■昨日は眠かったので寝ました。
ので、DQ関係の御報告はなしです(笑)
なんかDQ8をやる気もまだでないので、しばらく5のレベル上げをするんじゃないかなーと思います。

とりあえず8の主人公の名前は決めたけどね。
日記かくにあたって、いつもどおりにすると「テス」になってこっちと混同しそうだから、変えてみます。
 
さて、今後はどうするかな、DQ。

 
 

■新婚旅行 レヌール城(ピエール視点)
主殿とビアンカ殿がアルカパの町から馬車に戻ってきたのは、昼に近い時間だった。
「ごめんねー、遅くなっちゃったー」
相変わらず、主殿はあまり誠意の感じられない謝罪を口にする。我々も主殿が町から出てくるのが遅いことには慣れてしまっていて、苦笑するくらい。
なぜかビアンカ殿が少し落ち着かない感じで、私たちと目を合わせようとしないのに気付いた。
「ビアンカ殿、どうされましたか?」
私が尋ねると、ビアンカ殿は目に見えて驚いた。
「え? いつもどおりよ?」
引きつったような笑顔でビアンカ殿は答える。
「そうですか?」
私が首を傾げてさらに質問をしようと口を開きかけた時。
「ビアンカちゃん、ちょっと」
ビアンカ殿は主殿に呼ばれて、少しほっとしたような顔をして主殿の方へ歩いていった。

「気くらい使え」
その様子を見ていたマーリンにぼそりと言われて、私はますます首を傾げることになった。

アルカパから北に歩いたところにある、朽ちかけたレヌール城と言うところが、本日の目的地。
何故そのような所にわざわざ行くのか聞いてみたら、主殿とビアンカ殿の思い出の場所なのだそうだ。
城への道はそれといった苦難もなかったので、道すがらその思い出を聞かせてもらった。
主殿とビアンカ殿は小さな頃から活発で、勇気と優しさを持っていたようだ。ただ、無謀でもあるとは思った。
彼らは、もしかしたら小さな頃からあまりかわってないのかもしれない。

レヌール城は、川のほとりにぽつんとたっていた。
こんな所まで、本当に子供二人で真夜中に来たのだろうか?そんな気持ちで主殿を見上げる。
「懐かしーい! 昼に見ると全然雰囲気違うわね!」
ビアンカ殿が弾んだ声をあげる。どうやら本当に来ていたらしい。主殿も、少し懐かしそうな目で城を見つめている。
「空気が澄んでるわね、約束どおりもうお化けも悪さをしてないんだ。……この城はもう大丈夫ね」
どうせ誰も居ないよ、という主殿の言葉に、我々も一緒に城に入ることにした。
「思い出すわねー、テスったらお城に入るとき挨拶したわよねー」
「言ったね……」
「全然動じてなくて頼もしいと思ってたのに、『お化けってなぁに?』だもんねー」
「知らなかったんだから、仕方ないよ……」
主殿はビアンカ殿の言葉に苦笑しながら答える。
小さな頃の主殿たちが想像できて微笑ましい。たぶん今と変わらず主殿はビアンカ殿にたじたじだったのだろう。
 

大きな門を開けて中に入る。中は大広間になっていた。
「今見ると埃っぽいわね。あの辺の角とか影になってて恐かったなー」
ビアンカ殿が部屋の隅を指差す。主殿は頷いてから、真ん中の方を指差して
「ここで食べられそうになったんだよねー」
などとさらりと恐ろしい事を言いながら、主殿たちは歩いていく。我々もそのあとにつづいて歩く。
沢山の部屋を見ながら、彼らは思い出を語り合う。
その一つ一つが本当に子供の頃の話としては、かなりハードだ。
ゲレゲレの命がかかっていたとはいえ、本当に豪胆というか無謀というか……。
思わずまじまじと主殿を見上げてしまった。
 

やがて、玉座の間についた。
「ここにお化けの親玉がいたんだよねー」
ビアンカ殿は言いながら、ドアを開ける。
すると一組の男女が、ベランダの方へ走り去るのが見えた。
「え?」
「何?」
主殿たちは口々に言うと、その二人を追っていく。我々もそのあとにつづいた。
 
男女は、ベランダの端で手に手を取って縮こまっていた。
「お願いです! 見逃してください!」
彼らは必死に話をはじめる。
身分違いの恋に、二人で手に手を取って逃げてきたこと。
死のうと思っていたのを、この城をみて、招き入れられた気分になり、死ぬことをやめたこと。
しばらく主殿は静かに話を聞いていて、ただ一言「お幸せに」と言って、ビアンカ殿の手を引いてその場をあとにした。
「身分違いの恋かぁ……。どっちが偉かったのかな?」
ビアンカ殿が首を傾げる。
「どっちでもいいよ、あの人たちが幸せならさ」
主殿は答えて、ビアンカ殿の手をぎゅっと握った。
「そうね」
ビアンカ殿はやわらかく微笑むと、その手を握りかえしていた。

最上階には、花に囲まれた墓が二つ並んでいた。
「よかった! 荒らされてないね。たぶんあの人たち、王さまたちに招かれたんだよね。優しい王さまだったもの」
ビアンカ殿はそう言うと、そっと王の墓を撫でて「ありがとうございます」と言って微笑む。「これからもあの人たち、守ってあげてね」
ビアンカ殿と主殿は、跪いて墓に祈る。
「さぁ、もう行きましょう? ここはもう大丈夫」
 
 

立ち上がって笑ったビアンカ殿は、とても美しかった。

 
■本当はレヌール城のイベント、ヘンリー君と見たけどな、そんなことはまあ、いいじゃないか。一応ビアンカちゃんともお城に遊びにいったんだし。
……ちなみに私は女の人のほうが偉いんじゃないかと思う。
いざとなったとき、肝が据わってるのは女の人だと思うから。
……いやー、私はチキンだけどねー。
 
 
■レヌール城は今日でお終い。
さっさと次へ進みます。次は海かな。テルパドールかな。
 

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