■現在、少し先に書かねばならない「テっちゃんのプロポーズの言葉」について悩んでます(笑)
前々から考えていた台詞は、今のテっちゃんでは言わないだろうな、と思ったからです。書き続けてると、微妙に性格って変わってくるものですね。ちなみに今、三択で迷ってます。
 
それで、その話を友達に相談したところ、「読む楽しみがなくなるから、あんまり先は言わないで」との事。
「先の話で決まってることといえば、ビアンカちゃんと結婚することくらいだ」と言ったら、爆笑されました。
そしてその上で「この展開でフローラさんと結婚してたら、私は夜中でも抗議の電話をかける、メールじゃなく電話する!」と力説されました。
あはははは。そりゃそうだ。
 
 
というわけで、先の展開が分かってるこの話ではありますが、のんびり見守っていただけるとうれしゅうございます。
 
 

■山奥の村で 6 (ピエール視点)
走ってくる足音が聞える。
あの走り方は主殿。
かなりあわててこちらへ向かっているのが分かる。
我々は馬車の中で、主殿の帰りを待っているところ。水門の鍵は借りることが出来たのだろうか?
「ゲレゲレ、居る!?」
馬車のドアをいきなり開けて、主殿が叫ぶ。
「主殿、ドアを開ける時はノックと何度もいってるでしょう」
「あ! ごめん! 次から気をつける!」
「テスはいっつも同じ事を言う」
スラリンが聞いていて笑うが、主殿はあまりその事は気にせずに、馬車の奥に向かって呼びかける。
「ゲレゲレ! ゲレゲレ出てきて! ビアンカちゃん! ビアンカちゃんが居たんだよ!」
その意味が私には分からなかったが、ゲレゲレには分かったらしい。さっきまで全く興味なく寝そべっていたゲレゲレが、急に起き上がり、そのまま馬車の外へ出て行く。
「皆も外へ来て? ビアンカちゃん、暫く一緒に行くことになるから、紹介するよ」
我々が馬車の外へでるのとほぼ同時に、村のほうから一人の女性が歩いてきた。
 
明るい雰囲気を持った、すらりとした女性。
人間の美醜はあまり良くわからないが、この女性は、きっと美しいのだと直感的に思った。
近くにくると、周りの空気すら浄化されていく感じ。
 
ゲレゲレが甘えた声を出して、その女性に鼻先を近づける。
「あら、ゲレゲレ大きくなったわねー! ……ネコじゃなかったって、本当だったのねー」
彼女はゲレゲレの頭を撫でながら、しみじみと言う。
「ねえ、皆の事紹介してよ」
彼女は主殿を見上げて、笑いかける。綺麗な笑顔だ。
「うん」
主殿も笑うと、我々のほうを見た。隣に立つ女性を見て一度にっこりと笑いかけた後、彼女の事を紹介し始める。
「皆、暫く一緒に旅をしてくれる、ビアンカちゃんだよ。水門を開けてくれて、そのあとも水のリングを探し出すまで一緒に行ってくれる予定。ボクの小さい頃からの友達で、ゲレゲレの本当の意味での命の恩人だよ」
「こんにちは。ビアンカよ。短い間だけどよろしく!」
ビアンカ殿は右手を軽く上げて我々に笑いかけた。
よく笑う方だ。太陽が似合う。

「皆の事も紹介するね」
主殿は今度は我々を紹介し始める。
「まず、スライムのスラリン。ボクの初めての仲間だよ」
「よろしくな! ビアンカ!」
「よろしくね、スラリン。可愛いわね、あなた」
ビアンカ殿はしゃがんでスラリンと視線を合わせてから、スラリンの体をぷにぷにと押してみている。好奇心旺盛なようだ。スラリンのほうは、照れたように笑っている。
「こちらはスライムナイトのピエール。とってもマジメで強いんだよ」
「初めまして、ビアンカ殿」
「はじめまして、ピエール。私の事はビアンカで良いわよ?」
彼女はしゃがんだまま、私を見上げて言った後、立ち上がる。
「そのような失礼な事は出来ません。主殿のお友達ということは、私にとっては仕えるに相当する方です」
ビアンカ殿は驚いたように目を見開き、やがて大きな声で笑い出した。
「主殿だって! いつそんなに偉くなったの? テス!」
「偉くなった憶えはないよ……」
主殿は恥ずかしそうに頬を染めて、ぼそぼそと反論する。
「でも、ピエールにとってはこれが一番自然なのよね?」
ビアンカ殿は笑いすぎて出てきた涙をぬぐいながら、私に尋ねる。
「はい」
「じゃ、仕方ないか。それにしても主殿にビアンカ殿! 何だかくすぐったいわー」
ビアンカ殿はまだ笑っている。本当に明るい方だ。
「で、こちらは魔法使いのマーリン爺ちゃん。何でも知ってるんだよ」
「そんなに物知りってわけでもないがの。こんにちはお譲ちゃん、暫しの間よろしゅうな」
「こんにちは、マーリンお爺ちゃん」
ビアンカ殿はマーリンと握手する。やさしく手を握っているのが分かる。
「この子はホイミン。ホイミスライムの子どもだよ」
「こんにちわー、ビアンカさん。ホイミンね、ビアンカさんのこと、すきー」
「あら、ありがとう。こんにちはホイミン」
ホイミンはにこにこと笑いながらビアンカ殿の周りをふよふよと漂ったあと、その腕に巻きついた。
「あら、ホイミンは甘えん坊ね。可愛いわ」
そんな調子で、全員の紹介が進んでいく。そのたびにビアンカ殿は全員ときちんと挨拶をした。そして、最後に
「皆いい子で、テスに懐いてるのね。私お邪魔かしら?」
「そんな事ないぞ! ビアンカ!」
スラリンが飛び跳ねながらビアンカ殿に言う。
「一杯居た方が面白いぞ!」
「そう? 有難うスラリン」
既にみんなの中に見事に溶け込んだようだった。

「で、いよいよ水のリングを探しに行くのですね?」
訊ねた私に、主殿は首を横にふった。
「ビアンカちゃんが武器も防具も持ってないから、最初にソレを買いに戻るつもり。ルーラを使えば手早くできるでしょ?」
「そうですね、武器や防具は必要ですね。ではサラボナへ戻るのですか?」
その問にも、主殿は首を横にふった。
「オラクルベリーに行こうと思う」

……何故。

 
ホイミンはホイミスライムの子どもだったのね。知らなかったなー(苦笑)

というわけで、久々のピエール視点です。はっきり言って書かなくてもいい話です。でも書く。ビアンカちゃんが一瞬で皆に溶け込んだっていう説明だということで。
 
明日はオラクルベリーです。
何度も言いますが、コレは小説である前に、「プレイ日記」です。オラクルベリーに行ったんだから仕方ない。
理由?
明日わかるけど先に言うと「グリンガムの鞭」です。「はぐれメタルの剣」です。
それだけのためじゃー。
ビアンカちゃんに叱られまくったわー。
ということで、明日はオラクルベリー。

コメント

お気に入り日記の更新

日記内を検索