■先日「天空物語」を読んでいたら、弟が読みたいというので見せてあげた(ごめんねありりん)
すると「……やっぱり嫁はフローラじゃないんだー」と云う。
「そもそも、フローラ萌えなの?」と聞くと
「ビアンカよりは好きだなー」
「何で?」
「金髪よりは青髪ー」
 
世の中にはいたるところに萌えが落ちてましたよ! 奥さん!
そういや奴がこの前まで萌えてたキャラも青い髪だったなー(遠い目) 

■友との再会 3 (テス視点)
太后と向かい合わせに、ボクは椅子に腰掛ける。
さすがに一国の太后だっただけあって、その行動は優雅で自信に満ち溢れている。
ボクはなるべく太后と視線を合わせないようにして、出された紅茶をすすった。
「クッキーも食べると良い」
「はあ」
そう云いながら薄く焼かれた軽い口当たりのクッキーを出してくる。
「本題に入ってください」
「まあ、そう急がずとも良かろう」
太后はまた扇で口元を隠して笑った。
仕方ないから、暫くボクは太后と黙々と午後のお茶をぼんやりと飲む羽目になった。

「さて」
太后はゆったりと笑うと、椅子に座りなおした。
「昔の話じゃ」
太后は少し遠くを見るような瞳で話を始める。
「今となっては、どうしてあのような事になってしまったのか、わらわには良くわからんのじゃ」
「言い訳は聞きたくありません」
「……じゃろうな。わらわも言い訳をするつもりは無い」
太后はにやりと笑う。
「わからないなりに、わらわとて考えた。ソレを聞いて欲しい」
「結局言い訳をしたいと」
「テスは手厳しいな」
太后はボクの言葉なんて全く気にせず、また笑う。
 
「まだデールが小さな頃じゃな。思えばあの頃、あの子を王にしたいという心が、魔族を呼び寄せたのじゃろうな。親の贔屓目を抜けば、やはりあの頃からヘンリー殿のほうが聡明じゃったからな」
「……まあ、ヘンリー君にはそれはそれで問題あったような気がしないでもないですけど」
「ほ、ほ、ほ。その言葉はヘンリー殿には伝えずにおろう。……まあ、それだけヘンリー殿には周りが見えておったんじゃろう」
「それは認めます」
「まあ、それでわらわは魔族にとって替わられたわけじゃ」
「自業自得です」
ボクは頬杖をついて呆れて呟く。太后はまた笑った。

「まあ、此処までは前置きじゃ」
「……」
まだこの話は続くらしい。疲れてきた。
「地下牢でのことを憶えておるか?」
「石を投げようとしました」
「あれは怖かったな。しかしあの時テスは云ったであろ?『自分の欲望ばっかり前面に押し出してるあなたが、反省しただって?』と」
ボクは少し考える。云ったような気がしてきた。
「……ええ、いいました」
「とても低くて本当に怒っている声じゃった。あの時、わらわは本当の意味で目が覚めたのじゃと思う。もし、あの時テスがわらわに面と向かってあの言葉をいわず、そのまま行ってしまっていたら。……そのままデールに助けられていたら、わらわは今でも反省などしていなかったであろう。今のように心安寧に生きてはおらなんだであろう」
「……」
「わらわは、テスに感謝しておるのじゃ」
そういうと太后は悠然と笑った。
ボクは、笑えない。

「テスの旅の目的をヘンリー殿に聞いた」
そういうと、太后はボクの目をまっすぐ見た。
「テスの父上の最期も」
「……聞きましたか」
「聞いた」
そういうと、太后は一瞬だけ目を伏せた。
「ヘンリー殿に聞いておると、テスはとても広い心をもっておるように思う。そもそも『許す』ことが行動理念になっておると思う」
「……」
「じゃが、人間許せないこともあろうし、テスも怒りが収まらないこともあろう」
太后は扇でボクを指す。
「テス、わらわの事は一生許すな。他で優しくおれるよう、その恨みは全てわらわが引き受ける」
「……!」
驚いて太后を見ると、太后はにやりと笑った。
「わらわにできる事はその程度じゃ」
「ずるいですよ。そんなこと云われてまで、人を恨めるもんじゃないですよ」
太后はふふんとわらうと、「そうかえ」なんて云っている。

「そろそろ、宝箱開けに行きます」
「そうじゃな。ヘンリー殿も待っておろうしな。年寄りの話につき合わせて悪かったな」
「……いいえ。……ヘンリー君は、ボクに此処の宝箱を開けに行かせる時『オレの愛だ』なんていってました。きっと、ヘンリー君はボクとあなたに話をさせたかったんでしょうね」
「ヘンリー殿は色々根回しがうまいからの」
ボクはため息をつきながら、目を伏せて云う。
「……ヘンリー君は、貴方がヘンリー君を攫わせた事を白状した時『デールの母上だから、信じていたかった』って云ってました。でももうヘンリー君が貴方を許しているんだから、ボクも貴方を許せるように努力します」
「ヘンリー殿もテスも人がいいの」
「信じることから始めないと、ボクらにとって世界は辛すぎたんです」
「……」
「もう、行きます」

ボクは立ち上がると、一度太后に軽く頭を下げる。
「この城だけでなく、世界を魔族が覆うようになってきておるような気がする。それだけ魔族が力をつけてきたのであろう。道中、気をつけよ」
「ありがとうございます」
ボクは、どうにか太后に笑いかけてみせる。
このひとがボクに見せ付けた心に、ボクだって負けてるわけには行かない。
「テスは強いな」
太后は初めて、ボクに自然にわらって見せた。

 
ヘンリー君が引き出物(あ、記念品か)を太后の部屋なんぞに置いてくれたもんだから、妙に話が長くなってしまいました。
本当はもうちょっと違うことが書きたかったような気がします。
ちょっと消化不良というか、上手にやれなかった感が強いな。
太后はムズカシイや。

次はようやく記念品を貰います。
ヘンリー君……!とほろりと来たイベントです。
次か……次にはラインハットを脱出できそうですね。
長いなー、本編に関係ないところで(笑)

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