■見てきました。イノセンス。
友人Rinちゃんと狭間っちと三人で。見に行くのに決まったのは、前の日曜日ですよ。

前作の「攻殻機動隊」を見ていなかったので、友人Rinちゃんに借りていたまますっかり忘れていたのを慌てて今日の14時から16時にかけて見て(苦笑)19時には映画館ですよ。

わからない事だらけだった「攻殻機動隊」ですよ。
それで「イノセンス」ですよ。

「攻殻機動隊」では素子さんの格好良さにやられました。
「イノセンス」ではバトーさんの渋さにやられました。
でもお気に入りはトグサさんです。声萌え。(苦笑)

さて、内容。以下、無い頭で考えたネタバレ含む感想。
 
 
「攻殻機動隊」で気にはなってた、バトーさんは素子さんのことが好きなのかなあ、は当たっていたようです。
バトーさんが、素子さんの後ろを追いかけていくような、そんなお話だったような気がします。

個人的にはキムの主張は良くわからなかった。が、女医のハラウェイさんの主張はちょっとわかるような気分。
Rinちゃんは逆だったそうだが。
何にせよ、一回しか見てないからわかった気分になっているだけかも。

映像に関しては北端の町が死ぬほど綺麗でしたね。
キムさんのお屋敷も好きだった。あの屋敷は曲込みで最高。
でも、鳥だとかヘリだとかのいかにも「3D」!な感じの絵はいただけない。
セルアニメ特有ののっぺりした立体感がすきなんだってば!
全体的にはちょっと暗い色合いで、そのくせ肌が白っぽくて、全体的に死んでるみたいな感じで、でもきっとソレが味なんだろうな、いいところなんだろうな。
「攻殻機動隊」みたいなとがった感じのほうがすきなんですけどね?

 
 
 
 
 
   
どうして人は人形に惹かれるのでしょう?
どうして人形は人間の形をしているのでしょう?
ハラウェイが指摘した、人造人間の模擬体験として、子供は生まれるのでしょうか?
キムが云ったように、人形は人を超えた存在なのでしょうか?

 
 
……人形が人間の形をしているのは、結局この世界が、人間が住みやすいデザインをしているからでしょう?
その形をしていないと、単に不便なのでしょう。
 
動くだけ、つかむだけ、思考するだけを極端化した機械は確かに人間の住みやすいデザインの世界で、ソレをすることはできても見ていてつまらないからじゃないでしょう?
つまらない?
誰が?

 
創造主たる人間が。
 
 
どうして、人間は子供を生み育てるのでしょうか?
どうして、動物は子孫を残すのでしょうか?
固体の情報をコピーして、たまにミスして進化したり退化したり、生への固執を生むのはいったい何でしょう?
 
どこからが人間で、どこからが人形で、どこからが動物?
 
魂だとか、個体差だとか、個性とか。
そういうのは誰がいったい線引きするのか。
違うって何だ?
差異は善か悪か。

 
 
決めるのは、全部自分。
 
 
 
この世界は、人間に住みやすくデザインされていて、
それは但し生きること、動くことにおいてのみで、
たぶん生活することと動議ではないのですよ。
 
この世界は。
多少に愚鈍で何にも気づかない程度に生きていくか、
もしくは気づいても勝っていくだけの力がないと、
生きにくいかもしれないけれど。

人間も、人形も、動物も、
たぶん、ソコソコに皆愚鈍で勝っていくだけの力を持っているのですよ。

ほんと、たぶんね。



 
 
 
とまあ、そういう、哲学のようなものをする映画なのですよ、アレは。


たぶんね。

 
 
 
 
 

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