今日のDQ5 (8)
2004年12月18日 今日の「DQ5」■レヌール城で、銀のティーセットの中の一つ、ポットを取り忘れていることに気付きました。……大人になってからしかレヌール城にいけません。何てことだ……。
テっちゃんがぼんやりしてるからだー!!(八つ当たり)
■アルカパの街 (???視点)
と、いうわけで、我が家のキラーパンサーは「ゲレゲレ」です。
SFC版からずっとです。高校時代、「この名前は酷いだろう」とおもってたのですが、大好きだったDQ4コママンガで、衛藤ヒロユキさん(大好き)が
「ビアンカがゲレゲレの名前を出した瞬間『この子はできる!』と思った」
と言ってるのをみて、その時からうちのキラーパンサーはゲレゲレになったのです(つける前に読んだの)。
微妙なファン心理ってヤツです。
ゲレゲレ以外のゲレゲレは、ゲレゲレじゃないです。
……今回の名前のなかではギコギコも気になったんですけどねー。
まあ、ウチのちょっとおかしなテっちゃんと、ソレを容認できるビアンカちゃんの感覚からいけば「ゲレゲレ」は格好いい名前だよ。たぶん。ゲレゲレは勇敢な子らしいし(ゲーム中の絵本によれば)
……ところで、ゲレゲレの一人称を思いつかない。今回は一人称を抜いて書いてみたら何か変だったし。
……俺、かなあ?
テっちゃんがぼんやりしてるからだー!!(八つ当たり)
■アルカパの街 (???視点)
体中が痛かった。
一体何をしたって言うんだ。人間に興味を持って街に来たのはいいけど、こういう目にあうとは思ってなかった。仲間の忠告をきくんだった。
このやろう、噛み付いてやろうか!
さすがにそう思い始めていたころ。
「お化け、退治してきたわよ! ネコさんを渡してもらうからね!」
凛とした声が広場に響く。耳に入ってくる。
思わず振り返ると、金色の髪をした女の子が、びしりとこちらを指差して、勝ち誇ったような笑顔でムネを張っている。
黒髪の男の子が、その隣でこちらを心配そうに見ている。変わった目をした子だな、と思った。
「まさか本当に退治してくるとは思わなかったよ」
率先していじめてきていた男の子が肩をすくめて呟く。
「ネコさん、もう大丈夫よ」
ぎゅっと抱きしめられる。太陽のにおいのする女の子。ニコニコしてくるりと一回転。世界がくるっと、変わった気がした。
「なんか、強そうなネコだねえ」
黒髪の男の子は、ぼんやりした声で言うと、ニコニコと笑ってこっちを見ている。近寄るとますます、不思議な瞳だ。真っ黒な中に、緑とも青ともわからない、不思議な色が見える。
「これに反省してネコとかもういじめちゃだめよ!」
女の子は二人組みにそういうと、黒髪の男の子とともに広場をあとにしようとして、少し歩き、急に立ち止まる。
「そうだわ! このネコさんに名前をつけてあげなきゃ!」
名案を思いついた、といった風にニコニコわらって、こっちを見る。
「なまえ?」
男の子はきょとんとした顔で女の子を見ると、首をかしげた。
「ネコさん、私はビアンカ。この子はテスよ。あなたの飼い主になるのよ」
「え? ビアンカちゃんが飼うんじゃないの?」
「ウチはお店屋さんだから、ダメなの。テスのうちはお店じゃないし、おじ様もサンチョおじさんも優しいからきっと、大丈夫よ」
「え、頼むのもボク?」
「頼むのは一緒にやってあげるわよ。さ、ネコさんの名前だけど」
ビアンカとテスが話し合いを始める。
……ネコじゃない。
ネコじゃないぞ、気づけ。よく見ろ。
「ボロンゴってどうかしら?」
「なんか強そうだね。でも似合わないよ」
「じゃあ、プックルは?」
「可愛すぎかなあ」
「アンドレ! アンドレは?」
「……なんか、優雅っぽい」
「チロルは?」
「それもちょっと可愛くない?」
「リンクスは?」
「素早そう。このネコさん、いじめられてたし、そんなに素早くないよ」
……失礼な子だ。
「ゲレゲレは?」
「強そう! でも、ビアンカちゃん他にもあったら言ってみて?」
「……テスは私に頼りすぎよ。ええとね、じゃあ、モモは?」
「女の子なの? ネコさん」
「オスっぽいわよね、モモはダメね。ええと、じゃ、ソロ」
「格好良すぎじゃない?」
……やっぱり失礼な子だ。格好いいじゃないか、こんなに。
「ビビンバは?」
「食べ物?」
「……ギコギコとか」
「……ビアンカちゃん、本気?」
「もう! ちゃんときめてよね!」
「じゃあ! じゃあ! ゲレゲレ! 強そうだし、格好イイもん」
はーい、とテスは手を挙げて言う。
ゲレゲレか。
強そうなのか、格好イイのか。人間の感覚だとそうなのか。気に入った。強そうなんだったらいい。
「あら、ゲレゲレちゃんも気に入ったみたいね!」
ビアンカがコッチを見てにっこり笑う。
「ほんとだ、嬉しそうだねえ」
テスもコッチを見て笑った。少し頼りなさそうに見える。この子が飼い主になると、ビアンカは言った。
守ってやらなきゃ、と思う。
「さ、行きましょ」
ビアンカはそういうと、テスを引っ張って歩き始める。その後ろをちょこちょこと付いていく。太陽の似合う子達だ。
行き先は、大きな宿屋。
その前に大人たちが三人、話し合いながら立っている。
こちらを見て、一番強そうなのが軽く手を挙げた。
「おう、帰ったな。じゃあ、ダンカン、体に気をつけろよ。テス、みんなに挨拶は済んだか?」
「うん」
「では行くか」
「お父さん、ゲレゲレ、飼ってもいい?」
テスがコッチを指差した。
強そうな男は、コッチを見て少し考えている。まあ、ネコじゃないからな。気付かれるだろうな。
「……ま、いいだろう。ちゃんと面倒を見るんだぞ?」
「うん」
テスが、ニコニコ笑ってこっくり頷く。
違う、コッチがテスの面倒を見てやるんだ。
男が歩き出し、テスはその後ろをちょこちょこと付いて歩き出す。
「待って!」
ビアンカが小走りにコッチに来た。
「コレ、あげるわ」
そういって、髪を止めているリボンをはずす。
「テスにあげると絶対落とすから、ゲレゲレちゃんにつけておいてあげるわね」
きれいな色のリボン。太陽のにおいのするリボン。首に巻かれる。ちょっとくすぐったい。
「私、本当はお化けちょっと怖かったのよ。でも、テスがいたから頑張れたの。本当よ」
ちょっと恥ずかしそうに、ビアンカが言う。
「ボクもねえ、ビアンカちゃんがいたから頑張れたよ」
「また、遊びましょうね」
「うん、またね」
テスとビアンカが握手をした。
「おじ様、今度テスに字、教えておいてあげてね」
「ああ、そうするよ、ありがとうビアンカ。体に気をつけるんだぞ」
「ありがとう、おじ様」
ビアンカが、強そうな男に手を振る。
街の入り口近くで男が立ち止まった。
「テス、今回のお化け退治、この父も感心した。でも、もう危ないことをするんじゃないぞ?」
「えー? 大丈夫だよー?」
「あっはっはっは、もう英雄気取りか?」
「違うよー、もっと強くなってお父さんを手伝ってあげるの。だから、ちょっとは危ないこと、しなきゃだめなの、ボク」
「そうかそうか。父さんと一緒に強くなろうな」
男は嬉しそうに笑って言うと、テスを連れて歩き出す。
新しいうちに、もうすぐつくのだ。
と、いうわけで、我が家のキラーパンサーは「ゲレゲレ」です。
SFC版からずっとです。高校時代、「この名前は酷いだろう」とおもってたのですが、大好きだったDQ4コママンガで、衛藤ヒロユキさん(大好き)が
「ビアンカがゲレゲレの名前を出した瞬間『この子はできる!』と思った」
と言ってるのをみて、その時からうちのキラーパンサーはゲレゲレになったのです(つける前に読んだの)。
微妙なファン心理ってヤツです。
ゲレゲレ以外のゲレゲレは、ゲレゲレじゃないです。
……今回の名前のなかではギコギコも気になったんですけどねー。
まあ、ウチのちょっとおかしなテっちゃんと、ソレを容認できるビアンカちゃんの感覚からいけば「ゲレゲレ」は格好いい名前だよ。たぶん。ゲレゲレは勇敢な子らしいし(ゲーム中の絵本によれば)
……ところで、ゲレゲレの一人称を思いつかない。今回は一人称を抜いて書いてみたら何か変だったし。
……俺、かなあ?
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