■今日の本
『STAR EGG 星の玉子さま』 ISBN:4163235507 単行本 森博嗣 文藝春秋 2004/11/03 ¥1,050 売上人気:145位

孤独って、何?
 
またまたまた、森博嗣です。
飽きずに読んでます。明日はVシリーズ文庫版の最新がでるので、次に読むのも森博嗣です。ここまで飽きないのも珍しい。様式美?
 
 
と、云うわけで、星の玉子さま。
玉子さんはたまこさん、と読みます。主人公です。犬のジュペリとともに、いろいろな星をめぐります。
星の王子様を読んだ事はないけれど(古典的なものはほとんど知らない無知な私)たぶん、似たような構成をとっているのだと思います。
 
さまざまな星が出てきます。
ビリヤードの星、三角錐の星。その星それぞれが暖かいまなざしで説明されつつも、なかなかにして深い洞察が必要になってきます。
ビリヤードの星では、打った球はテーブルの真ん中に集まります。なぜでしょう?
三角錐の星では、水は平面の真ん中に、丸く集まります。なぜでしょう?
それぞれに理科として正しい(のだとおもう、よくわからない)解答が得られます。
 
途中まではそのような構成。

後半部分はどちらかというと哲学的になってきます。
夢中で木を切り倒したきこりは、最後の一本になって初めて、この木を切るべきかどうか迷います。
孤独な少女はどうしてこどくなのでしょうか?
孤独って、何でしょう?
 
夢の効用は?
 
 
最後のほうの答えは、たぶん個人個人で違うのでしょうが、何かを考えなければならない気分になる、そんな深い本です。
 
心に余裕がある時に読むべき本。
 
 
 
55冊目/100冊

 
 

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