■今日の本
『なんて素敵にジャパネスク (8)』 ISBN:4086146398 文庫 氷室冴子 集英社 1999/10 ¥460

……高彬? と、瑠璃さん?
 
やっぱり受け付けません。

 
 
というわけで、帥の宮編ラストです。
まあ、ジャパネスクのラストでもあります。
一日で読んだからちょっと脳内しびれた感じです。
 
帥の宮の無血謀反が失敗に終わり、高彬は漸く真実を知り、最後は帥の宮の悲痛な思いで幕を引くと思いきや、瑠璃さんの逆転ホームランで一応、帥の宮はハッピーエンドになったんでしょうね。
 
瑠璃さんは良くも悪くも感情的で、それは今でも大体女性はみんなそうだと思うんですけど(苦笑)やっぱり目の前に突きつけられる悲壮な思いに、許しちゃうんですね。高彬もそれに折れて、本当はたぶん許したくもないのに、帥の宮を許して逃がすんですよね。
高彬はいい男に成長しました。
で、絶対「逃がす」という感情は、瑠璃さんにとっては「吉野君」の存在がちらつき(生きている、信じているとは云いつつも、やっぱり逃がすことができなかった、という無念は彼女の中に残っていると思う)その思いが高彬には分かるから、自分の人生省みずに瑠璃さんの気持ちにこたえたんでしょうね。
 
そのあたりが、鷹男が負けちゃう要因ですね。まあ、彼は軽々しく身動きとれないのだから仕方ないのだけれど。
それでも、いつかは鷹男も今回の瑠璃の裏切りとか、帥の宮の裏切りとかを許せる日がちゃんと来るんでしょう。彼は彼でいい男に成長すると思う(帝だっていうんで、どうも年齢設定が高い錯覚に陥るが、どうせ彼はまだ私より年下か、あるいは同じくらいであろう)
 
なかなかいい幕切れでした。
さて、漫画版はまだ帥の宮が登場するかしないか程度の進行具合だったと思うのですが(まあ毎回ちゃんと読んでるわけじゃないのでもう進んでるかもしれないけど)今回の帥の宮編は長かったぞー。何年連載してくれんだろう。それが今から楽しみ。
 
守弥の出番多いしなー(そこか!)
 
 
 

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