■今日の分を書くに当たって、滝の洞窟がどうなっていたか分からなくなり、攻略本を見てもどことどこが繋がっているのか分からず、仕方なくわざわざゲームをやりました。
 
……本末転倒ー!(笑)
 
まあ、今のところ一番強いデータを使って、トヘロス使っていたので全然敵が出なかったのでラクでしたけどね。
 

■滝の洞窟2 (テス視点)
洞窟はかなり深そうだった。
あちこちで水が流れ落ちていて、ごうごうという音があちこちから聞えてきている。反響して、少し不思議。どっちが奥なのか、音だけ聞いていると分からないかもしれない。
光が漏れてきていて、洞窟の中はそんなに暗くない。
流れ落ちる水や、床にたまっている水がキラキラと輝いている。
「結構明るいわね。これなら平気かも。レヌール城のときの暗くてカビくさい場所の冒険とは大ちがいよね」
ビアンカちゃんが天井から漏れる光を見て、ほっとしたように言ってから、笑った。
「え? どうして?」
ボクが聞き返すと、ビアンカちゃんはちょっと頬を染めてから、困ったように笑って、
「実はね、私、暗いのとかダメなのよ」
「え? だってレヌール城の時……」
「あの時、怖かったわー。実はお化けとかも怖くって。ゲレゲレの事がなかったら、ぜーったい! 行かなかったわ!」
ビアンカちゃんは思わず握りこぶしを作りながら力説した。
「それにね、テスがいたから平気だったのよ?」
ビアンカちゃんはイタズラっぽく舌をちろっと出して笑った。
「テスは全然お化け怖がってなくて、かなり頼もしかったわー。まさかお化けが何か知らなかっただけなんて思わなかったし!」
「……」
ボクは苦笑する。
「ま、ここは明るいしお化けも出ないから。平気。行きましょ?」
ビアンカちゃんに言われて、ボクは先頭に立って歩き出す。
 
 
「高低差があるから気をつけて?」
ボクは後ろを振り返って皆にいう。細くて高い道をゆっくりと歩く。曲がったりしてるけど、基本的に一本道。迷うことなく、階段に辿り着く。
階段は人の手が入ったしっかりしたものだった。
この前の炎のリングにしろ、今回の水のリングにしろ、それを祭る為に誰かが洞窟を作ったみたいな気がする。

階段を下りると、小さな湖があった。そこから水が滝になって流れ落ちていっている。あいかわらず、すごい音。
岩壁沿いに狭い地面があって、そこを歩いていけるようになっている。天井から光が落ちてきていて、光の筋が綺麗に見えた。水にぬれた岩壁がキラキラ光っている。
ここの階も、一本道だった。
「なんだか、ずっと道が一本ですね」
「そうだねー。地図を書かなくてもいい分、楽だけど」
ピエールの言葉に、ボクは答えてからピエールを見る。
「なんか、楽すぎて不安だよね」
「ええ」
彼は頷いた。
ゲレゲレも、鼻を動かしてかなり辺りを警戒している。
「すごいなー」
ビアンカちゃんはボクらを見て、感心したように声をあげた。
「皆ちゃんと冒険に慣れてるんだねー。私、足手まといじゃないといいんだけど」
「全然そんな事ないよ?」
「そうですよ」
ビアンカちゃんの言葉に、ボクらは口々にいう。
こんなに……楽しいのに、ビアンカちゃんはそういうの、分からないみたい。
……いや、分からない方が、いいんだけど。
 
気付かれてないって、事。
嬉しいような、寂しいような。
……複雑な気分。
 
「それにしてもテスったらすごくたくましくなってるんだもの。びっくりしちゃった! テスはあんまり話してくれなかったけどいろいろ苦労したんだね」
ビアンカちゃんはボクを見上げて言った。
「まあ、ここまで来るのも大変だったからね、強くもなるよ」
ボクは苦笑して答えると、先を指差す。「さ、行こう」
 
 
階段を降りると、狭い部屋に出た。
右手側に水がたまっているところから考えて、少しだけ右側が低くなってるんだと思う。
向こう側に下りる階段が見える。
「また一本道ね」
「そうだねえ、どこかに落とし穴あるんじゃないかなあ? 次の階が物凄くややこしいとかさ」
ボクの答えを聞いて、ビアンカちゃんは笑った。
「平気よ、そんなに大変な事ばっかり続かないわよ」
そういって、その場で一回くるりと回って見せた。
「それにしても、なんだかゴォーー! ってすごい音が聞こえるわね。一体何の音かしら?」
「……滝、かな? だとしてもかなり大きい音だね。……大きな滝があるのかもしれない」
ボクが首をかしげて答えると、ビアンカちゃんも同じ様に首をかしげた。
「ま、そのうち分かるでしょ。行きましょ?」
ビアンカちゃんは笑うと、階段の方へ歩いていく。
ボクも後に続いた。

 
今日は短めです。
どうしても書きたいシーンがあって、ちょっとそれが長いので今日書くと中途半端になると思うので、やめました。
この洞窟はビアンカちゃんが色んな事を話してくれて、その一つ一つが書きたいことに直結してるので、なかなかねー。
文字数との戦いです。
 
頑張ろう。

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