■本日の新年会で、どれだけビアンカちゃんがかわいいか力説してまいりました。
呆れられていないか心配です(笑)
 
 
 
■モンスターの仲間 (ヘンリー視点)
「じゃ、とりあえずサンタローズを目指して歩くか」
そう決めて、オレとテスは歩き始める。

考えてみれば、オレはこの広い世界を歩くのはこの旅が初めてだ。修道院からオラクルベリーまでは、短い旅路だったこともあって何も問題はなかった。
実は緊張している。
それが、前を歩いているテスに気付かれてなくてちょっとラッキーだと思う。

それにしても、さすがはパパスさんと小さいころ旅をしていただけある。テスは慣れた様子で前を歩いてくれる。
慣れていないオレを気遣ってくれるあたり、なかなかやるなって感じだ。
「ヘンリー君、ちょっと休もうか」
「おう」
そういって、木陰に向かって歩き始めた時だった。
目の前に、モンスターが飛び出してきた。

テスがさっと銅の剣を構えるのを見て、オレも慌てて銅の剣を構える。
一瞬の判断っていうのが、オレはまだ甘い。

スライムが3匹。
 
夢中で剣を振り回し(テスは隙がないあたり、やっぱりやるなあって思う)なんとか勝つ。
「ヘンリー君、大丈夫?」
「ああ、何とか」
テスにホイミをかけてもらってた時だった。

「おい! 人間!」

そんな声が足元からした。

「ヘンリー君、なんか言った?」
「テスじゃないのか?」
「コッチだ! 足元だ!」
オレたちが足元をみると、さっき倒したはずのスライムが、ぴょこたんぴょこたんと跳ねている。
「あれ? さっき倒したよね?」
「だよな」
そういうと、テスはしゃがんでそのスライムと目を合わせる。
「人間! オイラを仲間にしてつれていけ!」
「うん、いいよ」

やっぱり即答か!!!
 
「オイラ、スラリンって言うんだ。人間は?」
「ボクはテスだよ。こっちはヘンリー君。よろしくね、スラリン」
「スライムって弱いだろ、連れてって大丈夫か?」
「ヘンリーは失礼だ! オイラ強くなったら炎だって吐ける気がするぞ!」
「気かよ」
「いいじゃない。行きたいって言うんだから、一緒に行けば」
オレとスラリンが一緒のタイミングでテスを振り返った。
「こういうことは最初が肝心なんだぞ! テス!」
とスラリンが言うと、オレはオレで
「弱くて死なれたら寝覚めが悪いだろうが!」
「死なない! オイラ死なない!」
火花が出るような勢いでオレとスラリンがにらみ合っているのに、テスはのんびりしたもんで
「まあ、木陰で休みながら仲良くなろうよ」
なんていっている。
 
木陰に着くまでに、もう一波乱あった。
まあ、もう一回モンスターに襲い掛かられたわけだ。
そして。

「一緒に行く?」
戦闘が終わって起き上がってきたブラウニーが、じっとテスを見つめているのを見て、テスはしゃがんでブラウニーを見つめた後、そういいやがったんだ。
 
「またかよ!!!」
オレの言葉なんて耳に届かない様子で、テスはニコニコとブラウニーに笑いかける。
ブラウニーはこくり、と頷いた。
無口だ。
「名前は?」
テスはニコニコしたまま、ブラウニーに訊ねている。スラリンはその様を無言で見ていた。やっぱり他のモンスターが仲間に入るのは、気分がいいものでもないのかもしれない。
「ブラウン」
小さな声でブラウニーが答える。
「うん、ブラウン、よろしくねー」
テスはニコニコ笑って立ち上がる。

「仲間が沢山になるのって、嬉しいねえ」

そのあまりに嬉しそうな笑顔を見て、オレはもうスラリンやブラウンに文句を言うのをやめようと思った。
「スラリン、オレたち仲良くしような」
「そうだな、オイラ仲良くしてもいいぞ」
どうやらスラリンも同じことを思ったらしかった。

こんな調子で、オレたちはサンタローズを目指していく。
 
 


 
本当は、ブラウンのほうが先に仲間になりました。
スラリンは二番手です。
しかし、ブラウンの脳内設定が「むくち」な為、さきにスラリンに仲間になってもらいました。
どうやらヘンリー君のことは嫌いみたいです(笑)

スラリンはテスの事を守っていると、自分では思ってます。
錯覚もいいところです(笑)
 
次はモンスター視点から仲間になることを書いてみようかな、とか思ってます。
 
 
 

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