今日のDQ5 (30)
2005年1月9日 今日の「DQ5」■本日、現実ゲームのほうではスライムベホマズンの捕獲に成功。立て続けにサタンヘルムを二匹捕獲。
ついでにプサンを保護(笑)
水没した天空城に到達。
テっちゃん色々衰弱しそうなイベント勃発。
……なんか、メモが大変な事に。
忘れずかけるのか、時間との戦いになって来ました(笑)一日2本くらい書くか?(笑)
■サンタローズの洞窟 3 (テス視点)
そういうわけで、サンタローズに別れを告げます。
テっちゃんが、どんどん悩みキャラになってきて、そのうち思考の渦に巻かれて知恵熱でもだすんじゃないかなって思います。
ついでにプサンを保護(笑)
水没した天空城に到達。
テっちゃん色々衰弱しそうなイベント勃発。
……なんか、メモが大変な事に。
忘れずかけるのか、時間との戦いになって来ました(笑)一日2本くらい書くか?(笑)
■サンタローズの洞窟 3 (テス視点)
沼を通り抜けたあとの道は、倒れた柱なんかがあったから、ある程度の迂回もあったけれど、案外とすんなり歩くことが出来た。
「だいぶ肌寒いな」
「参りますね」
ヘンリー君とピエールはお互い言葉すくなに歩いている。
ボクもあまりしゃべらなくなっている。
皆、緊張してるんだと思う。
お父さんの、隠れ家に辿り着く予感に。
ヘンリー君は、多分過去の後悔から。
ピエールは、多分ボクの心配から。
話せなくなっている。
緊張している。
ボクは。
この感覚は何だろう?
期待なのか、緊張なのか、悲しみなのか。
よく解らない感覚が、心臓の向こう側に詰まってる気分。
「階段です、主殿」
少し先を歩いていたピエールが、目の前の下り階段を指差す。
「今度こそ当たりだといいね」
「何回も期待してはただの洞窟だったからな」
ボクらは妙に白々しい会話をしながら、その階段を下りた。
広い空間だった。
天井が高い。
たいまつを置く台があったから、そこにたいまつを置くと、空間が全て明るく照らされた。
部屋だった。
本棚がある。
ツボや椅子がある。
「ああ、辿り着いたね」
誰に言うでもなく呟いて、部屋を見渡す。
剣の手入れする台が椅子の近くにあった。
「此処に座って手入れしてたのかなあ?」
椅子の、積もった埃をはらってから、腰掛けてみる。
がらんとした部屋。でも、たいまつの炎で暖かい色に染まっていて、妙に懐かしい気分になった。
少し目を瞑る。
此処でのお父さんが見れればいいのに。
「何か残ってないか探してみるよ。皆は休んでて」
「オレも探すって」
「手伝います」
結局皆で部屋の奥まで行ってみる事になった。
「帰り道でくたくたになっても知らないよ?」
「お前だって条件一緒だろうが」
ヘンリー君に呆れられながら、部屋の奥に辿り着く。
そこには一振りの剣と、封筒に入った手紙が置かれていた。
剣は、物凄く綺麗な装飾で、銀色の光を放っている。
厳重に、きちんと置かれている。
随分古い剣なのに、ぴかぴかに光った刀身。
「綺麗」
「ああ」
でも、この剣を使っているお父さんの姿は知らない。大切なもので普段には使わないような剣だったんだろうか?
「手紙、読んでみろよ。お前宛なんだし、もしかしたらこの剣も、お前が大人になったときにプレゼントするつもりだった、とかそういうのかも」
「だといいけどね」
ボクはヘンリー君から手紙を受け取って、その封筒を見てみた。
白い封筒。ちょっといい紙が使われている。
赤い蝋の封印には見た憶えのある紋章が入っている。確か、お父さんが使っていた剣に入っていた、紋章。
「開けるよ」
「ああ」
何だか緊張して、ボクは唾を飲み込む。
手が震えた。
中には、白い便箋。初めてちゃんとみる、お父さんの書いた字。
『テスよ。
お前がこれを読んでいるということは、何らかの理由で私は既にお前の傍にいないのだろう。
既に知っているかもしれんが、私は邪悪な手にさらわれた妻のマーサを助けるため旅をしている。
私の妻、お前の母には、とても不思議な力があった。
私にはよくわからぬが、その能力は魔界に通じるものらしい。
たぶん妻は、その能力ゆえに魔界に連れ去られたのであろう。
テスよ! 伝説の勇者を探すのだ!
私の調べた限り、魔界に入り邪悪な手から妻を取り戻せるのは 天空の武器・防具を身につけた勇者だけなのだ。
私は世界中を旅して天空のつるぎを見つけることができた。
しかしいまだ伝説の勇者は見つからぬ……。
テスよ! 残りの防具を探し出し、勇者を見つけわが妻マーサを助け出すのだ。
頼んだぞテス!』
ボクは何回もその文面を読み返す。
多分、ここにおいてあるのはその天空の剣って奴なんだろう。
勇者にしか装備できないって書いてある。
勇者が見つからないって書いてあるということは、きっと、お父さんには装備できなかったんだ……。
どんな気分だっただろう?
本当は、自分の力で助けたいだろうに、剣に否定されてしまって。
ボクは、天空の剣を手にとって振ってみる。
重い。
コレまで持った、どんなものよりも重い。
たった1本の剣なのに。
「……重い。ダメだね、コレは」
期待してみていたヘンリー君ががっくりしたような顔をした。
「実はひょっとしたらお前なら……って思ってたんだけど」
「そんなに都合のいいもんじゃないよ。お父さんがダメなのにボクが平気なわけないじゃない」
ボクはその剣をとりあえず背中に背負った。
「さ、行こうよ。夜が明ける前にピエールを村の外まで連れて行かなきゃ。……やることはわかったんだし」
「魔界に天空の剣に伝説の勇者か……。まったく途方もない話だぜ。だがあの手紙を読んだからには天空の防具と勇者を探すんだろう?」
「うん、そうなるね」
「それにしてもお前の親父さんがこんな手紙を残してたなんて……。ひょっとしたら遠からず自分に何かが起こるような予感があったのかもしれないな。それだけキチンと隣り合わせの旅をしてたってことか……」
「どんどん魔物が凶暴になっていってるって言ってたしね。ある程度の覚悟はあったんだろうと思うよ。……もちろん、力を貸してくれる魔物もいるから、一概にキケンっていえないけど」
ピエールがボクにちょっとだけ頭を下げた。
「じゃあ、帰ろう」
村に戻って、夜のうちにピエールは村の外に戻っていった。
ボクらは教会にそっと戻って、少し眠る事にした。
「ヘンリー君、明日の朝、隣のお爺さんにお父さんの事を伝えたら、行きたいところがあるんだ」
「次はドコだ?」
「アルカパ。ビアンカちゃんが住んでるはずだから、無事だって伝えに行きたいんだ。たぶん、心配くらいはしてくれてるから」
「お前の女神様な。ああ、会いに行こうぜ」
「だから女神とか、そういうんじゃないってば」
「照れるなてれるな」
「そういんじゃないってばー」
やるべき事が決まるって言うのは、ホッとするんだって、初めて知った。
ビアンカちゃん、元気だといいな。
そう思いながら、ボクは短い眠りにつく。
そういうわけで、サンタローズに別れを告げます。
テっちゃんが、どんどん悩みキャラになってきて、そのうち思考の渦に巻かれて知恵熱でもだすんじゃないかなって思います。
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