今日のDQ5 (32)
2005年1月12日 今日の「DQ5」■昨日気づいたんですが、ラインハットあたりのメモがありませんでした。メモしてなかった模様。
……ゲーム中と多少台詞違うかも。まあ、いいか……。妥協するのが人生だ。うん。
■アルカパの宿で (ヘンリー視点)
アルカパでヘンリー君に話しかけたとき、
「ビアンカちゃんがいなくて残念だったな、オレも残念だよ。テスが喜ぶ顔が見られなくて」
といわれたときの私のショックはでかかったです。
何って、ヘンリー君のかわいらしさに(笑)
そして、ヘンリー君がビアンカのことを「ビアンカちゃん」といったところに!
テっちゃんはよっぽどヘンリー君に「ビアンカちゃん」と何度も連呼したに違いない。
実際、ヘンリー君はテっちゃんの過去をよく知ってる。
レヌール城の話とかも知ってた。
ということは、ドレイ時代に細かく話をしてたに違いない。
テっちゃん、無意識にのろけてた疑惑浮上。
絶対本人自覚してないに違いない。
……ゲーム中と多少台詞違うかも。まあ、いいか……。妥協するのが人生だ。うん。
■アルカパの宿で (ヘンリー視点)
町の一番奥にある、大きな宿。近くで見てみると、本当に大きい。この辺の宿で、一番大きいんじゃないかと思う。
テスの女神様は、意外とお嬢さんなのかもしれない。
宿に入ると、ひげ面の小柄なおじさんがカウンターの中にいた。
「あれ?」
テスがその人を見て、首をかしげる。
「どうした?」
「知らない人がカウンターにいる。前はお兄さんだったんだけど」
「十年も前だろ、新しい従業員かもしれないだろ」
「あ、そうか」
テスが納得して頷いた。
「あの、一晩泊まりたいんですけど」
そう声をかけて、宿代を払う。一番最上階の二人部屋があいてるそうだ。最上階ってことは、そこそこいい部屋なんじゃないか?と不安だったけど、それほど高いこともなくてほっとした。
「あの、この宿のご主人とお話したいんですけど」
テスが言うと、カウンターのひげ面は一瞬きょとんとしてから、
「ああ、そっちのドアから入ってくださいな」
とだけ言った。
オレはテスの後に続いてそのドアをくぐる。
広い部屋には、おばさんが一人いて、椅子に座って編み物をしていた。
「……あれ?」
もう一度、テスは首をかしげ、それからそのおばさんに声をかける。
「あの、すみません。ダンカンさんいらっしゃいますか?」
おばさんは顔をあげてこちらを見ると、「またか」というような顔をした。
「今日もダンカンさんを訪ねてくる人がいるなんてね。私はそのダンカンさんから、七年前にこの宿を買ったんだよ。昨日も知り合いって人が来てね。……なんか、続くときは続くもんだねえ」
なんていって、大きく息を吐いた。
「え、じゃあ、ダンカンさんは?」
「なんか、山奥のほうに引っ越すって言ってたよ。あんまり詳しくは知らないんだけど」
「……そうですか」
テスは少しため息混じりに返事をした後、気を取り直したようにまた訊ねる。
「あの、ダンカンさんはお元気そうでしたか?」
「ああ、夫婦そろって元気なもんだったよ」
「ビアンカちゃんは……娘さんは?」
「……? ビアンカ? そんな子いたっけねえ?」
そういって、おばさんは首をかしげる。
テスは少し寂しそうな顔をした。
「すみません、お騒がせしました」
「ごめんねえ、たいした情報がなくて」
「いいえ、今度山奥の村探してみます」
テスはそういって頭を下げて、部屋を出た。
あてがわれた部屋に入ると、オレはテスに声をかける。
ちょっとがっくり来てて、見てると気の毒だ。
「それにしても残念だったな、ビアンカちゃんがいなくて」
オレが言うと、テスは
「可愛い子に会えなかったから?」
なんていいやがった。
「お前な、オレをどういうやつだと思ってるんだ?」
思わずじとりとにらんでやると、テスは苦笑して肩をすくめて
「まあ、会えなかったのは仕方ないけど、山奥の村って言うのもそのうち行くこともあるよ。そこでまた探せばいいから」
「でも本当に残念だ」
「そんなに会いたかったの? ビアンカちゃんに?」
テスは「うわあ」とでも言いそうな顔でオレのことを見た。
ああ、もう。
「お前が喜ぶ顔が見れなくて残念だったんだよ。お前サンタローズでちょっとつらかっただろ? だからビアンカちゃんに会って元気になってほしかったんだよ。恥ずかしいから言わせるな!」
照れくさくてオレは思わずテスの頭をぺしっと叩く。
本当に、会ってみたかったんだ。
テスが喜ぶ顔を見たかったのも、本当だし。
なにより、ドレイ時代に何度も夢に出てきてはテスを助けてくれたから、そのことにお礼が言いたかったんだ。
なのにコイツは……!
ちょっと気を悪くするぞ、このぅ。
「ありがとう、ヘンリー君」
テスが真面目に感謝してくれて、オレはますます恥ずかしい気分になった。
この気分のまま、ついでに言ってしまおう。
真面目な話だから、面と向かって決意を語るのも恥ずかしい気がする。
チャンスは今だけかも知れない。
「あのさ、テス」
「何?」
「次に行くところ、決まったのか?」
「ううん、決まってないよ。隣の酒場のマスターが、伝説の勇者の話に詳しいっていうから、明日の朝話を聞くようにしてきたけど、その後は全然」
「オレ、行きたいところがあるんだ」
「……どこ?」
「ラインハット」
テスが一瞬黙った。
「もちろん、一緒に行ってくれなんて言えない。お前の村をあんなにしたんだ。憎たらしいだろうし。けど、ラインハットが気になるんだ。……もし、ここまで聞いてる話が真実なら、絶対おかしいんだ。デールは、聞いてきたような話が出来るような性格じゃなかった。もっと気弱で優しいはずなんだ。何かあったんだと思う。……オレはラインハットを救いたい。ラインハットで苦しんでる人や、ラインハットに苦しめられた人を助けたいんだ」
「うん、わかった。いいよ、ラインハットに行こう」
テスが、いつもどおりの即答をした。
「え?」
「だから、ラインハットに行こうよ。伝説の勇者の話を聞いたらすぐにでも」
「一緒に行ってくれるのか?」
「うん」
「お前ラインハット嫌いだろ?」
「好きじゃないよ。でも、ヘンリー君のことは好き。ヘンリー君がいてくれたから、ボクは今日まで生きてこられた。だから、ボクがヘンリー君にお礼をする番。それにもし、どこか狂ったせいでサンタローズが滅ぼされたんなら、その狂ってるところを直すのが、ボクが出来るサンタローズへの恩返しになるでしょ」
「サンキュ」
「どういたしまして」
その日は早く寝た。
オレは、テスがいてくれたから、ここまで生きてこれたと思ってる。
テスはオレの巻き添えで不幸になったのに、何も言わない。
オレは、テスに借りを返したくて、一緒に旅をし始めたはずだったのに。
まだまだ、オレはテスに借りを作っていく。
いつか、返せる日がくるだろうか。
アルカパでヘンリー君に話しかけたとき、
「ビアンカちゃんがいなくて残念だったな、オレも残念だよ。テスが喜ぶ顔が見られなくて」
といわれたときの私のショックはでかかったです。
何って、ヘンリー君のかわいらしさに(笑)
そして、ヘンリー君がビアンカのことを「ビアンカちゃん」といったところに!
テっちゃんはよっぽどヘンリー君に「ビアンカちゃん」と何度も連呼したに違いない。
実際、ヘンリー君はテっちゃんの過去をよく知ってる。
レヌール城の話とかも知ってた。
ということは、ドレイ時代に細かく話をしてたに違いない。
テっちゃん、無意識にのろけてた疑惑浮上。
絶対本人自覚してないに違いない。
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