■毎回、いきなりプレイ日記を書き始めるのが恥ずかしいので、前置きの文章とかつけてるわけなんですけど。
……今日は書くことないなあ。何かなかったかなあ。

あ!
いたスト、弟がデブチョコボコースをクリアして、やることなくなったので私が担当するスライムベスコースも始めたみたいです。
……上手なやつはいいよなー。
今日の夜辺りにはテっちゃんが登場するかも、です。
 
 

■死の火山 3 (テス視点)
見つけた階段を下りると、床はとても狭いけど、広い空間に出た。周りでは溶岩が赤く燃えている。
「落ちないように気をつけてね」
ボクは後ろから来る皆に振り返っていうと、歩き出す。
一列になって歩いて、ちょっとだけ余裕があるって感じの床。
それを越えていくと、通路よりは広い床のところに、小さな祭壇のような場所があった。
その真ん中に、指輪が置いてある。
「これかな?」
ボクはその指輪をつまみあげた。

綺麗な、赤い宝石のついた指輪。
宝石の中で炎が燃えているみたいに見える。
「綺麗……」
ボクは皆にも指輪を見せる。
「中で炎が燃えてるように見えますね」
「不思議だね……。これが炎のリングで間違いなさそうだね」
ボクは暫く指輪を見つめる。
「そうですね、間違いないでしょう」
ピエールが頷いた。
「じゃあ、帰ろうか。……リレミトを使いたいところだけど、一階にアンディ君がいるだろうから、歩いて帰って声かけてあげよう。炎のリングはもう見つけちゃったから。水のリングでぜひとも頑張ってもらわないとね」
ボクは指輪を道具袋にいれると、歩き始める。
皆もそのあとに続いて歩き始めた時だった。
 
 

背後で、「ボッ」という炎が燃え上がるような音が聞こえた。
振り返ると、赤く燃えていたマグマが盛り上がって、やがて何かの形をとり始める。
それが三つ。
指輪を守っているのかもしれない。
やがて、ぬっとりとした姿の、怪物のような形になったマグマが、ボクたちに襲い掛かってきた。
「!!」
ボクらは慌てて戦闘態勢をとる。
「皆気をつけて!」

 
 
戦闘はちょっと長引いたけど、何とか勝つことが出来た。炎に弱いゲレゲレが少し大変だったけど、そんなに深刻なことにならずに済んだ。
ボクはゲレゲレにベホイミをかけながら、皆にも怪我がないか聞く。皆そんなに大変なことにはなってなかった。
「じゃあ、帰ろう」
ボクらはゆっくりと歩き出す。
来た道を戻るだけだから、迷子になることもなかった。
「あれ?」
一階まで戻ってきたけど、アンディ君は居なかった。
「もしかして、地下ですれ違っちゃったかな?」
「何本か分かれ道がありましたしね」
「……探しにいってまたすれ違ってもねえ」
ボクは少しだけ考えて
「ま、とりあえず一度外に出よう。皆にアンディ君が出てきてないか聞いてみた方がいいよ」
「そうですね」

 
外に出ると、空気がすがすがしかった。
洞窟の中も暑かったけど、洞窟の外は真夏の太陽がぎらぎらと照らしてきていて、それはそれで暑い。
けれども、風があって、空気がよどんでないだけ、ずっと外のほうが気持ちよかった。
ボクは、皆にアンディ君の事を尋ねてみる。
「ねえ、誰か出てこなかった?」
「ああ、弱そうな男が出てきて、すぐにキメラの翼で帰って行ったのは見たぞ」
スラリンがボクを見上げていう。
「そっか、とりあえずアンディ君は帰ったんだね」
「で? 炎のリングとやらは見つかったのか?」
マーリン爺ちゃんに聞かれて、ボクは道具袋から指輪を取り出す。皆がそれを覗き込んだ。
「すごーい、きれーい!」
ホイミンはそういうとボクの周りをふよふよと漂う。
「なんか変わった宝石だなあ」
「中で炎が燃えてるみたいにみえるでしょ?」
「きれーい」
「ま、なんにせよコレでお前さんは結婚に一歩近づいたわけじゃな」
「うーん、ソレがね、何かね、あんまり嬉しくない」
ボクが顔をしかめるから、マーリン爺ちゃんが不思議そうな顔をしてボクを見た。
「何かね、本当にすきなのかどうか、考えてみる方がいいと思って」
「それはまあ、そうじゃろうな」
「とりあえず帰ろう。考え事したいから、歩いて帰りたいんだけど、いい? ルーラだと時間が稼げない」
「ま、ええじゃろ」
 
 
歩いてサラボナを目指す。
ボクは、このあとどうしたいんだろう?
さっきマーリン爺ちゃんに言った気持ちは、本当。
ボクはフローラさんの事、本当に好き?
たぶんそれは違うと思う。
アンディ君が、フローラさんをずっとずっと思い続けていたっていうのを聞いて、結婚したい気持ちがなくなっちゃったっていうのは、多分、そういうこと。
けれど、盾は……やっぱり欲しい。

多分ボクは。
汚い人間なんだろう。
 
 
洞窟を出て、4日くらい経ったある日。
ボクらは山道で魔物と戦っていた。
相手は、三つ目で黄色い色をした、象。
確か、ダークマンモスって名前だったと思う。
力が強くて、体力がかなりある魔物。そのうえ、結構素早く動いてボクらより先に攻撃してくる。
なかなかうまく戦えない。
一撃一撃、攻撃を食らうたび、息が止まりそうな痛み。
「!!!」
一撃を食らって、一瞬くらりとした時だった。
ダークマンモスの、長い鼻にボクはふわりと持ち上げられて。
そして。
地面に叩きつけられる。
息が出来ない。
痛い、っていう感覚があったようななかったような。
骨の砕ける音が、聞えて。
「主殿!!!!」
「テス!!」
皆の叫ぶ声が聞えたような気がした。
目の前が真っ暗で。
 
 
 
 

ああ。
……ボク、死ぬんだ。
意外と、あっけなかったな。
皆……

ごめん。

 
死の火山、何とか攻略です。
それより、テっちゃん死亡です。
「それじゃなくてもイベント盛りだくさんのここで、わざわざ何で主人公殺すかな。小説風だからって盛り上げなくても」
と思った方、間違いです。
コレは「プレイ日記(小説風)」です。
つまり。
死の火山の帰り道に実際死んだんだよテっちゃんが。
HPもMPも残ってたからレベル上げしながら帰ろうって思ったのが間違いだったよ。
ダークマンモスに「痛恨の一撃」を含む集中攻撃を食らうとは思わなかったんだよ。ピエールのベホイミが虚しかったよ。
 
というわけで、次回はテっちゃんを生き返らせる為に、皆が奮闘します。
 
ところで、DQの「戦闘での死亡」っていうのは、「物語の死亡」とは考え方が違うんだよね。どういう処理になってるんだろう。
うーん……。

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