれたかな……?」
テスとビアンカは諦めたように苦笑し合っている。

「はー、やっときおったか」
爺さんがテスを見て呟いた。
「は?」
テスが首を傾げる。けど、爺さんは気にせず続ける。
「わしゃ待ちくたびれてしんでしもうたぞい!」
「いや、あの、お爺さん、どちら様でしょう?」
「ん? わしか? ……えーと、誰じゃったっけ? まぁ、いいわい。幽霊の爺さんじゃからゆうじいとでも呼んでくれ」
爺さん、マイペース。
テスは「良かった初対面」って呟いた。知り合いなのに顔を覚えてないって思って焦ってたな。
「わしは世界中の名産品を集めるのが夢でこの名産品博物館を建てたのじゃ」
爺さん、そこで大袈裟にため息を吐いた。
「しかし集めるのを誰かに頼もうと待っておったのじゃが……わしが生きとる間に誰もこなかった」
爺さん、もう一度ため息。
つーか、集めるのが趣味じゃなかったのか。
「と、言うわけじゃな! わしは幻の名産品をもってきた者にこの博物館を譲ろうと思っておるんじゃ。お前さん、あのメダル王の城に隠された幻の名産品を持ってきてくれんか?」
「え?」
「お前さん、色々集めてそうじゃし」
「……えーと」
「じゃあ頑張れ!」

「メダル王って誰よ?」
「知らない」
「何で引き受けるのよ」
「なんか逆らえなかったんだよ……」
「まあその気持ちも分かるけど……」
テスとビアンカは顔を見合わせてため息を吐いた。
「まあ、とりあえずテルパドール……」
テスが疲れたように言う。
「そうね、メダル王もそのうち見つかるだろうし、お爺さん、幽霊だから気長に待ってくれるわよ」
ビアンカはこめかみを押さえながら呟く。
それで話はまとまって、船は再び南に向かって動きだす。
 
 
 

「暇よね」
「暇だなあ」
周りは海で、水ばっかりだ。
オイラとビアンカはまた暇になって、それはそれでため息を吐いたりした。
……テルパドールって、遠いな。

 
 
■端折って船に乗せてみました(笑)
スラリン視点って、実は初めて。とっても書きにくかった。
なんか性格かわったかも、ごめんよスラリン。

しかも本当はーポートセルミで書き忘れたことがあるから、もう一回寄るつもりだったのにー。
カジノ船に遊びに行く話しも考えてあったのにー。
進行を優先してみたよ。
書きそびれたのは、いずれまあ、サイトのほうでこっそりと。
 
ちうのもね、今日友人に会ったんですけど、某シーンを予定してたのに端折ったことを白状して「何で書かなかったんだー」と突っ込みをいれられてしまったのでね。
カジノ船はわりとしっかり考えてあるから、まあ、サイトで……こっそり……。
気が向いたら……。 
 

■人気投票、継続中です。
今のところテっちゃん1位。良かったな主人公。
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html

 
■明日にはテルパドールにつくと思います。
もうね、さくさく進めます。
ゆっくり書いてたら今年中におわんねーよ、絶対(最近気付いた)
 
 

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