■今日の本
ISBN:4041314186 文庫 田辺 聖子 角川書店 1987/01 ¥500
 
映画は見た。
くるりの音楽に、佐内正史さんのイメージ写真にやられて見た。好きなものばかり並べられたら見るしかない。
でも、あまり好きになれなかった。

 
で。今回原作を読みました。好きでない映画の原作など、よく読めたなあ、と自分でも感心してしまいますよ(笑)
 
 
とりあえず田辺聖子はほぼ初挑戦なのですが(おちくぼ姫の訳なら読んだことがある)なんというか……私に不向き。
恋愛小説って嫌いだ、と再認識。
しかもねえ、何か、その、これ、全体的にエロい。
男は勝手だし、女の考え方もあまり好きでない。
こんな男、さっさと切ってしまえ、とか思うのは私に思慮と経験がないからか? でもこういうの読む限り、男は人生にいらないな、とも思うのであった(苦笑)観賞用で十分だよ。
まあ、出てくる男に好みのタイプが居ないせいかも知れない。
自分の嗜好および思考は把握しております。
 
で、これは短編集なのですが、個人的には「恋の棺」が一番好きです。
有二(男)も宇禰(女)も好きだから。
有二だったら、ちょっと知り合いになっても良い。
宇禰のようにはなりたくないが、その遊び方はいいと思う。
 
表題の「ジョゼと虎と魚たち」は、映画よりは好き。
映画は実は「ここが嫌い!」というところが個人的にはっきりしているので、そのシーンがない原作のほうが好みですかね。
こっちのジョゼとこっちの恒夫のほうが、いいね。
まあジョゼそんなに変わらないけどね。
 
 
ともかく、読むのにとてつもない時間がかかりました。
向き不向きというのは、絶対にあるよ。
 
 
 

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