■すごろくを完全制覇しよう、そう思い立って、まずは「妖精の国」へ。「幸せの帽子」を手に入れるぞ!と。
4回ほど失敗して、ようやくゴール!
喜び勇んで宝箱に走り寄ったら……宝箱、空だった!!!
 
いつクリアしたのよ私!記憶ねえよ!
あわてて袋漁ったら、幸せの帽子、持ってた……。
ビアンカちゃんにプレゼントした。

 
次は「魔界」のすごろく。
四回ほどゴール寸前の落とし穴に落ちた。
……でもクリアした。一応。セレブリティパスもらった。
 
次は「オラクルベリー」で、「カジノ船」
本気で全然やってなかったのがわかりますね(笑)
とりあえず、まあ、クリアはしましたよ。
……でも同じ時間をレベル上げに使えてれば、もっとレベルが上がってたんじゃないかなと思うと、残念な気分。

※25日午前1時、少々手直し※
  
■結婚式 5 (ビアンカ視点)
お祭り騒ぎが終わったのは、夜も遅い時間だった。
私とテスはルドマンさんの別荘で一夜を明かすことになっている。
 
……初めての夜。
認識すると心臓が物凄く早くなってきた。
 
 
どうしよう。
そんな事を思いながら、ゆったりしたパジャマに着替えてベッドルームへ行くと、テスも似たようなゆったりした服を着て、ベッドの端に座っていた。
ベッドの脇の蝋燭がぼんやりとした明かりをベッドに落としている。
高い天井から、月明かり。
幻想的だった。
 
「こ、こんばんは」
思わず他人行儀な挨拶をした私を見て、テスはちょっと笑った。
お互い緊張してる。
「あのさ、ビアンカちゃん」
テスは私のほうを見た。

ドキンとした。
テスの目は見たことないくらい真剣で、マジメだった。

「テス……」
私はドキドキしながら、ベッドに腰掛ける。
「……あのさ、ヘンリー君に聞いた」
「え?」
「……ヘンリー君と、話してたでしょ。本当はボクの恥ずかしい話を聞いていたんじゃなかったんだってね」
テスは苦笑してる。
「……うん」
なんだか、嫌な気分。
何か、すごく嫌な予感。
「それでね、ええと。……言っておきたいことがあるんだ。本当は再会した日に言った方が良かったのかもしれないけど。あの時はまさか結婚できるとは思わなかったから。……言って、驚かせたりしないほうがいいかなって思って」
「……何?」
私は動揺を隠すように、なるべく冷静に声を出す。
胸の奥のほうが、ちりちりする。
嫌な予感。
何か、怖い。
さっき知らされた、私の知らないテスが、ここにいる。
「ボクが言わなかった、10年を言わないと、きっとボクは前に進めない……気分の悪い話だから、嫌になったらすぐに言って。すぐにやめるから」
 
 
そういうと、テスは右手を左の手首にやる。
いつもつけてる、幅の広いバングル。
盛装してる時だって外さなかった。寝てるときにだって外してない、そのバングルを外す。
どこかで見たことがある気がする紋章が「焼き付けられてた」。

焼印。
驚いてテスを見上げると、テスはとても落ち着いてた。
 

「光の教団の持ち物につけられる、焼印だよ」
テスの声はどこまでも静かだった。
「ボクとヘンリー君は、7歳の時に……お父さんを殺した魔物につかまって、ドレイとして光の教団に売り払われた。……最初にこの焼印をつけられて、そのあとは、毎日が地獄だった。飢えるか飢えないかギリギリの量のご飯。体力以上の労働。逆らうと鞭で打たれて……。もうね、体中ボロボロ。心もね。毎日、誰かが目の前で死んでいった。次は自分かもしれないって、毎日思ってた。……毎日朝起きると思うんだ。まだ生きてるって。まだ逃げるチャンスがあるって気持ちと、また地獄で働かなきゃいけないって気持ちで。……多分一人だったらもう死んでた。ヘンリー君が居たから、助けてもらって生きてた。ビアンカちゃんを夢に見た。そのたび、励まされた」
テスは淡々と、ただ事実を並べる。
何の表情もうかがい知れない。
そのまま、バングルをまた左の手首にはめなおした。
幅の広いバングルは、焼印を全く見えなくした。
「……体中、ボロボロなの?」
「怪我してないところはないね。痕がいっぱい残ってる」
「……」
何もいえない。
何もいえなかった。
「……あの、さ。ゴメンネ、黙ってて」
テスは私を見て、呟くように言った。
「本当は、ずっと言うつもりなかったんだけど……そのうちばれることだしね。だったら、最初に言っちゃった方がいいと思って」
 
 
「ねえ」
私は決心して顔を上げる。
テスは、何もなかったような顔をしてた。
淡々と話してたから、そんな気はしてた。
何も感じてないんじゃないかって、思った。
あまりにつらい日常ばかりが続いたから、きっと、そのことについては麻痺しちゃったんだと思った。
「ねえ、テス。……体、見せてもらっていい?」
「……酷いよ?」
「覚悟した」
私は、無理やり笑った。
テスは暫く考えてから、やがて小さく頷いて服を脱ぐ。
 
息が止まった。
胸に大きく走った傷。
引き攣れたままふさがってしまった痕。
逆に、えぐれたままふさがった部分もあった。
やけどの痕。
変色したようなところもある。
テスが言ったように、怪我のないところがない。
胸も。
背中も。
傷だらけ。
「ねえ、触っても、いい?」
「いいよ」
私は一番目立つ、胸の大きな傷を指でたどる。
「……痛い……の?」
「もうふさがってるからね、痛くないよ」
テスは苦笑する。何事もなかったように。
 
何もいえない。
言う言葉が思いつかない。
私はただ、テスをぎゅっと抱きしめた。
「ねえ、好きよテス。世界の全部が敵になったとしても、私はテスが好き。絶対離さない」
テスは私の頭や髪を撫でながら、ただ頷く。
「ありがとう」
泣きながら、ただ思いつくことをひたすら言う。
次から次へ、涙が出てきてとまらない。
「……怖い?」
テスは小さな声で私に尋ねる。私は首を左右に振った。
「……悲しい。それ以上に、悔しい。悔しくってたまらない」
テスをぎゅっと抱きしめる。

 
 
そのまま、手をしっかり握りあって眠る。
このまま闇に落ちる事になっても、私はきっと後悔しない。

 
■今日も捏造だよ>DQ5を知らない友人様へ。
 
 
■というわけで、テっちゃんの過去を知って呆然とするビアンカちゃんです。
どうしても避けて通れない道だろうと思ったので。
脳内で喋ってたときは、もうちょっとテっちゃんの「奴隷時代の描写」は細かくて陰湿だったんだけど、書けなかった。文字数的にも、私の精神的許容的にも(苦笑)
どうも暗い話が苦手で。
逆に淡々と話してるテっちゃんが淋しいかなとか思うわけですが。……まあ、そういうことで。
 
■焼印って、多分本当は胸とか二の腕とか、そういう目立つところにつけるとは思いますがね、どう見ても公式絵、そういうのないし(当たり前)それで、公式絵と見比べて「あってもまあ、問題なさそうなところ」を考えたら、手首くらいしか思いつきませんでした。
いいじゃん、ご都合主義でも。
万歳、ご都合主義。
 
胸元や二の腕は、意識しないと見えないけど、手首って割りと視界に入るから、ショックはきついしさ、まあ、そういうことにしましょうよ奥さん(誰)
 
 
 
■明日は半分捏造、半分ゲーム進行に戻ると思います。
ではでは。

そうそう、熱は下がりました(薬の力だとおもう)
が。セキがとまらないかんじ。
 

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