今日のDQ5(96)
2005年3月26日 今日の「DQ5」■そういえば、昨日ご紹介した仲間になった「ギガンテス」。
ヤツには面白い(いや、笑えない)話があったんだ。
あいつ、私のビアンカちゃんを……。
一撃で……。
殺しおったんじゃよねー。
「魔物を仲間にするには、愛を持って戦いましょう」
……待ってテっちゃん。
ビアンカちゃんとギガンテスのどっちが大切なわけキミ?
たとえ、普段娘相手だったら、戦闘終了後ですら成功しない「ザオラル」をビアンカちゃん相手だったら戦闘中に一回で成功させたからって、騙されないよ?
■出発前に (テス視点)
■やっぱり、ウチのテっちゃんは性格悪いね。再認識、再確認。
「そんなことないよー」と言ってくれる友人の方々、気を遣わなくてもいいよ。
こいつ性格悪いべさ。
よそ様のやさしい主人公くんたちと何か確実に一線を画すね。
……何がいけないんだろうな。
ちょっと前、割と怒りの感情がはっきりしてるのが、違いといえば違いかなあと思ってたんだけど。
……ちがうなあ。
ひんまがってるもんな。
もう直らないだろうな。
……まあ、私の性格がひん曲がってるって事だよな。RPGの主役=プレイヤーだもんな。
あはははは。
■明日からようやく、テっちゃんたち旅に出ます。
のんきすぎる結婚関係話も、一区切りです。
あーあー、頑張ろう。
ヤツには面白い(いや、笑えない)話があったんだ。
あいつ、私のビアンカちゃんを……。
一撃で……。
殺しおったんじゃよねー。
「魔物を仲間にするには、愛を持って戦いましょう」
……待ってテっちゃん。
ビアンカちゃんとギガンテスのどっちが大切なわけキミ?
たとえ、普段娘相手だったら、戦闘終了後ですら成功しない「ザオラル」をビアンカちゃん相手だったら戦闘中に一回で成功させたからって、騙されないよ?
■出発前に (テス視点)
「ポートセルミから船で南に向かえば、やがてテルパドールの国に着くだろう。しかし、せっかくの新婚だ。途中すこし寄り道をして楽しんで行くといい。まずはポートセルミから東近くの海にうかぶカジノ船。宿泊するときに私の名を出せば 特別室に泊めてくれるはずだ。それから2人でなつかしい場所をめぐるのもいいかもしれんな。幼なじみなのだから、なつかしい場所もあるだろう? 夫婦仲良く助け合いよい旅をなっ!」
ルドマンさんは、これからの事をイロイロと考えてくれたらしい。地図を指でたどりながら、テルパドールの位置と、カジノ船の場所を教えてくれた。
カジノ船は、ちょっと前に見たことがあった。
大きな船だった事を思い出す。
「旅立つ前に、フローラにもあっていってやってくれ」
そういわれて、フローラさんに会いに行く。
フローラさんは、二階の彼女の部屋で本を読んでいるところだった。
「もう、旅立ってしまうのですか? 寂しくなりますね。……それにしても、お二人の結婚式は見ていて本当に幸せそうで、うらやましかったですわ。また遊びに来てくださいね。その時は私も結婚しているかも知れませんことよ」
フローラさんは、口元を覆って笑う。
「きっと綺麗な花嫁さんになれるわ、フローラさんなら」
ビアンカちゃんはフローラさんと握手した。
ボクらは、ルドマンさんに心の底から感謝して、もう一度ルドマンさんにお礼を思いつくかぎり言ってから、ルドマンさんの屋敷をでる。
「ダンカンさんは宿屋だよね?」
噴水のある広場で、後ろから来てるビアンカちゃんを振り返って見る。
ビアンカちゃんは立ち止まってサラボナの町をしみじみとした表情でじっと見ていた。
「結婚式をしたから、かしら? なんだか町がキラキラして見える」
ビアンカちゃんはスキップしてボクのところまで来た。
ボクを追い抜いたところで、止まるとくるりと振り返る。
「ねえ、聞きたい事があるんだけど」
ボクの両手を握って、ビアンカちゃんはボクの目をじっと見つめた。
真剣な、瞳。
「なに?」
「理由」
「え?」
「今なら聞いてもイイでしょ?」
「何の?」
「……盾、貰えたから良かったようなものの、どうするつもりだったの?」
「……聞くの?」
ボクはビアンカちゃんから目をそらした。
ビアンカちゃんは、はっきりという。
「答えて」
「この町の外に、ルドマンさんが建てた大きな塔があるの知ってる?」
「うん」
ビアンカちゃんは頷く。何でそんなの聞くの?って顔をして。
「誰もがこの町が魔物に襲われたって話を聞いたことないのに、この町が魔物に襲われるとき、いち早く分かるように塔を建てたって言ってた。他にもさ、ルドマンさんは船を連絡線に使わせてくれたり、寄付とかもかなりしてるみたいだしね」
「ねえ、何の関係があるの?」
「……つまり、ルドマンさんは社会貢献が好きな人なんだよ」
「それは分かるんだけど。だから何の関係が有るのよ?」
「そんなルドマンさんだから、伝説の勇者様が『天空の盾』を探してるって知ったら、絶対盾を差し出すよね?」
「え? それはまあ、そうでしょうね」
「ボクは勇者を探す為に、天空の装備を探してる。でも、ボクがその装備品を持ってる必要って、本当はないんだよ。使えないんだから。場所さえ把握してればいいの。ここにあるって分かってるんだったら、別に貰っていく必要はないよね?」
「……呆れていい?」
「呆れれば?」
ボクが苦笑して答えると、ビアンカちゃんはボクを見て大げさにため息をついて見せた。
「
「ついでだから、もう一つ聞きたいんだけど」
「今度は何?」
「そもそも、どうしてフローラさんのお婿さんに立候補したの? ……やっぱり盾が目的だったの?」
「盾は……半分くらい。半分はフローラさんに憧れてたから。一目惚れしたんだよ。……でも途中でアンディ君やフローラさんを見てて、勝ち目はないって思ったけど」
「……それで私に乗り換え?」
ビアンカちゃんは眉を寄せて、不機嫌そうに言う。
「そんな訳ないでしょ。ビアンカちゃんは、元々……その、まあ、ヘンリー君的に言えばボクの女神だったし。それに……山奥の村でビアンカちゃんに再会したとき、フローラさんの時とは比べ物にならないくらいの一目惚れをですね、したんですよ」
ボクはビアンカちゃんから目をそらして、ぼそぼそと答える。
ビアンカちゃんが、ボクのそらした目の方へ動いて、視界に入ってくる。
にこにこと笑ってた。
ちょっと、勝ち誇ったような笑顔。
「じゃあ、じゃあ! フローラさんが、テスを振らなかったらどうするつもりだったの?」
「振られるための言葉は一杯用意してあったよ。……前日の夜、ちゃんと先に予告したじゃない、『酷いこと言っても、見捨てないで』って。酷いこと言ったことでビアンカちゃんにも嫌われたら意味がないからさあ。……どうも別の解釈されてたみたいだけど。ビアンカちゃんには」
「……え?」
「だから、あの言い方でフローラさんがアンディ君を選ばなかったら、ボクがフローラさんに振られるための酷い言葉を一杯用意してあったの」
ビアンカちゃんが顔を顰める。
「どうあっても、絶対にテスに利益が行くようになってたのね、どの局面でも」
「……負ける賭けはするだけ無駄だって言ってるじゃない。その上、誰も不幸になってなくて皆幸せなんだから、まあ、大目に見てよ」
ビアンカちゃんは、あきらめたように息を吐きながら笑った。
「今回は多めに見るわ。でも、テスはいつも自分に利益が来るように立ち回る人だってことは、頭の片隅に入れておくことにするわ」
ビアンカちゃんは、そういうとにやっと笑って、ボクの手を引いて歩き出す。
「全部聞いてすっきりしたから、お父さん迎えに行かなきゃね」
「……そうだね」
今日、とりあえず一つ教訓を得た気がする。
『言わない方が、いい事もある』
■やっぱり、ウチのテっちゃんは性格悪いね。再認識、再確認。
「そんなことないよー」と言ってくれる友人の方々、気を遣わなくてもいいよ。
こいつ性格悪いべさ。
よそ様のやさしい主人公くんたちと何か確実に一線を画すね。
……何がいけないんだろうな。
ちょっと前、割と怒りの感情がはっきりしてるのが、違いといえば違いかなあと思ってたんだけど。
……ちがうなあ。
ひんまがってるもんな。
もう直らないだろうな。
……まあ、私の性格がひん曲がってるって事だよな。RPGの主役=プレイヤーだもんな。
あはははは。
■明日からようやく、テっちゃんたち旅に出ます。
のんきすぎる結婚関係話も、一区切りです。
あーあー、頑張ろう。
コメント