物語が書けなくなった。

高校生のころは結構長い話を5本くらい書いたのに。(授業中だったけどな)
気付けば大学を卒業して何年かたつのに、大学と大学後をたしても1本しか話書いてない。(同人サイトで書いている短いのは数に入らない)

高校時代の文章を読んだら、確かに稚拙だし字は間違ってるし、辻褄おかしかったりするんだけど、勢いがすごい。
あの勢いとセンスは何処へ行ってしまったんだろう。

思えば高校時代ってのはほとんど本を読んでなかった気がする。
ライトノベルだけ読んでいて、それで満足してしまってた。それ以外は漫画と物語だけを書いていた。大学時代には同人誌に漫画ばっかりかいていてオリジナル小説でなにかしよう、っていう気がなかった。

大学時代に借りた京極夏彦は厚さに負けて読めなかった。推理小説が実は面白いと気付くきっかけになる京極との出会いは去年だった。衝撃は大きかった。
村上春樹の文章と、そのイマジネーションになぎ倒されたのも2年位前からだ。書きたい、と思うことを書かれている、そんな感じだった。
森博嗣の切れ味の文章は私にはきっと書けない。無機質な空気はどうやって表現するんだ?あの世界観はどう書き表す?

あらゆる意味で高校時代は、物を知らなかったからかえってモノが書けたのだ。

「ありとあらゆる種類の言葉を知って 何もいえなくなるなんて そんな馬鹿な過ち」
と行ったのは小沢健二だった。
私の今の状態はコレなんじゃないだろうか?

今、小説を書いていても「この表現がイヤだ」とか「ここはもっと良い表現があるんじゃないだろうか?」って気になって先に進めない。

枝葉が大事じゃなくて、幹が大事なのにね。

何もかもを忘れ去って、後ろなんか見ないで勢いで書いていた高校時代を思い出して、今書いている話を同じように書けばあの勢いとセンスはもどってくるんだろうか?

とりあえず、答えを知るために物語を書こう。

コメント

お気に入り日記の更新

日記内を検索