今日のDQ5 (86)
2005年3月15日 今日の「DQ5」■昨日、何気なく「アクセス元表示」を見ていたら、検索ワードの中に「テっちゃん ビアンカちゃん」というのを発見。
ビアンカちゃんについては、ま、そういう風に呼んでる人もこの世界には多いと思われるので別にビックリしません。
テっちゃんもね、まあ、そういう名前の主人公とか居るかもしれないから、まあ、妥協しましょう。
でも「ビアンカちゃん」という呼称を使う「テっちゃん」は、世界は広いといえどもそうそう居ないと思うわけで。
……一体何のピンポイント攻撃なんだろう。
と、思わずには居られないのでした(笑)
いえ、別に検索してもらうことについては別に何も申しませんよ。悪い想像といい想像の二種類が思いつきますが。
気にしません。
■彼女の想い (ビアンカ視点)
■オマケ・モンスターたちの会話
……脱線編でした。
明日はいよいよ! テっちゃん人生の晴れ舞台!
清水の舞台から飛び降りて幸せつかみ取り大会!
一生に一度の大勝負!
そんなプロポーズ編。
……なんて言うのか、まだ決めてねーっての(笑)
ビアンカちゃんについては、ま、そういう風に呼んでる人もこの世界には多いと思われるので別にビックリしません。
テっちゃんもね、まあ、そういう名前の主人公とか居るかもしれないから、まあ、妥協しましょう。
でも「ビアンカちゃん」という呼称を使う「テっちゃん」は、世界は広いといえどもそうそう居ないと思うわけで。
……一体何のピンポイント攻撃なんだろう。
と、思わずには居られないのでした(笑)
いえ、別に検索してもらうことについては別に何も申しませんよ。悪い想像といい想像の二種類が思いつきますが。
気にしません。
■彼女の想い (ビアンカ視点)
二階の窓から、宿に引き上げていくテスの姿を見送る。こっちを振り返らず、まっすぐ歩いていく。
テスは「ひどいことを言っても、見捨てないで」って言った。
つまり。
テスが選ぶのは、フローラさん。
だから私に、言ったんだ。
ひどいことを言うって。
これからも兄弟みたいに仲良くいようって。
そんな予告、いらないよ。
明日目の前でフローラさんにプロポーズしてくれたほうが、ショックも小さいよ。
やさしさのつもりかしら。ピントがずれてる。
……ソレはソレでテスらしい、か。
私はため息をつくと、一階におりていつもの服に着替える。
みつあみにする時間がもったいないから、髪を後ろでひとつにまとめた。
忘れ物がないか、部屋をぐるりと見回す。大丈夫そう。
そっとドアをあけて、外にでる。紺色をもっと濃くしたような空に、星が瞬いてる。
泣きそう。
私は足早に町の入り口をめざす。
テスは別荘にくるまで、色々な人にあったって言ってたけど、さすがに時間が遅いせいか、ほとんど人はいなくて、私は誰にも止められる事無く町を出ることが出来た。
ここから、一週間くらい北にむかって歩けば、村に戻れる。そのくらいなら歩いていく自信はあった。
「あれー?」
不意に背後で声がして私は振り返る。足元でスラリンが跳ねていた。
「ビアンカ何してるんだ? こんな夜中にー。危ないぞー?」
その声に気付いたのか、他のみんなが集まってきた。
「ビアンカ殿、夜中に女性が一人で町の外にいるのは危険です、戻ってください」
ピエールがサラボナを指差す。
「私、村に戻りたいの!」
私は叫んでいた。
みんなが困ったように顔を見合わせる。
「嬢ちゃん、何があったのか話してみぃ?」
マーリンが私に座るように手で示しながら、困ったように笑った。
私はマーリンの隣にへなへなと力が抜けたように座り込む。
「落ち着いて、ゆっくりでええから、話してみぃ。ワシはどんなに長い話でも平気じゃからな」
「マーリンはやさしいね」
私は泣きそうな気分を必死に押さえながら、ゆっくり話しだす。
「あのね……。今、町は大変なことになってるの。私がうっかりテスについていっちゃったでしょ? そのせいで、テスが結婚相手にフローラさんを選ぶか、私を選ぶかって町中の噂になっちゃってね」
そこまで聞いて、マーリンはちょっと笑った。
「人間はそういう話が好きじゃからなぁ」
「テスがね、さっき会いに来てくれたんだけどね。『ひどいことを言っても、見捨てないで』だって。……テスはフローラさんを選ぶの」
私はそこで深呼吸した。
「私ね、テスが好きなの。でもテスはフローラさんが好きなの。……選ばれないのがわかってて、どうして明日までここにいなきゃいけないのよ。目の前でフローラさんにプロポーズするのを見てなきゃいけないのよ。だから、私は帰るの。帰りたいのよ……」
私はついにわんわんと大声をあげて泣く。
みんなが困ったように私を見る。
「嬢ちゃんは、それをテスに言ったか?」
マーリンに静かな声で聞かれて、私は首を横にふる。
「言えないよ、私はテスに幸せになってほしいの。テスがフローラさんを好きなら、ソレを後押ししてあげるのが、私に出来ること」
「ビアンカー」
「何、スラリン」
スラリンは何とも言えない不思議な表情で私を見上げてから、大きくため息をついた。
「あのな……?」
スラリンは何か言いかけて、一瞬黙った。なんか私の後ろを見て、一瞬固まったみたい。
「び、ビアンカ! 腹たたないか!? テスの奴無神経だろ!」
スラリンがびくりと体を震わしてから、あわてて話しだす。
無理やり話を変えたような気がするけど、それはどうでも良かった。
「まぁ、確かに……」
「明日、テスのプロポーズの場所にいたほうがイイぞー? で、ひっぱたいてやれ!」
「だから、私はテスに幸せになってほしいの。そんな結婚を台無しにするみたいなこと、出来ないの」
「そこまで覚悟しとるなら、テスが本当に幸せになるところは見ていってやりなさい」
マーリンは私をじっとみて、静かに笑った。
それもそうかも、知れない。
「……わかったわ。そうね。ここで逃げるのは私らしくないし、きっと後悔するわね」
私は立ち上がると、笑った。
「テスの結婚式がおわって、村に帰るとき、誰か一人くらいは一緒に来てくれない? 私、テスに一人頂戴ってねだるから!」
「じゃあオイラ一緒に行ってやるよ、ビアンカ!」
スラリンが跳ねながらいってくれる。
本当はそんなふうについてくれないのはわかるけど、その気持ちがうれしかった。
「ありがと。じゃあ、私もう町に戻って、寝るわね」
私はみんなに手を振って町に戻る。
別荘のベッドに潜り込むと、すぐに眠りにおちた。
明日なんか、永遠に来なくていい。
■オマケ・モンスターたちの会話
スラリン:「ビアンカも筋金入りに鈍いなー。ピエールですら気付いてるのに」
ピエール:「私が基準なんですか?」
スラリン:「鈍さの基準だなー」
マーリン:「あそこまで行くと、逆に思い込みの力強さというのを感じるのぅ」
ホイミン:「ビアンカさんとー、テスさんはー、きっと結婚すると思うのー」
ゲレゲレ:「テスがビアンカを選んでこなかったら、噛み付いてやる。フローラとか言う奴をかみ殺してやる……」
ピエール:「ゲレゲレ、それはちょっと……」
マーリン:「なんにせよ、ワシらにできることはこれ以上ないな。……まあ、ビアンカを帰らせなかっただけでも上出来だろう」
スラリン:「それにしてもテスもビアンかも無茶するの好きだよなー」
ゲレゲレ:「アレは一生治らんだろう……」
……脱線編でした。
明日はいよいよ! テっちゃん人生の晴れ舞台!
清水の舞台から飛び降りて幸せつかみ取り大会!
一生に一度の大勝負!
そんなプロポーズ編。
……なんて言うのか、まだ決めてねーっての(笑)
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