好みなんてそうそう変わるものではないな、と思った。
2003年12月26日久しぶりにその人を見た。
その人は、店頭の小さなディスプレイの中で、相変わらずやわらかい雰囲気をまとって、はねるような独特のリズムで歩いていた。
楽しそうに歌いながら。
息が詰まるかと思った。
久しぶりに見るその人は
相変わらず腕と足がやたら長くて細くて
高い声の割りに喉仏が大きく出っ張った首をしていて
耳から顎にかけてのラインがつるりとしてきれいで
刈上げを伴ったきれいなラインの丸い頭と、白っぽい首が何だか子供のようだった。
息が詰まった。
相変わらずその人は、楽しそうに歩いていて、
私はそこに立ち止まってディスプレイを凝視している。
ウキウキと歩きながらマフラーを巻いてみたり、しっとりとした小京都を散策してみたり、花束持って道を疾走したりしている。
ああ、大好きだ。
その人の声は、実は少し前に聞いたばかりだった。友人に頼まれて、MDをダヴィングしたところだったから。
昔に買ったCDを引っ張り出して、時間を計ってたくさん吹き込んだ。
その人は楽しく歌っていた。
別に感傷はなかった。
なかったのに。
その人が歌っている映像をひとしきり見てから、発売されたCDを買って帰った。
帰り道、カーオーディオから流れるその人の声は、相変わらず楽しく歌っていた。
歌っているのに。
どうしてだろう。
とても寂しかった。
唐突に、「ああ、コレが最後だな」と、ふと思った。それは何だか粛然と、でもはっきりと私に降ってきた感情だった。
最後だと。
この声が、きっとその人の最後の声だと。
思った。
その人は、たぶんまだ地球のどこかで生きていて、誰にも干渉されず生きていて、人それぞれに課せられた「地球を少し回す仕事」を彼なりに果たしながら、でもきっともう、現れないだろうな、と思った。
泣きそうになった。
夢が夢ならそれでもいい。
うたかたの夢でも別にかまわない。
だから、ただもっと、長い時間、夢を見ていたい。
ただ、それだけなのです。
拝啓、小沢健二様。
大きくは望みません。
何年かのうちに、再びCDをリリースしてください。
と、云うわけで小沢健二の「刹那」を購入。
泣きそうです。息が詰まります。
それでもって、やっぱり小沢は素敵です。
永遠の王子様。
理想の具現化。
ほかにも書きたいことはたくさんありますが、今日はこの話のみで。
その人は、店頭の小さなディスプレイの中で、相変わらずやわらかい雰囲気をまとって、はねるような独特のリズムで歩いていた。
楽しそうに歌いながら。
息が詰まるかと思った。
久しぶりに見るその人は
相変わらず腕と足がやたら長くて細くて
高い声の割りに喉仏が大きく出っ張った首をしていて
耳から顎にかけてのラインがつるりとしてきれいで
刈上げを伴ったきれいなラインの丸い頭と、白っぽい首が何だか子供のようだった。
息が詰まった。
相変わらずその人は、楽しそうに歩いていて、
私はそこに立ち止まってディスプレイを凝視している。
ウキウキと歩きながらマフラーを巻いてみたり、しっとりとした小京都を散策してみたり、花束持って道を疾走したりしている。
ああ、大好きだ。
その人の声は、実は少し前に聞いたばかりだった。友人に頼まれて、MDをダヴィングしたところだったから。
昔に買ったCDを引っ張り出して、時間を計ってたくさん吹き込んだ。
その人は楽しく歌っていた。
別に感傷はなかった。
なかったのに。
その人が歌っている映像をひとしきり見てから、発売されたCDを買って帰った。
帰り道、カーオーディオから流れるその人の声は、相変わらず楽しく歌っていた。
歌っているのに。
どうしてだろう。
とても寂しかった。
唐突に、「ああ、コレが最後だな」と、ふと思った。それは何だか粛然と、でもはっきりと私に降ってきた感情だった。
最後だと。
この声が、きっとその人の最後の声だと。
思った。
その人は、たぶんまだ地球のどこかで生きていて、誰にも干渉されず生きていて、人それぞれに課せられた「地球を少し回す仕事」を彼なりに果たしながら、でもきっともう、現れないだろうな、と思った。
泣きそうになった。
夢が夢ならそれでもいい。
うたかたの夢でも別にかまわない。
だから、ただもっと、長い時間、夢を見ていたい。
ただ、それだけなのです。
拝啓、小沢健二様。
大きくは望みません。
何年かのうちに、再びCDをリリースしてください。
と、云うわけで小沢健二の「刹那」を購入。
泣きそうです。息が詰まります。
それでもって、やっぱり小沢は素敵です。
永遠の王子様。
理想の具現化。
ほかにも書きたいことはたくさんありますが、今日はこの話のみで。
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