■今日の本
『ソクラテスの口説き方』ISBN:4167588072 文庫 土屋賢ニ 文藝春秋 2003/11/08 ¥490 文学・評論 売上人気:25,818位
出版社/著者からの内容紹介
読めば読むほど戦意喪失。お笑い哲学エッセイ第七弾
人生は無意味か? 妻のために死ねるか? ご存知「笑う哲学者」が、今日もへ理屈をこねくり回して、森羅万象の難問を笑い飛ばす
内容(「BOOK」データベースより)
「なぜ結婚すべきか」「好まれる中年男」「命令に従わせる方法」「妻のために死ねるか」など、人生におけるさまざまな難問をあらゆる角度から笑い飛ばし、読めば読むほどなぜか戦意喪失させるツチヤ教授の爆笑エッセイ。

 
この本に載っていた心理テストです。
実際には、土屋さんも群ようこさんの本で読んだらしいですが。
「あなたが桃太郎だったとする。犬猿雉以外にもう一匹連れて行けるとすれば、何を連れて行くか」
「あなたは気を変えて、その動物を連れて行かないことにした、その動物のどこがわるかったからか」



さあ、ちょっと考えてみてください。











考えましたか?









答えは
連れて行く動物=自分のイメージ
連れて行かない理由=自分のどういうところが嫌われていると思っているか。





作品では見事な落ちがついていましたが。
あたってますか? 

ちなみに、私の答えは「鬼」でした。
私は鬼なのだそうです。
連れて行かない理由は「結局退治するんだから、仲良くしてたら問題あるだろう」でした。
……私は仲良くしたら問題ある人物らしい。

うーん(苦笑)
なんだか無性になっさけねー感じですね。
 
 
 
■表題になってた「ソクラテスの口説き方」ですが、結構残っているらしいですね。その中のひとつが紹介されていました。

『君を愛する男は多いが、美しいといって君を賞賛しても、賞賛しているのは君の身体だけだ。みんな君の身体目当てなのだ。だが、さっき論証したように、君と君の身体は別のものだ。君の心こそ君自身なんだ。私はほかの男とはちがって、君の心を愛している。だから君を愛しているのは私だけだ』

本ではこれを聞いてどう思うか、心は動くのか、という話を助手とするわけです。まあ、結論としては動かないわけですが。
(もっとそれ以上に褒めないと心は動かない、外見はディカプリオくらいじゃないといけないとかそういう結論だったが)
 
個人的な意見としては、このくどき文句は50点くらいだと思う。とりあえず、外見も褒めとけよ、ソクラテス(笑)
 
でも、心を磨くのはかなーり難しいわけで、ここまで手放しで褒められる心の持ち主っていうのはどういう女の人だったのでしょうかね。
よっぽどソクラテスにとって都合のいい性格をしていたに違いない。
 
 
 
面白かったですよ。
さすがに二冊目になってきたら、かなり土屋先生の論法が分かってきたような気もしますが(気のせいかも)
こういうものの考え方は普段しないので、個人的には勉強になるかんじ。
 
 
 

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