■何か、沢山カウンタが回っていてかなりビビッている今日この頃です。
下手なことはかけなくなってきたなー(笑)
テっちゃんが色々と世間一般の「5主人公」とずれてるから(苦笑)かなり心配。
 
あと、今更ですが、「ビアンカ」が主人公のお相手なので、「主フロ」な方はちょっと覚悟が要ります。
……今更な注意書きでスミマセン……。 

■廻りだす運命 (テス視点)
山奥の村で一泊して、船はさらに南下する。
 
ビアンカちゃんは元気で、甲板でゲレゲレたちと遊んでいる。
ボクも元気なふりをして、一緒に遊んだ。
ともかくボクは「フローラさんが好き」で、「今はフローラさんとの結婚に浮かれている」状態なわけで。
元気でいなきゃいけない。

……これ以上ビアンカちゃんと一緒にいたら、ボクはきっとボロをだすし、ビアンカちゃんと離れられなくなる。

このまま、一緒にどこかに行ってしまっちゃいけないだろうか?

……ダメ、だろうな。

早くサラボナについて、全部終わればいい。
お別れの、覚悟を決めなきゃ。

船は静かにサラボナに着いた。船長さんたちは、船を決められた場所に移動するために、そのまま船に残る。
みんなにいつもどおり町の外で待ってもらっていて、ボクはビアンカちゃんと町に入る。
町に入るとき、ボクは深呼吸した。

「テスは結婚したらこの町のヒトになるのね」
ビアンカちゃんは町をくるりを見渡した。
「実はこの町に住むのも考えたのよ。でもあの村のほうが静かでお父さんの体にいいからって理由であっちにしたの」
「へー」
ボクは、内心どうしてこの町に住んでくれてなかったのかって思いながら返事をする。
「あー、もうこんな風に気軽に話できるのも最後ね。……テスが結婚しちゃったら、もう一緒に旅はできないでしょ? おくさんに悪いしね。だから強引についてきちゃったの。ごめんね」
そういうとビアンカちゃんは少しだけ淋しそうに笑った。
ボクは少し首を左右に振ってから「いいよ」とだけ言った。
一緒にいられて、うれしかったのは、確か。

宿に部屋を取ってから、水のリングだけ持ってルドマンさんの家に急ぐ。ビアンカちゃんも一緒だった。
ルドマンさんの家はあいかわらず豪華で、趣味がいいって思った。
「凄く立派なお家ね、ちょっとテスには似合わないかんじ」
ビアンカちゃんはボクを見上げていたずらっぽい笑顔を浮かべる。
完全にからかわれてるな、と思った。
ちょっと笑っちゃいそうな気分。
たぶんボクの緊張を解してくれたんだと思う。
「お姉ちゃん」には最後までかなわなくて、お世話になりっぱなし。

ボクはちょっとでもビアンカちゃんに、何かかえせただろうか?
 
「テス、胸をはりなさい? テスなら大丈夫!」
ビアンカちゃんに背中をドンとたたかれて、ボクは少し苦笑してから、ルドマンさんの家のドアをくぐった。

ルドマンさんは一階の応接間の椅子に座っていた。フローラさんも一緒。ルドマンさんは、部屋に入ってきたボクをみて表情を明るくした。
 
「水のリングを持ってきました」
ボクが言うと、ルドマンさんは立ち上がる。
「おおテス! 水のリングを手に入れたと申すか! よくやった! テスこそフローラの夫にふさわしい男じゃ! 約束どおりフローラとの結婚を認めよう! 実はもう結婚式の準備を始めとったのだよ」
ルドマンさんはそう言って豪快に笑った。
「そうそう、水のリングをあずかっておかなくてはな。二つのリングは結婚式の時に神父さまから手渡される事になっているからな」
ルドマンさんは水のリングを色々な角度から見ながら言った。とても嬉しそう。
 
ちょっと強引だけど、娘さんの幸せを祈っているのがよくわかる。

「フローラ! おまえもテスが相手なら文句はないだろ?」
「ええ、お父さま」
フローラさんは頷いた。
けど、その視線はボクの後ろにいるビアンカちゃんに向けられている。
「……でも、そちらの女性は?」
フローラさんはビアンカちゃんから視線を離さないで言う。
いきなり話が自分にむいて、ビアンカちゃんはあわてたみたいだった。
「え? 私? 私はビアンカ。テスとはただの幼なじみで……」
ビアンカちゃんは視線をくるりと宙にさまよわせる。
「さぁてと! 用も済んだし、私はこの辺で……」
ビアンカちゃんは、あわてて帰りかける。
 
フローラさんは立ち上がってビアンカちゃんを呼び止めた。
「お待ちください! もしやビアンカさんはテスさんをお好きなのでは……? それにテスさんはビアンカさんの事を……。その事に気付かず私と結婚してテスさんが後悔することになっては……」
フローラさんはうつむく。
ビアンカちゃんはあわてた。
「あのねフローラさん、そんなことは……」
 
 
「まあ落ち着きなさいフローラ」
ルドマンさんは落ち着いた声で、見つめ合ってるフローラさんとビアンカちゃんの間に割って入った。
「今夜一晩テスにはよく考えてもらって、フローラかビアンカさんか選んでもらうのだ。それが良い!」

……ルドマンさんは本当に強引だ……。
ボクは唖然とした気分でルドマンさんを見る。
「いいかね? テス」
ルドマンさんの満足そうな顔にボクは圧倒されて、頷く以外なかった。
「テスよ、じっくりと考えるようにな!」
ルドマンさんに言われて、ボクはルドマンさんの家を後にする。ビアンカちゃんはルドマンさんの別荘に案内されていった。

一晩の猶予。
ボクは宿に戻ると、必死に考え始める。
幸せを、みんなが手に入れるには、どうしたら良いだろう?

 
と、言うわけでプロポーズイベント発動です。
台詞が多くて、メモ(しかもゲームしながらだから字が汚い)から台詞を写すのも一苦労です。
文字数の関係もあってなかなか色々と大変。
……でも一応、山場ですからね。頑張ります。
誰も頑張りなんて期待しちゃいないかもしれませんが。

 
ここまできたら、もう「意地」でしょ。うん。

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