ZOKU
2004年10月29日 今日の「本」(活字)
■今日の本
『ZOKU』 ISBN:4334075851 新書 森博嗣 光文社 2004/10/20 ¥870 売上人気:2,371位
ハードカバーで出たときからずっと気になっていて、ようやく新書になったので購入いたしました。
全面的に森博嗣節全開。
でも、S&MやVのような方面ではなく、どちらかというと水柿くんとか、そっちの方面。多少お笑いテイスト。軽快。
最初の事件が一番手が込んでいて大変で、そこからどんどんやってることがショボくなる。曰く、経費削減。作品の中の人物たちにも不況はやってきているみたいです。ああ、寂しい話だ。
揖斐くんがちょっと犀川先生っぽくて、永良ちゃんがちょっと萌絵ちゃんっぽい。
ただ、萌絵ちゃんのほうが上品かつ、頭が良くて、犀川先生のほうが、よっぽどいい人。揖斐くんは犀川先生の廉価版って感じ。
犀川先生て、結局萌絵ちゃんを一人の人間として大切に誠実に対等に扱っているじゃないですか。揖斐くんはその対応を取り外して、国枝先生のテイストを振りかけた感じ。
木曽川博士は、うーん、途中は良かったんだけど。最後の落ちはどうなんだろう。
悪役のほうもいい感じで、若さに執着を持つ30代半ば、ロミさんが良かった。なんか、妙に生々しいのは何故でしょう。どこかに似たような人がいたに違いない。
十河くんは敵方の女の子永良ちゃんにメロメロ。ちょっとオタクっぽい(笑)但し、彼が一番作中で普通の人。
面白かったですよ。
ええ。
あと、この新書は、デザインがよろしい。
絵になってる部分が「帯」で、取り外すと真っ白なカバーがかかっているのです。そのデザインがまたお洒落。
帯を取り外すと一見とってもマジメな本のようですよ。
電車内とかで読むとき、いい感じかも(笑)
本屋で手にとって見るのも良いかと思います。
『ZOKU』 ISBN:4334075851 新書 森博嗣 光文社 2004/10/20 ¥870 売上人気:2,371位
正体不明。目的不可解。
彼らはなぜ、「微妙な迷惑」にエネルギーを注ぐのか!?
犯罪未満の壮大な悪戯を目的とする非営利団体〈ZOKU〉と、彼らの悪行を阻止しようとする科学技術禁欲研究所〈TAI〉。その秘密基地は真っ黒なジェット機と真っ白な機関車!
平穏な日常の裏側では、やられた者が気づかないほどささやかな迷惑行為をめぐって、悪と正義(?)の暗闘が、今日も続いていた!
目次>
Off the Beaten Path―ちょっとどきどき
Poor at Manual Arts―苦手な秋・芸術の秋
A Simple Funny Story―笑いあり涙なし
It’s almost right.―当たらずといえども遠からず
Facts are colored by prejudices.―おめがねにかなった色メガネ
ハードカバーで出たときからずっと気になっていて、ようやく新書になったので購入いたしました。
全面的に森博嗣節全開。
でも、S&MやVのような方面ではなく、どちらかというと水柿くんとか、そっちの方面。多少お笑いテイスト。軽快。
最初の事件が一番手が込んでいて大変で、そこからどんどんやってることがショボくなる。曰く、経費削減。作品の中の人物たちにも不況はやってきているみたいです。ああ、寂しい話だ。
揖斐くんがちょっと犀川先生っぽくて、永良ちゃんがちょっと萌絵ちゃんっぽい。
ただ、萌絵ちゃんのほうが上品かつ、頭が良くて、犀川先生のほうが、よっぽどいい人。揖斐くんは犀川先生の廉価版って感じ。
犀川先生て、結局萌絵ちゃんを一人の人間として大切に誠実に対等に扱っているじゃないですか。揖斐くんはその対応を取り外して、国枝先生のテイストを振りかけた感じ。
木曽川博士は、うーん、途中は良かったんだけど。最後の落ちはどうなんだろう。
悪役のほうもいい感じで、若さに執着を持つ30代半ば、ロミさんが良かった。なんか、妙に生々しいのは何故でしょう。どこかに似たような人がいたに違いない。
十河くんは敵方の女の子永良ちゃんにメロメロ。ちょっとオタクっぽい(笑)但し、彼が一番作中で普通の人。
面白かったですよ。
ええ。
あと、この新書は、デザインがよろしい。
絵になってる部分が「帯」で、取り外すと真っ白なカバーがかかっているのです。そのデザインがまたお洒落。
帯を取り外すと一見とってもマジメな本のようですよ。
電車内とかで読むとき、いい感じかも(笑)
本屋で手にとって見るのも良いかと思います。
コメント