■いたスト、今度の面は天空城です。
やってみました。
相手は竜王様、スコール、モーグリです。
ちょっとやってみたけど、相手は強いし、マップは面倒だし。
 
 
……こんな面、クリアできんわ!
 
と思ってとりあえずリセッツ。
DQ5主人公はとっても遠いです。
 
 
 
■村の怪物 6 (テス視点)
村に戻ると、刺すような視線を感じた。
村から少し離れたところで皆を馬車に乗せたけど、多分見つかったんだろう。
……困ったな。
そう思いながら、ボクは一直線に村長の家に行く。
村長の家には、何人も人が集まっていたのに、すごくしんとしていて、なんていうか……居心地が悪い。
 
最初にボクに村を救って欲しい、って云っていたおじさんが、ボクの事をキッと睨んだ。
「グルだったのか……。オラが馬鹿だった……!」
そう吐き捨てると、そのまま家を出て行ってしまう。
何だか息がしづらくなってきた。
村長がボクの方をみて、心底馬鹿にしたような表情で
「わかってるだ、なーんにも云うな。金はやるだ、約束だからな」
そういって、村長はボクの手の中にお金の入った袋を押し付けた。
「また化け物をけしかけられても困るし、もう用はすんだろ? とっとと村を出てってけろ」
「あの」
「早く出てってくれ!」

「……」
ボクはゆっくりと村の人たちに頭を下げると、村長の家を出た。
「ちょっと待ちなよ」
村長の家から、女の人が出てきた。多分この人は村長の奥さんだろうと思う。
「村の皆はああいってるけど、あんたはそんな事してないって、私は信じてる。あんたが村を救ってくれたんだ。この村はこんな小さいだろ? だから中々村人以外の人を信用しないんだよ。本当にあんたには気の毒なことをしたね」
「いえ、あなたに信じてもらえただけでも、随分救われた気がします」
「あんたは優しい子だよ」
村長の奥さんはそういうと、少し笑った。
「これ、お弁当。持っておいき」
「いいんですか?」
「村の救い主に皆がした仕打ちから考えたら、少ないもんさね。本当に申し訳ないね」
「大事に頂きます」
ボクは奥さんから、お弁当を受け取る。まだ暖かい。
「それじゃあ、行きます。ありがとうございました。お騒がせして、ごめんなさい」
ボクは奥さんに頭を下げると、村長の家を後にした。
 
 
ボクはもう一度、村の様子を見てみる。
やっぱり、畑は深刻な被害を受けている。
これをゲレゲレがやった。
そりゃ、村の人はゲレゲレの事を許せないだろう。
そしてゲレゲレと仲良くしているボクを、信じられないのは当然だろう。
 
ずっと、皆と一緒に旅が出来たから、ボクは救われている。
今、無事に生きていられる。
皆はかけがえのない、仲間だ。
だから、皆がこんな風に嫌われるのは、胸が痛い。
 
けれど。
魔物と仲良くできるボクにだって許せない魔物が居るように。
この村の人にとって、ゲレゲレが許せない魔物であるのも、また当然だと思う。
 
そうだ、忘れてた。
 
ヘンリー君はボクが魔物を仲間にするようになったときから、一緒に居てくれた。だから、ボクが魔物を仲間にしていることに驚いたりしない。
マリアさんは、先に話をしてあったし、彼女自体がとても心が広かったから、驚かずに接してくれた。
ボクにとってはソレが当たり前になりかけてた。
 
違った。
 
本来は、人間と魔物は、相容れないものだった。
ボクが忘れていただけだ。
最初の頃は皆に町の外で待っててもらってたのは、町の人たちに驚かれない為だった。
最近はそれが当たり前になって、どこか惰性で町に一人で入っていた。
 
ボクが、不注意だっただけかもしれない。
 
ボクは大きくため息をつく。
信じてもらえなかったのは寂しいけど、コレはボクにとっていい戒めになった。
「よし」
ボクは大きく伸びをする。
気分を入れ替えていかなきゃ。
  

 
「ねえ、お兄ちゃん」
村を出ようとしたところで声を掛けられた。
振り返ると、犬と遊んでいた男の子がボクを見上げていた。
「なあに?」
ボクはしゃがんで、男の子と目線を合わせてから声を掛ける。
「ねえ、お兄ちゃんはあの魔物をペットにしたの?」
「ううん、あの子は、ボクの大切な仲間だよ」
「ふーん! 格好いいね! お兄ちゃん、モンスター使いなの?」
男の子は、目を輝かせてボクを見る。
モンスター使い。
そんな事、考えたことなかった。
けど、男の子にはその呼び方が一番しっくり来るのかもしれない。
ボクはにっこりと笑ってから頷いた。
「そうだよ」
「すごーいすごーい!」
男の子は言いながら、ぴょんぴょんと飛び跳ねて、そして村のほうへ戻っていった。
ボクはその後姿を見送ってから、皆のところへ戻った。
 
 
 
「どうしたんだ? テス」
スラリンがボクを見上げて云う。
「何が?」
「嫌なことでもあったのか?」
鋭いなあ、と思ってボクは苦笑する。
「ちょっとね、悲しいことがあった。信じてもらえないって、寂しいね」
それだけ云っただけなのに、マーリン爺ちゃんは少し寂しそうに笑った。
「そうか、村の人たちに疑われたんだな?」
「鋭いなぁ、皆」
ボクはもう仕方なくなって、村であったことを白状した。
ゲレゲレがうなだれる。
「寂しいことじゃが、テスやわしらが規定外なんじゃ。中々信じてもらえないのは、しかたないわな」
「いつか、皆仲良く過ごせるような世界になればいいね」
 
ボクらは皆して大きくため息をついた。
 
「さあ、もう行かないとね。いつまでもここにいたら村の人も気が気じゃないだろう。ルーラでルラフェンに飛ぶよ、皆集まって?」
ボクは皆を呼び寄せると、ルーラを唱えた。
もう、暫くの間、この村には立ち寄らないって、心に決めた。

 
ちょっとほろ苦いエンディング。
ゲレゲレが仲間に入ってとても嬉しいのに、それをすとーんとどん底の気分に落としてくれる、いやーなイベントでした。
次からは、青年時代前半の山場!
むしろゲームの山場かもしれない!
あのイベント、スタートです。
 
……テっちゃんはどういうつもりで立候補するのか、ずーっと考えてましたよ。
ようやく何とか、理由をつけました。
ま、ともかく暫く楽しくかけそうです。

コメント

お気に入り日記の更新

日記内を検索