■昨日、あれからいたストの「アレフガルド」やりました。
フローラさん、強!!
結局ビアンカちゃんは二位でした。
結構、フローラさんに馬鹿にされてたような気がしないでもないですが、いかんせんゲーム速度を早くしてるので、台詞が読めない(笑)
ので、何を云われているのかもわからないまま、ともかく終了。
 
次は天空城です。

ところで昨日の今日ドラは自分で言うのもなんですが、あんまり面白くなかったですね(笑)
まあ、気が乗らない日もありますよ(笑)
 
 
 
■村の怪物 5 (ピエール視点)
「うわ!」
キラーパンサーに飛び掛られた主殿は、そのような悲鳴をあげながら後ろに倒れこむ。
キラーパンサーはそのまま、主殿の首筋に顔を近寄せていく。このままでは、噛み付かれて殺されてしまう。
「主殿!!」
「テス!」
「!!!」
我々は口々に主殿を呼びながら、走りよる。
 
「ゲレゲレー、元気だったー?」
近寄ると、主殿が笑いながらキラーパンサーの首筋を撫でてやっているのが見えた。キラーパンサーの方もうれしそうにゴロゴロと喉をならしながら、主殿に頬ずりをしている。
「???」
我々はぽかーんとその様を見守る。大型の肉食獣であるキラーパンサーが主殿を舐めようものなら、その肌をべろりと剥いてしまう恐れもあるのだが、そういうことはしないようだった。どうも、このキラーパンサーは賢いし、人になれている感じがする。
 
主殿はようやく起き上がると、キラーパンサーを抱きしめた。
そして、我々のほうを見る。
「この子、ゲレゲレって云うんだ」
主殿は笑いながら、そういった。
「順序良く説明していただけますか?」
私が剣をしまってからそういうと、主殿は頷いて
「昔ね、まだ本当に小さかった頃。ボクは友達の女の子と人間にいじわるされてたネコを助けたことがあるんだ。ゲレゲレって名前をつけて飼っていたんだけどね、ある日そのネコを見たおじいさんが云うんだよ。『それはキラーパンサーの子だ』って。ネコだって信じてたから、そのときは笑い飛ばしちゃったんだけど、さっきからずっとキラーパンサーを見るたびにゲレゲレの事を思い出してしかたなかったんだ。それで、もしかしたらゲレゲレはキラーパンサーだったのかなあ、って思ってたんだけど」
そこまで言うと、主殿はゲレゲレと呼んでいるキラーパンサーを見つめた。
その目は、とても優しい。
「この子を見た瞬間、ゲレゲレだってわかったんだよね」
「ドコを見て?」
スラリンが不思議そうにゲレゲレを見上げる。
「え? 顔に見覚えがあったし。それにこの辺の耳のラインとか」
主殿は言いながらゲレゲレの耳の辺りをすーっと指差す。
「もちろん、皆の事も見分けつくよ? スラリンがスライムの群れにまぎれても、見つける自信あるもん」
主殿はスラリンを見て、にっこり笑いながら答えた。

「がるる……」
ゲレゲレが低く優しく鳴く。主殿の手をそっと引くように引っ張ろうとする。
「どうしたの? ゲレゲレ?」
「こっちへ来いって云ってるぞ」
「スラリン、わかるの?」
「わかる。ピエールも解るだろ?」
「ええ」
主殿がうらやましそうな顔をして我々を見た。
「いいなあ。ボクもゲレゲレの言葉がわかればよかったのに。でも、解らないから面白いって事もあるよね」
主殿は笑いながらゲレゲレの頭を撫でると
「じゃあ、一緒に行こう、ゲレゲレ」
主殿は、ゲレゲレに連れられて巣の奥へ歩き始める。我々も後に続いた。
 
 
巣のほうからは奥まっていて見えにくい小さな空間があった。そこに、一振りの剣が置かれている。ゲレゲレはソレを見て小さくなく。
「コレを取れって」
スラリンの通訳で、主殿はゆっくりとその剣に近寄る。はっきりとその剣を見たあと、主殿は大きく息を吸った。
「ゲレゲレ」
その剣を手にして、主殿はゲレゲレに向き直る。
「コレ、守ってくれていたんだね? だから人が近寄らないように戦って……」
主殿はちょこんと座っているゲレゲレの首筋を抱きしめる。
「ありがとう、辛かっただろ、ゲレゲレも」
「主殿、それは?」
主殿は、剣を見せてくれた。その剣には、見覚えのある紋章が刻まれている。その紋章は、主殿の父上が残した手紙に残されていたものと一緒だった。
「お父さんが使っていた剣だ。ちょっと手入れすれば使える」
主殿は、剣をぎゅっと抱きしめた。
 
 
暫く、静かな時間が流れた。
「じゃ、行こうか。ゲレゲレの事、何て説明しようかなあ?」
主殿は困ったように呟きながら歩き出す。
「それにしても、ゲレゲレにはつらい思いさせちゃったなあ。……ボクが飼ったりしてなかったら簡単に野生に戻れただろうに、人間が優しいのを知っちゃったから、他のキラーパンサーたちみたいに人間や動物襲いづらかっただろうし……」
そういって、ゲレゲレをそっと撫でる。確かに、ゲレゲレは主殿と別れてしまってからかなりつらい思いをしただろう。
しかし、こうしてゲレゲレは生きてくれていて、そして主殿の新しい支えになってくれる。
まだ、我々が知らない主殿の過去を、唯一知っているゲレゲレ。
主殿の、唯一の家族。
 
少し、嫉妬しそうな気がする。
実際スラリンなどはもう不機嫌だ。

『テスはお前達と一緒に旅が出来て幸せみたいだ』
ゲレゲレが我々にそっと呟く。
『俺はテスが一番大変だった時についていてやれなかった。ここでずっと立ち止まっていただけだった。俺は何をしていたんだろうな』
我々が、主殿の過去に踏み込めないように、ゲレゲレもまた、欠けてしまった主殿との時間を悔やんでいる。

「仲良くやりましょう、ゲレゲレ」
『ああ』
「テスは皆のだからな」
『解ってる。皆で世話してやらんとな』
「皆コソコソなに話してるの?」
「オイラたちの秘密だ!」
「ずるいなー」
主殿は口を尖らせて本当に悔しそうに云うので、我々は声をあげて笑った。

 
というわけでゲレゲレちゃんが仲間入り。
テっちゃんネコだと信じて疑ってなかった割にあっさりと(笑)
大きなネコだとか思ってないことを祈る(笑)
 

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