■昨日も書きましたが、まあこれはプレイ日記とはいえ「小説風」なので、キャラクタ設定とかも一応してみました。
まあ、ここまで書いてきて漸くまとまりかけてきた性格を定義しなおした、って感じですが。
 
テっちゃんが気の毒になりました(苦笑)
 
「こういう事は言わない」とか「こういう行動は取らない」とか「これはまださせちゃ駄目」とかそういう設定だけなのに、どうして君はそう……貧乏くじ体質かなあ。
 
では、今日の内容。
 
■ラインハット・リベンジ 3 (テス視点)
宿に戻った後も、ヘンリー君はひたすら抜け道の場所を思い出そうと必死になってくれているけど、全然思い出せないみたいで、どんどんイライラしてきている。
「あのさあ、ヘンリー君」
声をかけると、不機嫌そうな目でヘンリー君はこっちを見た。
「ええと、抜け道って事は、入り口は人に見つかりにくいところにあると思うんだよね。だから、そういう場所をいくつか候補にしておいて、お城見に行かない?」
「探してるのバレたら問題だろーが」
「だから、夜のうちにいくの。街の人、あんまり夜は外出しないみたいだし」
ボクは窓から外を指差す。
昼間もあまり人通りはなかったけど、今はもっと少なくなっている。
「……そうだな、どうせここで考えていても思い出せないだろうし、そのせいでイライラしてテスが居心地わるいのも申し訳ないしな」
「いや、別にボク……」
「決まり。行こうぜ」
ボクが言い終わるよりも早く、ヘンリー君は立ち上がる。
結局ボクはヘンリー君に手を引かれて、そのまま夜のラインハットの街を城に向かって歩き始めることになった。

それにしても、本当に人がいない。
街の中の明かりもほとんどなくて、真っ暗って言ってもいいくらいだった。
 
「……こんなことなら、もっと早く見に来ればよかったな」
「本当に」
ボクらは、ちょっと唖然とした気分で城を見つめる。
正面玄関の下。
普段なら跳ね橋で隠れている、お城の土台の部分。
そこに、大きな入り口がぽっかりとあいていた。
「多分、あそこから入ればいいんだね」
「だろうな。……イカダか船がいるな」
「探してみようか」
ボクらは、城の周りをぐるりと一周回ってみる。その途中に打ち捨てられたイカダがあった。
「使おう。有効利用させてもらおう」
「うん、そうだね」
さっきから、ヘンリー君がやたらやる気に満ちているっていうか、ちょっと一直線すぎて心配だけど、やっぱり国の一大事だから仕方ないか。
 
国を助けられるかどうかの瀬戸際なんだからね。
 
「じゃあ、今から行ってみる?」
「出来れば今すぐ行きたい」
ヘンリー君が頷く。
「じゃあ、ピエール達を呼んで来るよ。城の中には、魔物がいるみたいだしね。もしかしたら警備してるかも。さすがに二人じゃ大変でしょ。……町のはずれを通ってそのまま城の裏手にまわるから、そこでイカダで待ってて」
「分かった」
「……つかまらないでね、気をつけてね」
「分かった」

ボクは街の外で待ってくれている皆のところへ走った。
「どうされました? こんな夜中に」
ピエールが不思議そうにこっちを見た。
「今からラインハットのお城に潜り込むんだけど、一緒に行ってくれない? 昼間に見に行ったら、結構魔物が兵士として雇われてるみたいな雰囲気だったから、ボクとヘンリー君だけだとちょっとね」
「分かりました」
「あ! テス! オイラも連れてけ! 今度は連れてってくれる約束だぞ!」
「うん、いいよ。一緒に行こう。……ブラウンと、どらきちはこのまま馬車を見張ってて」
ブラウンがこくんと頷いた。
どらきちは「ブラウンはんとはお喋り続かんから辛いわー」とか、困ったように言ってたけど、そこを何とか!って頼み込んで納得して貰った。

ボクは城の裏手を目指して歩きながら、ピエールとスラリンに大体のことを説明した。
「あくまでも、今回の目的は城の中に潜り込むことだから、あんまり騒ぎを大きくしないでね」
「わかりました」
「あと、ヘンリー君がかなり思いつめてるから、刺激しないこと。特にスラリン、頼むからね」
「分かってるよぅ。オイラ、ヘンリーの事嫌いじゃないからな、そんなとき意地悪したりしないぞ」
「嫌いじゃないの? ……じゃあ何で喧嘩するの?」
スラリンが呆れたようにボクを見て
「ヘンリーが喧嘩を売ってくるからじゃないかー。喧嘩するほど仲がいいって言うだろー? テスは分かってないなー!」 
「……あ、そう」
 
結構複雑だな、って思った。
 
  
城の裏手でヘンリー君と落ち合って、ボクらは堀をゆっくりと城門の下まで進む。
静かな夜の街に、イカダが進む音が結構大きく響いてるみたいで内心ちょっとどきどきする。
一応、すぐには城の方から発見されないように、なるべく堀を城に近いほうへ寄せて進んだけど、実際のところ見つかったのかどうかはよく分からなかった。
 
 

抜け道は緊急用だけあって、かなりがっしりした柱が続いていて、所々松明の明かりが光っている。
「確か、地下牢とかも兼ねてたと思うんだ」
「じゃあ、見張りとか見回りとかにも気をつけないとね」
ボクらは一瞬顔を見合わせてから、お互いに頷きあう。
 
「準備はいいな?」
「うん、気を引き締めていこう」

 
ラインハットの地下道は、実はスラリン連れて行っていませんが、ま、これは「小説風」なので連れて行ったことにします(笑)
 
さくさく進もう、がんばろう。
 

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