寝ぼけるにもほどがあるでしょうよ、ねえ?
2007年5月29日 適当な日々■朝、ぼんやりした頭でふらふらと洗面所に行って、危うくハンドソープで顔を洗うところだった高月です。皆様ご機嫌いかがでしょうか。
最近どうも朝がダメです。
なんか、もう、朝起きるのがいやでいやで仕方ないです。
何で朝ってくるんだよう……。
凹み気味の時期みたいです。
■今日はここまで。
最近どうも朝がダメです。
なんか、もう、朝起きるのがいやでいやで仕方ないです。
何で朝ってくるんだよう……。
凹み気味の時期みたいです。
■今日はここまで。
今日の「DQ3」(40)
2007年5月29日 今日の「DQ3」■はーい、40回目です!
ちゃんと強化月間として継続できたじゃないかー!
……ぜーんぜん進んでないなー(笑)
強化月間はどうするか分からないですけど、来月もできれば書き続けたいなあ、と、思いま、す。
■ピラミッド 1
■さあ皆様、脳内でピラミッドの音楽鳴らしてくださいねー。
恐ろしい話ですが、結構ピラミッド続きますよー。
……多分。
人気投票継続中。
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
ちゃんと強化月間として継続できたじゃないかー!
……ぜーんぜん進んでないなー(笑)
強化月間はどうするか分からないですけど、来月もできれば書き続けたいなあ、と、思いま、す。
■ピラミッド 1
イシスから北にひたすら歩くと、ピラミッドはある。形は四角錐というやつで、底は四角形、横から見ると三角形という感じ。もちろん、空に向かって細く尖っていく。遠くから見てもその形が見えるだけあって、近くへ行くと恐ろしく大きかった。塔と同じくらい高い。けど、窓は外から見た限りないから、高いところにのぼっても怖くはないと見た。
ピラミッド自体は、砂漠と同じ黄色っぽい大きな石がレンガのように積み上げられて作られていた。もちろん、その石一個一個はレンガなんて比べ物にならないくらい大きい。一個の高さは私より十分高いし、横幅も私とチッタが二人並んで手を広げたくらいある。一体どうやったらこんな大きな石をこの大きさまで積み上げることができたのか、全く想像ができなかった。
「おっきいねえ」
結局口を出たのはそんな月並みな言葉でしかなくて、でも全員それに大きく頷いたから、きっと皆似たような感想しかいえないような状況だったんだと思う。あまりの大きさに圧倒されたというか。お城だとか塔だとかも、十分大きな建造物だけど、積み上げられているレンガの大きさは常識範囲内だ。どうやって作ったか想像はできる。作れるかどうかは別だけど。けど、ピラミッドはどうやればこうなるのか。
入り口はイシス側、つまりピラミッドの南側の、地面に接した中央部にあった。中はどうなっているか奥のほうまでは分からないけど、入り口は少なくとも床に対して中央にあって、そこから真っ直ぐ通路が伸びているように思える。通路は壁とは違って黒っぽい石が敷き詰められていて、二人が並んで平気なくらい広かった。通路の壁にはたいまつを掲げるための台があって、少し煤がついている。使われたことがあるということだろう。様々な模様が壁に書かれていたけど、私には意味が分からなかった。
「とりあえず、気をつけて進もう。噂では結構厄介なトラップが結構あるらしいからね。アタシは呪いよりそっちが怖い」
カッツェがとても現実的なことを言う。そうかもしれない。
カッツェの言葉に頷きながら、私たちはゆっくりと通路を進んだ。通路は真っ直ぐ伸びている。すぐに最初の分かれ道にたどり着いた。
今歩いてきた道は南北に伸びる太い通路で、東西に少し今より細い通路が延びている。十字路になっている部分は、太い通路が一回りほど広くなっていて、通路というより小さな部屋といったほうがよさそうな作りになっていた。
「左右確認か、真っ直ぐ行くか。さて、どれが正しいんだろうね」
「基本的に宝物は、奥だよね?」
「入り口から遠いだろうっていうのには賛成だが、左右の道の奥に階段がある可能性もある」
カッツェとチッタが暫くあれこれと選択肢を出したうえで、私を見た。
「さて、リッシュどうする?」
「とりあえず、今の太い道をまず真っ直ぐ行ってみよう? 突き当たりまで。東西の通路は細いから、歩いているときに太いこの道から追われるとちょっと不利な気がする。先に太い道がどうなってるか確かめておいたほうがいいと思う」
「よし、決まりだ」
私の返答にカッツェは頷く。少し笑っていたから、もしかしたらなかなかいい答えを言えたのかも知れない。
少し誇らしい気持ちで歩き始めたときだった。
「!!??」
いきなり、足元がなくなった。
落とし穴!
思った以上にその穴は大きくて、通路というよりは部屋といったほうが良かったくらいのあの場所の、床がほとんど抜けた。
もちろん全員見事に巻き込まれ、私たちはどうすることもできないで落下する。地面に叩きつけられる前、かしゃんかしゃんと何かを崩す音が耳のそばで聞こえた。どうやら、地面に置かれていた何かの上に私は落下したらしい。背中や腕に、コレまで体験したこともないような感覚があった。確実に、私は何かを壊しながら落ちている。ただ、それがクッションになったのか、たいした痛みもなく私は地面にたどり着いた。埃っぽくてざらっとした乾いた空気と、何だか不思議な匂いがした。
「大丈夫?」
何とか立ち上がって周りを見る。丁度皆も起き上がってくるところだった。皆もそれぞれ、白っぽい何かの上に乗っかっている。
「うん、だいじょ……」
立ち上がりかけたチッタの声が止まった。視線は自分が乗っかっている、白い何かに注がれている。動きもそのまま止まっていて、チッタの全ての時間が凍り付いている感じだった。
「……」
す、と息を吸ってからチッタは一気に悲鳴をあげた。つまりは女の子らしく「きゃー」だ。
その声に私は思わず、自分が乗っているものの確認をして、結果チッタと同じく悲鳴をあげた。
というのも、私たちが落ちた場所にあった白いものが、骨だったからだ。
しかも、多分大きさから言って人の骨。それが小さな山になっている。私たちはそこに落ちてきたんだ。
カッツェは無言で立ち上がると、自分の服についた白い粉を手で払った。リュッセも同じようにして服を払った後、小さな声で祈りの言葉をささげている。
チッタと私ものろのろと立ち上がってお互いの服を手で払いあった。
「どうしてこんなに?」
チッタが青い顔をしてカッツェを見る。カッツェは大きく息を吐いてから答えた。
「私たちと同じように上から落ちてきたんじゃないか?」
「もしくは、ピラミッド建造の従事者の共同墓地かもしれませんね。それか、殉職者か」
リュッセが引き継ぐ。
「そのどれもが正解ってこともありえるな」
「でしょうね」
カッツェとリュッセはお互い納得したように頷きあう。
「それより、ここ、出られるの?」
チッタは泣きそうな顔で呟く。
「同じになるのなんて、ぜーったい嫌だからね」
「誰だって嫌だよ」
カッツェは苦笑した。
「さて、出口を探さないとね。リュッセの共同墓地説を信じよう」
「どうして?」
「墓なら、埋葬した人間が外に出なきゃいけないだろ? 出口があるってことだ」
■さあ皆様、脳内でピラミッドの音楽鳴らしてくださいねー。
恐ろしい話ですが、結構ピラミッド続きますよー。
……多分。
人気投票継続中。
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今日の「DQ3」(39)
2007年5月28日 今日の「DQ3」■日付変わりまして1時半ごろです。
だいありーのーとさんの障害に引っかかり、アップが遅れ申した。
まーたーかー!
何か久しぶりの障害だったねえ、でも2日続いたね(笑)
しかし全然気にしないのだ。
ブログ変えたりしないのだ。
■星降る腕輪
■人気投票継続中です。
1位を激しくテスとビアンカちゃんが奪い合い、それを少し離れたところでイチとリッシュ、リュッセが見守るという展開になってきました。
なんか、キャラクタ性を反映していて面白いです。
コメントはビアンカちゃんが一番多く、イチが一番熱い気がします。その辺も面白いです。
皆様の清いような気がしないでもない組織票など、お待ちしております。
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
だいありーのーとさんの障害に引っかかり、アップが遅れ申した。
まーたーかー!
何か久しぶりの障害だったねえ、でも2日続いたね(笑)
しかし全然気にしないのだ。
ブログ変えたりしないのだ。
■星降る腕輪
お城から街に戻るために前庭を歩いていくと、左手側の壁際を男の人が歩いているのが見えた。黒っぽい服を着て、少し疲れたような足取りだった。
「どうしたんだい?」
カッツェが近寄っていって警戒したような声を出す。男の人は私たちに気づくと苦笑した。
「まあ、野暮用で来てみたものの、当てが外れたってわけよ」
「へえ?」
「アンタも探すんだろ? 気合入れて探しな」
「何のことやら?」
カッツェが口の端を吊り上げて笑う。余裕の笑みに見えた。
「よく言うぜ。星降りを探してるんだろ?」
男の人は苦笑する。
「さあ? どうだったかな?」
「ま、うまくやれや。オレは諦める」
「次はうまくやんな」
「お互い様だ」
男の人は肩をすくめると、左側の壁にある細い通用門のようなところから出て行った。
「ねえ、今の、何?」
チッタが尋ねると、カッツェは苦笑した。
「同業者だよ。初めて見る顔だったから、この辺が根城なんだろうね」
「……盗賊さん?」
「そう」
「何の話だったの?」
私が訪ねると、カッツェは首をかしげた。
「さあ? さっぱりわかんないね。アタシはこっち方面で活動したことないから、あんまりこの辺のお宝には詳しくないし。ただ、何かあるんだよ」
カッツェの目が楽しそうに細められる。あ、コレは探すって言い出すなと思っていたら案の定その通りで、結局強く止めることもできなくて私たちは男の人いうところの「星降り」を探すことになった。
「それにしても、あの距離でよく相手がご同業だとわかりましたね」
左手側の壁沿いを歩きながらリュッセがカッツェに声をかける。
「まあ、基本は歩き方だね。近くへ行っても足音がしなかったし。あと、なんとなく空気みたいなもんかな」
「そういうものですか」
「そういうもんさ」
そんな話をしながら暫く歩いていくと、左側の壁は二重になっていてその間を何とか通り抜けられることにカッツェが気づいた。その隙間をゆっくりと進んでいく。どんどんさっき出てきたばかりのお城が近づいてきた。通路はお城の西の端っこに繋がっているようで、突き当りには小さなドアがある。
「ビンゴ」
カッツェが楽しそうな声を上げてそのドアをくぐる。暗くて細い通路に出た。壁や床の雰囲気はイシスのお城と同じ。多分、城内に入ったのは間違いなさそうだった。
「いいのかなあ」
「いいんだよ」
「遺跡の宝箱は遺失物のイメージがまだあるけど、ここ、お城」
「盗賊仲間が探してたんだし、見るだけでも構わないんだ」
カッツェはそういうと、通路をどんどん進む。
丁度、お城の中を想像してそういえばそろそろ突き当たりだな、というくらい真っ直ぐ進んだところで、通路は右に折れていた。ここまで誰の気配もなかったし、通路は相変わらず細くて暗いままだった。
通路を右に曲がっても、通路は相変わらず細いままだった。暫く歩くと、少しだけ広い場所にでる。丁度お城で考えると、中央くらいにあたるその場所に、下り階段がひとつだけ作られていた。辺りは何の装飾もない。階段も凄く質素なかんじで、カッツェが期待するような宝物にはたどり着きそうにもなくて、私はこっそり胸をなでおろす。宝探しはピラミッドに期待してもらうことにして、ここでは雰囲気だけを楽しんだってことでいいじゃないか。
なんてちょっと安心して階段をおりる。
地下は相変わらずの細い通路が北に向かって延びているだけで、それといって変わった感じはしなかった。ただ、作られてから随分時間がたったのか、所々から砂が進入してきていて足元で時々じゃりっという音がした。その通路を進んでいくと、小さな部屋に出た。そこで通路は行き止まりになっている。
「拍子抜けだね」
チッタは首をかくん、と横に傾けると苦笑する。確かにちょっと拍子抜けはするかもしれない。カッツェは諦められないのかあたりを確認し始める。リュッセは興味なさげに部屋の入り口にぼんやりと立っているだけだった。
「あれ?」
一応部屋を一周しようと歩いていた私は、部屋の突き当たりに落ちていた腕輪を発見した。
全体的には緑色で、不思議な紋様がびっしりと刻み込まれている。一箇所だけ大きな水色の宝石が埋め込まれているけれど、基本的には随分シンプルな腕輪だった。
「腕輪?」
チッタが私が拾った腕輪を覗き込んだときだった。
わたしの眠りをさましたのはお前たちか?
低い声が響いて、腕輪が落ちていた辺りにぼんやりとそれは現れた。
少し目つきがキツイ、堂々とした男の人、のように見える、なんか全体的にぼんやりした感じで、あっちが透けて見えるような、つまりは多分幽霊とかそういう類のものに見えなくもない、ああやっぱり宝を盗むと呪われるんだ。
私はこくこくと慌てて首を縦に振った。どうせ本当のところこの幽霊様は私がコレを拾ったのは見ているはずで、ウソなんてついたって駄目に決まってるんだ。
では星降る腕輪を拾ったのもお前か?
私の手の中にあるのはまさしく腕輪であって、そういえばカッツェのご同業の方とか言う人が探していたのは「星降り」とかいうやつで、つまりコレがこの幽霊様の言う「星降る腕輪」である可能性は否定できないわけで、私はまたこくこくと首を縦に振る。
お前は正直者だな。よろしい。どうせもうわたしには用のないもの。
お前たちにくれてやろう。では……。
幽霊様は少し笑った後そういうことを言って掻き消えるように消えてしまった。
そんなことなら最初から脅すような出方しなくてもいいのに。
少し気が抜けて、思わず苦笑する。
「では、じゃないわよね」
チッタも苦笑している。
「結局、腕輪貰っちゃったってことだよね?」
「そうでしょうね」
誰にともなく聞いた言葉に、リュッセが頷く。その間にカッツェは腕輪を色んな角度からみて、首をかしげていた。
「なんだろね、コレ」
「お城の人に聞くわけにもいかないしねえ」
結局何物か分からない腕輪を貰って私たちは城からこっそりと出ることになった。
後で城下町で調べてみたら、行動が速くなるとかいう魔法のアイテムだということが分かった腕輪は、「回復呪文の使い手が早く動けると生存率が上がる」という意見で満場一致となりリュッセが使うことになった。
■人気投票継続中です。
1位を激しくテスとビアンカちゃんが奪い合い、それを少し離れたところでイチとリッシュ、リュッセが見守るという展開になってきました。
なんか、キャラクタ性を反映していて面白いです。
コメントはビアンカちゃんが一番多く、イチが一番熱い気がします。その辺も面白いです。
皆様の清いような気がしないでもない組織票など、お待ちしております。
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
盛りだくさんな日曜日
2007年5月27日 適当な日々■今日は色々あったので、時間をおいつつメモのような日記。
■11時ごろ
すーーっかり知らないでいたのですが、先日100Sがあたらしいアルバムを出していたのですよ!
かなりうっかり!
というわけで、一番近所のタワレコまで行ってきました(近所っていっても、片道車で25分位)
で、100Sの「ALL!!」を購入、ちゃっかり初回限定で。
予約してなかったのに、ラッキー。
スタバで「キャラメルスチーマー」を購入。「スチーマー」なのに「冷たいのもできますよー」などといわれて思わず冷たいものを飲みました。
納得できない何かがあるのは気のせいだろうか。
■2時ごろ
お昼を食べてから、「チーズビスケット」なるものの作成にいそしむ。
というのも今日は友人の誕生日を祝う食事会があるからさー。
先日図書館で借りたチーズケーキの本の中に、あまったチーズで作ろうみたいな章があって、そこに載っていたものです。
作ってる最中に、なんかスコーンに似てるなあと思ったらば、出来上がってみたらなんだかスコーンでした(笑)
■5時すぎ
友人の花束(プレゼント)を作るために、遠野ちゃんと長瀬ちゃん、それから北郎センセとともに花やさんに。
着いたのは5:45ごろだったのに、花束が出来たのは6:30でした。いつもこのくらい頑張って花束作ってくれてるんだなあ、と感動してしまいましたよ。
いつも貰うだけなの。作りに行くイベントについていったのは、これで2回目。
■7時
主賓のありりんをはじめ、蒼羽っち、狭間っちとともに食事会。
総勢7名。
場所は「沖縄料理」やさんです。
初めて食べたけど、沖縄料理美味しいね、私は好きだ。
とかいいつつ、食べたのは沖縄料理って感じではないものばかりだ(笑)
あ、でもソーミンチャンプルーはうまかった。これは確実に沖縄料理であろう。
そこで北郎センセから「今月号(6月号)のドラマガに、オーフェンの絵描きさんが書いたバブリーズの見開きがあったよ」という素敵情報をいただく。購入決定。
9時過ぎまで色々くっちゃべりながら楽しく過ごしました。
■9:30ごろ
蒼羽っちはお仕事で抜け、代わりにRinちゃんが到着。
近所のスタバへ。本日二度目の「キャラメルスチーマー」を購入。大好きだキャラメルスチーマー。今度はあたたかいの(笑)
移動途中の本屋でドラマガゲット。
ほんとにバブリーズがいるよ!!!
草河さんもバブリーズも好きな私には天国かと。
フィリスとレジィナ、パラサがかわいかったです。
グイズノーの扱いは、ここでも悪かったです(笑)←ノドのあたりに居るので見にくい。
スイフリーがアップでした。目が怖かった(笑)
「こんなの違うー! って言ってないでリプレイ読んで楽しみなおせ」とか「これは違うといってるよりは、新しい作品でも出してください」とか書いている草河さんのコメントがすばらしいと思った。
SNEさんはこの言葉をしっかりきいて、バブリーズさんの新しい何かをしておくんなさいまし。
草河さん、スイフリーファンだったのかなあ。
クレアさんも描いてくれればよかったのに。隅っこのほうでもいいし、ため息ついてて良いからさあ。
■10時すぎ
近所のゲーセンへ。
脳トレでしばらく遊びました。
■そんな一日でした。
楽しかったよ。
ああ、明日からお仕事だねえ。
■今日はここまで。
……とか言うのを昨日の夜書いたのに、だいありーのーとさんが接続不可になってできなかった。
ので、今コピペ。
■11時ごろ
すーーっかり知らないでいたのですが、先日100Sがあたらしいアルバムを出していたのですよ!
かなりうっかり!
というわけで、一番近所のタワレコまで行ってきました(近所っていっても、片道車で25分位)
で、100Sの「ALL!!」を購入、ちゃっかり初回限定で。
予約してなかったのに、ラッキー。
スタバで「キャラメルスチーマー」を購入。「スチーマー」なのに「冷たいのもできますよー」などといわれて思わず冷たいものを飲みました。
納得できない何かがあるのは気のせいだろうか。
■2時ごろ
お昼を食べてから、「チーズビスケット」なるものの作成にいそしむ。
というのも今日は友人の誕生日を祝う食事会があるからさー。
先日図書館で借りたチーズケーキの本の中に、あまったチーズで作ろうみたいな章があって、そこに載っていたものです。
作ってる最中に、なんかスコーンに似てるなあと思ったらば、出来上がってみたらなんだかスコーンでした(笑)
■5時すぎ
友人の花束(プレゼント)を作るために、遠野ちゃんと長瀬ちゃん、それから北郎センセとともに花やさんに。
着いたのは5:45ごろだったのに、花束が出来たのは6:30でした。いつもこのくらい頑張って花束作ってくれてるんだなあ、と感動してしまいましたよ。
いつも貰うだけなの。作りに行くイベントについていったのは、これで2回目。
■7時
主賓のありりんをはじめ、蒼羽っち、狭間っちとともに食事会。
総勢7名。
場所は「沖縄料理」やさんです。
初めて食べたけど、沖縄料理美味しいね、私は好きだ。
とかいいつつ、食べたのは沖縄料理って感じではないものばかりだ(笑)
あ、でもソーミンチャンプルーはうまかった。これは確実に沖縄料理であろう。
そこで北郎センセから「今月号(6月号)のドラマガに、オーフェンの絵描きさんが書いたバブリーズの見開きがあったよ」という素敵情報をいただく。購入決定。
9時過ぎまで色々くっちゃべりながら楽しく過ごしました。
■9:30ごろ
蒼羽っちはお仕事で抜け、代わりにRinちゃんが到着。
近所のスタバへ。本日二度目の「キャラメルスチーマー」を購入。大好きだキャラメルスチーマー。今度はあたたかいの(笑)
移動途中の本屋でドラマガゲット。
ほんとにバブリーズがいるよ!!!
草河さんもバブリーズも好きな私には天国かと。
フィリスとレジィナ、パラサがかわいかったです。
グイズノーの扱いは、ここでも悪かったです(笑)←ノドのあたりに居るので見にくい。
スイフリーがアップでした。目が怖かった(笑)
「こんなの違うー! って言ってないでリプレイ読んで楽しみなおせ」とか「これは違うといってるよりは、新しい作品でも出してください」とか書いている草河さんのコメントがすばらしいと思った。
SNEさんはこの言葉をしっかりきいて、バブリーズさんの新しい何かをしておくんなさいまし。
草河さん、スイフリーファンだったのかなあ。
クレアさんも描いてくれればよかったのに。隅っこのほうでもいいし、ため息ついてて良いからさあ。
■10時すぎ
近所のゲーセンへ。
脳トレでしばらく遊びました。
■そんな一日でした。
楽しかったよ。
ああ、明日からお仕事だねえ。
■今日はここまで。
……とか言うのを昨日の夜書いたのに、だいありーのーとさんが接続不可になってできなかった。
ので、今コピペ。
美術館へいってきただよ。
2007年5月26日 適当な日々■県立美術館で、シャガール展をしているので、終わっちゃう前に行ってこようということで、家族で行ってきました。
思ってたほど混んでなかったのは、単にお昼時に行ったからだと思います(笑)
シャガールは小学校くらいのときにも美術館に来たことがあったので、これで2度目です。
小さいころ見たときの、青色の衝撃が忘れられないです。
ともかく、青がキレイだったなあ、と。
ただ、同時にすごく怖い絵だった記憶もありまして。
今日、見極めてきました。
青がキレイでした!
そして怖いのも当然でした!
過去の私、正解!
シャガールの、目の書き方が怖いのだ、私。
そして、青はキレイだったよ。
ただ、小学校の時の展覧会はもっと大きなカラーの作品がたくさん来ていた記憶があるんですけどね。今日のは小さなモノクロ作品が多かったです。
ちょっと残念でした。
小さなころの記憶は、美化されてたんですかね。
■今日は此処まで。
思ってたほど混んでなかったのは、単にお昼時に行ったからだと思います(笑)
シャガールは小学校くらいのときにも美術館に来たことがあったので、これで2度目です。
小さいころ見たときの、青色の衝撃が忘れられないです。
ともかく、青がキレイだったなあ、と。
ただ、同時にすごく怖い絵だった記憶もありまして。
今日、見極めてきました。
青がキレイでした!
そして怖いのも当然でした!
過去の私、正解!
シャガールの、目の書き方が怖いのだ、私。
そして、青はキレイだったよ。
ただ、小学校の時の展覧会はもっと大きなカラーの作品がたくさん来ていた記憶があるんですけどね。今日のは小さなモノクロ作品が多かったです。
ちょっと残念でした。
小さなころの記憶は、美化されてたんですかね。
■今日は此処まで。
ファンってすごいなあ
2007年5月26日 適当な日々■相変わらずウィキペディアで色々知っている事項を読むのがすきです。
今日は昔好きだったなーと思い至って「爆走兄弟レッツ&ゴー!」と「ホイッスル!」の項目を読んできました。
あ、並べて書いたら結構恥ずかしい!
まあそれはともかく。
古い作品だからか、細かく説明が書いてあるものの、キャラクタごとのページなんかは無かったわけですよ。
一人の例外を除いて。
三上先輩。
すげえ!
熱いぜ三上先輩ファン!
個人的にはシュミットとかエーリッヒとか、英士とか一馬とか結人とか有ると思ってたんだけどね。
無かったよ。
そして三上先輩はあるんだよ。
そして昭栄とかカズさんなんて2行くらいしかかかれてない!!!
特にカズさんもっと書いてやって!(他人任せ)
知らない人には何の話かさっぱり分からないけど、私的驚愕を書いてあると思っていただければそれで。
■今日は此処まで。
今日は昔好きだったなーと思い至って「爆走兄弟レッツ&ゴー!」と「ホイッスル!」の項目を読んできました。
あ、並べて書いたら結構恥ずかしい!
まあそれはともかく。
古い作品だからか、細かく説明が書いてあるものの、キャラクタごとのページなんかは無かったわけですよ。
一人の例外を除いて。
三上先輩。
すげえ!
熱いぜ三上先輩ファン!
個人的にはシュミットとかエーリッヒとか、英士とか一馬とか結人とか有ると思ってたんだけどね。
無かったよ。
そして三上先輩はあるんだよ。
そして昭栄とかカズさんなんて2行くらいしかかかれてない!!!
特にカズさんもっと書いてやって!(他人任せ)
知らない人には何の話かさっぱり分からないけど、私的驚愕を書いてあると思っていただければそれで。
■今日は此処まで。
今日の「DQ3」(38)
2007年5月25日 今日の「DQ3」■昨日「前置きとかいるかなあ?」のようなことを書いたらば、拍手で「前枠後枠は必要です!」というお返事が来ました。
「前枠後枠」という呼び方に、どうでしょうファンの方かなあ、と一方的にシンパシーを感じました。
でも「本編はいいけど前枠後枠はもっといいです!」て。
そうかあ、「もっといい」かあ。
そんなに気の利いたこと書いてありますかねえ、前枠後枠。
■イシスの城 2
■前枠後枠という響きでどうでしょうを思い出したわけですけど、今度からどうでしょうを見習ってまったく関係の無いことばかり書こうかなと思いかけて、今までもそうだったと気づいた深夜の出来事。
人気投票してますよ。
現在、イチとリッシュがデットヒートです。あ、ビアンカとテスもデットヒートだ。
イチのファンの皆様は熱いな、と思います。
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
「前枠後枠」という呼び方に、どうでしょうファンの方かなあ、と一方的にシンパシーを感じました。
でも「本編はいいけど前枠後枠はもっといいです!」て。
そうかあ、「もっといい」かあ。
そんなに気の利いたこと書いてありますかねえ、前枠後枠。
■イシスの城 2
正面に見えていた階段を行くと、1階とはうってかわって、大きな窓がいくつもある広くて明るい部屋に出た。花が植えられているスペースもある。開放感のあるキレイな部屋だった。どこからともなく小さな音で音楽が流れてきている。ふんわりと花のいいにおいがした。
階段からは真っ直ぐ部屋の奥に向かって赤い絨毯が敷かれている。部屋に居るのは女官さんばかりで、皆キレイに着飾っていた。誰もがきれいで、上品そうだ。チッタはもうあちこちに目を奪われて静かになっている。
ふかふかの絨毯を進むと、驚いたことにそれは玉座に繋がっていた。
「ようこそ、イシスの城へ」
そこに座っているのは女王だろう。城下で噂になるだけある。凄い美人だ。他にいる女官さんたちも相当キレイな人がそろっているのに、そこに居る女王にはかなわない。真っ直ぐな黒い髪を腰まで伸ばして、切れ長の目はキラキラとして力がある。鼻筋なんかもすーっと通っていて、キレイというよりは美しいという表現が似合いそう。着ている服はつややかな光沢がある。多分高価な布なんだろう。けど、余分な装飾がなくてシンプルで、それがまた女王の美しさを際立たせている気がした。
私たちがただただひたすら見とれているからか、女王は続けた。
「皆が私を褒め称える。しかし一時の美しさなど、何になりましょう」
その声がまた美しい。涼やかで、透き通った声。鈴が転がったような声っていうのは、こういう感じなのかもしれない。違うかもしれない。
女王はふ、と目を微笑みの形にした。もう、何をしてても美しい。
1階に居た兵士さんが「女王様のためなら命をかけられる」なんて言っていた気持ちが、今なら分かる。この女王様なら、有りだ。女の私でも十分命を懸けてもいい。
女王様はにっこりと微笑んだ。
「すがたかたちでなく、美しい心をおもちなさい。心に皺はできませんわ」
女王様と少しお話をすることができた。
女王様の言うには、最近は盗掘が多いことがこの国の悩みだということだった。その言葉にはかなり背筋が寒いものを感じたけど、それ以上に嫌だったのは、ピラミッドの宝を持ち出すと呪われるという言葉だった。皆口にはしないけど、これから私たちはそのピラミッドにそれこそ宝を探しに行くわけで、……つまり私たちは呪われにいくってこと?
「……どうしましたか? 顔色が優れませんわよ?」
なんて心配されてしまったけど、なんと答えてよいのやら。
「呪いって、怖いですね」
なんて答えるのが精一杯だった。何て答えたら、本当は良かったんだろう。
「そういえば、簡単にお城に入れていただけたんですけど、どうしてだったんですか?」
チッタが尋ねる。
「ロマリアから手紙が届いていたのですよ。世界を救おうとアリアハンから旅立った一行が、イシスのほうへ旅立ったと。もし、城に立ち寄ることがあれば、情報を聞かせてあげて欲しいと。聞けばあなたは勇者オルテガの子なのですってね?」
一体王様たちの情報網はどうなってるんだろうか、と思わないでもなかったけど、とりあえず私は質問に対してうなずく。
「昔、オルテガはこちらにも立ち寄ったことがありました。まだわたくしが女王の立場になかった頃の話です。病で気弱になっていたわたくしに、色々異国の話を聞かせてくれました。今でも懐かしく思います。思えば初恋だったのかもしれません」
……うわぁ。
「今となっては、もう良い想い出の一つです。貴女にはこれから、色々な試練があることでしょう。しかし、きっと貴女はそれを乗り越えていけます」
「……オルテガの娘だからですか?」
「いいえ。貴女は貴女です。貴女には、オルテガにも似た何か強い力を感じます。彼は一人でしたが、貴女には仲間がいます。英雄は最初から英雄なのではありません。わたくしには、貴女が十分英雄になる資質があります」
「勘ですか?」
「神来とでもいうのでしょうかね。勘とは違うと思います。『わかる』のですよ」
「……よくわかりません」
「そうでしょうね。わたくしもよく分からないのですよ」
そこで女王様はにっこり笑った。
女王様の前を辞して少し歩き出したところで、まだ幼い子どもたちが何かわらべ歌を歌っているのが聞こえた。太陽がどうのっていう歌で、何だか可愛らしい歌だった。
「変わった歌だね、太陽がボタンだって」
チッタは子どもたちに近寄っていって、その歌を教えてもらっていた。
「ああいう知的好奇心のあるところを見ると、チッタも魔法使いなんだなって思うな」
「普段なんだと思ってたんですか?」
チッタを後ろから見守りながら言ったカッツェに、リュッセが苦笑する。
「変わった歌だったよー」
チッタは戻ってくると、教えてもらった手振りを加えながら一通り私たちに歌って聞かせた。
まさか、コレが重要な意味を持つなんて、このときは誰も思いもしなかったんだけど。
■前枠後枠という響きでどうでしょうを思い出したわけですけど、今度からどうでしょうを見習ってまったく関係の無いことばかり書こうかなと思いかけて、今までもそうだったと気づいた深夜の出来事。
人気投票してますよ。
現在、イチとリッシュがデットヒートです。あ、ビアンカとテスもデットヒートだ。
イチのファンの皆様は熱いな、と思います。
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
なんだか知らんが頑張れトモヤ。
2007年5月24日 適当な日々 コメント (2)■今日ね、夜の7時ごろに近所の某お店まで買い物をしにいったんですよ。
あっつかったので、車の窓は全開です。
ちなみにDQ3のCDをかけてました。どうでもいい情報だな。
(なるべくDQ3の世界に浸っておこう大作戦実施中)
で。
交差点でちょっと良いものを見ました。
信号待ちでとまっておりますと、自転車に乗った高校生が4人やってきました。
結構しゃべり声が大きくて、車に乗ってても声が聞こえます。
まあ、立ち聞き趣味はありませんので、全然気にしてなかったんですけどね、次の瞬間いきなり言葉が明確に聞こえました。
「がんばれトモヤ、上を向いて歩いていけ!」
(中略・聞こえなかった)
「去年のゴールデンウィークは控えやったけど、まあ、がんばれ!」
熱いな少年!
麗しいな友情!
何か知らんが頑張れよトモヤ!
応援するぞ!
何部か知らないが!
というかどの子がトモヤだったのかも分からなかったが!
……だってトモヤ無反応なんだもん。
■今日はここまで。
あっつかったので、車の窓は全開です。
ちなみにDQ3のCDをかけてました。どうでもいい情報だな。
(なるべくDQ3の世界に浸っておこう大作戦実施中)
で。
交差点でちょっと良いものを見ました。
信号待ちでとまっておりますと、自転車に乗った高校生が4人やってきました。
結構しゃべり声が大きくて、車に乗ってても声が聞こえます。
まあ、立ち聞き趣味はありませんので、全然気にしてなかったんですけどね、次の瞬間いきなり言葉が明確に聞こえました。
「がんばれトモヤ、上を向いて歩いていけ!」
(中略・聞こえなかった)
「去年のゴールデンウィークは控えやったけど、まあ、がんばれ!」
熱いな少年!
麗しいな友情!
何か知らんが頑張れよトモヤ!
応援するぞ!
何部か知らないが!
というかどの子がトモヤだったのかも分からなかったが!
……だってトモヤ無反応なんだもん。
■今日はここまで。
今日の「DQ3」(37)
2007年5月24日 今日の「DQ3」■毎回毎回、前置きに苦労するわけですが、果たして前置きは必要なのでしょうか(笑)
普通にいきなり書き始めればいいじゃん、という話はなきにしもあらずですが、単にいきなり書き始めるのは恥ずかしいのです。なんとなく。個人的に。
よし、とりあえず前置きクリア。
■イシスの城 1
■DQ5ではお城はほとんど無く、お城に入るときも大体は理由があったので入る理由には悩みませんでした。
DQ1にいたってはお城は一つしかなく、呼び寄せられた人間なので入る理由など悩みようがありませんでした。
DQ3は……毎回毎回お城に入る理由に悩みます。
そして結構お城があります。
どうしてくれよう……。
人気投票継続中。
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
昨日の話のせいか、リュッセの得票が伸びました。
そしてリッシュが萌えキャラだと初めて知りました(笑)
普通にいきなり書き始めればいいじゃん、という話はなきにしもあらずですが、単にいきなり書き始めるのは恥ずかしいのです。なんとなく。個人的に。
よし、とりあえず前置きクリア。
■イシスの城 1
湖の南沿いにオアシスを歩いていくと、遠くに見えていた町並みがどんどん大きくなっていく。
大きなお城が湖をバックにそびえたっていて、そのお城を守るように街が前面に広がっていた。街はぐるりと柵に囲まれていて、入れる場所は前面からは一箇所しかなかった。
そこから街の中に入る。砂地が基本だけど、所々緑が地面を覆っている。街を行く人たちは多く、活気にあふれた街だ。色々なお店が軒を連ねている。
街の入り口近くにあった旅人向けの宿に部屋を取ってから、全員で街を回ってみることにした。武器や防具も強そうなのが並んでいて結構心引かれる。砂漠の魔物の強さを思えば、そろそろ武器や防具を買い換えたほうがいいかもしれない。しかもやっぱりアッサラームより安い。
「アッサラームで買わなくて良かったねえ」
「カッツェ姉さんに感謝だね」
そんなことを言いながら、結局大きな買い物は私の武器だけにして他の店も覗くことにした。
イシスは砂漠で唯一の街だというせいか、色々な人が行き交っている。盗賊もいたし、吟遊詩人も居た。一番活気あるのは商人だけど、先々何があるか分からないからあまり無駄遣いもできない。賭博場まであったけど、結局寄らないことにした。
賭けって、どうも好きになれない。
「さて、どうするかねえ」
遅いお昼を食べながら、カッツェは私たちを見る。
「とりあえず今日はまだ見てない街の反対側を見に行こうか」
「何とかしてお城にいけないかなあ? ここって、女王様の国なんだって。すっごい美人だって話だよ。会ってみたいなあ」
いつの間にそんな話を聞いてきたのか、チッタがうっとりした目で言う。
「無理だよ。アリアハンは招待されていったんだし、ロマリアは紹介状があったんだから。ここは無理」
私は苦笑する。確かに美人の女王様には会ってみたいけど、お城なんて気軽に入れる場所じゃない。
「行ってみるだけ行ってみようよー」
「そのチャレンジ精神がどこから来るのか凄く知りたい」
カッツェも苦笑してる。
「ほら、もしかしたら、人違いで入れてもらえるかもしれないし!」
「間違われたほうが困りますよ、それ」
全員から無理だといわれて、チッタは口を尖らせる。
「皆は見てみたくないの? 美人の女王様」
「そりゃ見てみたいけど、本当に見れるかっていったら、ね?」
「分かってるよ、分かってるのよ? でも、それでもチャレンジしてみたいの」
チッタはどん、と机を叩いた。目が据わっている。
「……まあ、そしたら明日の朝、一応チャレンジしてみるか。その代わり、一回だけだよ。駄目だったら諦めてね」
「ありがとうリッシュ! もう。大好き!」
「はいはい」
結局、私は根負けしてうなずく。チッタは嬉しそうな顔をした。
「甘いよアンタは」
カッツェがため息混じりに言う。
「お人よしなのがリッシュのいいところですよ」
リュッセが苦笑しながらそんなことを言った。
イシスのお城はとても大きかった。ぐるりと石造りの壁が周囲に二重に作られている。その壁はとても頑丈そうで、入り口が正面にあった。その入り口からお城の入り口までには、石でできた不思議な生き物の像が等間隔に向かい合って並んでいて、そこが通路になっているみたいだった。お城の前庭は砂地で、その像以外には何もない。広さも手伝ってとても殺風景に見えた。
「イシスのお城へようこそ」
門番さんが私たちに声をかける。
「あの、わたしたち旅人なんですけど、ちょっとお城を見学したいんです」
チッタは私たちが止める間もなく笑顔で門番に告げた。ちょっと血の気が引いた気がする。
「はい、どうぞ」
あまりにあっさりと認められた無茶な願いに、むしろ私たちは何か聞き間違いをしたんじゃないんだろうかという気分になる。何せ、言ったチッタが一番驚いている。
「え? いいんですか?」
何とか立ち直ったらしいリュッセが聞き返す。
「はい」
「本当に?」
「ええ」
「ありがとうございます」
チッタは優雅にお辞儀をすると私の手を引いてさっさと門をくぐった。
門番さんの気が変わらないうちにさっさと進もう、ということで私たちは城内に入る。
日光が暑いせいか、それとも夜との気温の差を考えてなのか、壁にはほとんど窓がない。せいぜい灯りをとるための小さな窓くらいのもので、全体的に薄暗い感じがした。そのせいか、涼しい。
入り口近くでは猫が沢山飼われていて、追いかけっこをしたり床に寝そべったりしつつすごしている。その猫を構いたい気持ちをこらえて中に進む。どうやらお城としては猫を飼っているスペースより奥が正式なお城なのかもしれなかった。と、言うのもさっきまでの猫が居た場所とちがって豪華な造りになっていたからだ。相変わらず窓は少ないけど、明かりがあちこちに配置されていて、そのどれもがステキな装飾で飾られている。正面には上り階段があって、その階段を囲むようにぐるりと廊下がつづいている。周囲には沢山の小部屋が配置されていて、詰めている兵士や、様々な仕事をするのであろう文官・女官さんたちがせわしなく動き回っていた。女王が統治しているだけあって、あちこちに花が飾られている。
「なんか、ステキね」
チッタはウキウキとあちこち見ながら嬉しそうな声を上げる。
「何で簡単に入れたんでしょうかね」
「無用心だよね」
重要な部屋であろう場所は全部鍵がかかっていたし、兵士さんがあちこちに配置されている上に見張りのためか歩いているけど、それにしたって何にもなく城内に入れたっていうのはどういうことなんだろう。
何だかよくわからない。
■DQ5ではお城はほとんど無く、お城に入るときも大体は理由があったので入る理由には悩みませんでした。
DQ1にいたってはお城は一つしかなく、呼び寄せられた人間なので入る理由など悩みようがありませんでした。
DQ3は……毎回毎回お城に入る理由に悩みます。
そして結構お城があります。
どうしてくれよう……。
人気投票継続中。
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
昨日の話のせいか、リュッセの得票が伸びました。
そしてリッシュが萌えキャラだと初めて知りました(笑)
ソードワールド関係の。
2007年5月23日 適当な日々■一休さんのうっかり美形発見話が日記の一番上にあるってどうよそれ! と我に返ったので思い出した話を書いておくことにする。
とはいえ、その話題もソードワールドのはなし。
うおおおお、一般的需要まったく無い話を二連続!
それでこそ私!
さすが辺境!(意味不明!)
■大人買い、の話。
昨日、ずーーーーーーーーっと悩みに悩んでいた事項に決着をつけました。
お慕いしておりますSWサイト様の、通販可能同人誌を、その、上から下まで、一括で買いました。泡さんたちの分だけ。
泡さんたちだけ、といいつつも、いくらだったかは言わない(苦笑)
ちなみに泡さんじゃない同人誌(通販可能分)は、全種類ちゅう2冊だったんですけどね、ははは。
こんな大人買いなんて、いつ以来じゃろうなあ。
■アーチーの事。
最近、たしか此処1ヶ月くらい、友人に送りつけている小説があります。一日大体5KB分くらいずつ。
SWの萌えはすべて此処につぎ込んでおります。
だってサイトでやってもねえ、皆さんDQ目当てでしょ。
あ、うちはオリジナルサイトなんですけどね(まだ言うよ)
へっぽこさんたちと、バブリーズのコラボなお話なんですけどね。二次創作って何でも出来て素敵ですなあ、と。
(サイトには絶対のっけない)
それで、アーチーとイリーナは、魔法援護なしで戦ったらどっちが強いのかなあ、と友人たち(受信してくれてる心の広い方々)に聞いてみた。
アーチーって、強かったんだね。
いやあ、あまりの強さに私気が遠くなりましたよ。
趣味の悪い黄金剣でもいいじゃないか、さすが55万ガメル! 伊達じゃないな!(当たり前か)
パラサも全然歯が立たないそうですよ、猫爪(クリット値7)でも4回まわしてどーにかこーにからしいですよ。
……アーチー、強!!!
でも全然強いイメージが無いのはどうしてなんでしょうかね。
どうしてなんでしょうかね。
どうしてなのかなああ。
■今日はここまで。
とはいえ、その話題もソードワールドのはなし。
うおおおお、一般的需要まったく無い話を二連続!
それでこそ私!
さすが辺境!(意味不明!)
■大人買い、の話。
昨日、ずーーーーーーーーっと悩みに悩んでいた事項に決着をつけました。
お慕いしておりますSWサイト様の、通販可能同人誌を、その、上から下まで、一括で買いました。泡さんたちの分だけ。
泡さんたちだけ、といいつつも、いくらだったかは言わない(苦笑)
ちなみに泡さんじゃない同人誌(通販可能分)は、全種類ちゅう2冊だったんですけどね、ははは。
こんな大人買いなんて、いつ以来じゃろうなあ。
■アーチーの事。
最近、たしか此処1ヶ月くらい、友人に送りつけている小説があります。一日大体5KB分くらいずつ。
SWの萌えはすべて此処につぎ込んでおります。
だってサイトでやってもねえ、皆さんDQ目当てでしょ。
あ、うちはオリジナルサイトなんですけどね(まだ言うよ)
へっぽこさんたちと、バブリーズのコラボなお話なんですけどね。二次創作って何でも出来て素敵ですなあ、と。
(サイトには絶対のっけない)
それで、アーチーとイリーナは、魔法援護なしで戦ったらどっちが強いのかなあ、と友人たち(受信してくれてる心の広い方々)に聞いてみた。
アーチーって、強かったんだね。
いやあ、あまりの強さに私気が遠くなりましたよ。
趣味の悪い黄金剣でもいいじゃないか、さすが55万ガメル! 伊達じゃないな!(当たり前か)
パラサも全然歯が立たないそうですよ、猫爪(クリット値7)でも4回まわしてどーにかこーにからしいですよ。
……アーチー、強!!!
でも全然強いイメージが無いのはどうしてなんでしょうかね。
どうしてなんでしょうかね。
どうしてなのかなああ。
■今日はここまで。
■今日ね、BS朝日だったかで、「一休さん」の次回予告を見たのですよ。
いや、後番組のAFCカップが気になってね。浦和には勝って欲しいな、と。いや鯱っ子(グランパスファン、の意)だけど。
うちの母が浦和ファンでね。
まあ、それじゃなくても日本のクラブが勝つほうが見てて楽しいというか(単純)
で、話をぐいんと強引に元に戻して「一休さん」。
小さいときにはそりゃもう毎回楽しみに見ておりましたよ。
でも、まったく記憶が抜けている模様。
さすがに一休さんやさよちゃんの顔は覚えてましたよ。和尚さんとかね、新衛門さんとか。あれ新衛門さん確かこの字じゃなかったぞ、新右衛門。これだ! わざわざウィキで調べちゃったよ。
次回予告に出てきた、新右衛門さんが、だ。
記憶より男前。
おおおおぉ!?
私の知っている新右衛門さんは、もっとこう、ふにゃっとした冴えないお兄さんだったはずなんだけど、何だあのりりしいお兄様は!(作画さんの問題?)
そして。
一休さんの同僚の、なんたらいうお兄さんが次回の主役らしいんだけどね、これがまたかなりの美形。
あれ? 一休さんってそういうはなし? 美形てんこもり?
惜しむらくは同僚の名前がすっぽぬけている事であるよ。
で、今ウィキでじーっと登場人物の名前を見てみたんだけど、多分哲斉(てっさい)さんだ、武士になるとかなんとか言ってたからな。
というわけで哲斉(てっさい)さんは美形ということで。
とりあえずうっかり今度一休さんを見ていても笑わないでください。
……おこちゃまのときの清らかな心はどこへ行ったのだろうかなあ。
美形とかなあ。
ははは。
大人になるってこういうことですか?
多分違います。
■今日はこのくらいでゆるしてやってください。
いや、後番組のAFCカップが気になってね。浦和には勝って欲しいな、と。いや鯱っ子(グランパスファン、の意)だけど。
うちの母が浦和ファンでね。
まあ、それじゃなくても日本のクラブが勝つほうが見てて楽しいというか(単純)
で、話をぐいんと強引に元に戻して「一休さん」。
小さいときにはそりゃもう毎回楽しみに見ておりましたよ。
でも、まったく記憶が抜けている模様。
さすがに一休さんやさよちゃんの顔は覚えてましたよ。和尚さんとかね、新衛門さんとか。あれ新衛門さん確かこの字じゃなかったぞ、新右衛門。これだ! わざわざウィキで調べちゃったよ。
次回予告に出てきた、新右衛門さんが、だ。
記憶より男前。
おおおおぉ!?
私の知っている新右衛門さんは、もっとこう、ふにゃっとした冴えないお兄さんだったはずなんだけど、何だあのりりしいお兄様は!(作画さんの問題?)
そして。
一休さんの同僚の、なんたらいうお兄さんが次回の主役らしいんだけどね、これがまたかなりの美形。
あれ? 一休さんってそういうはなし? 美形てんこもり?
惜しむらくは同僚の名前がすっぽぬけている事であるよ。
で、今ウィキでじーっと登場人物の名前を見てみたんだけど、多分哲斉(てっさい)さんだ、武士になるとかなんとか言ってたからな。
というわけで哲斉(てっさい)さんは美形ということで。
とりあえずうっかり今度一休さんを見ていても笑わないでください。
……おこちゃまのときの清らかな心はどこへ行ったのだろうかなあ。
美形とかなあ。
ははは。
大人になるってこういうことですか?
多分違います。
■今日はこのくらいでゆるしてやってください。
今日の「DQ3」(36)
2007年5月23日 今日の「DQ3」■予告どおり、今日のは暗いですわ。いやだなあ。アップしていいのかなあ。
でもこんなに煽っておいて暗くなかったらそれはそれで格好悪いのかもしれない。
■オアシスのそばで 2
■そういえば、わがサイトのDQキャラ人気投票ですが、地味ーにイチが順位を上げてきました。ほんと、地味ぃーに上がってきてます。見ていて面白いです。
DQ3ではどうやらリュッセ君が人気のようです。
あんまりしゃべってないのに!(笑)
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
でもこんなに煽っておいて暗くなかったらそれはそれで格好悪いのかもしれない。
■オアシスのそばで 2
リュッセの答えに私たちはぎょっとする。
予想外の言葉だった。
「え、誰に?」
「聞くんですか?」
チッタは多分、反射的に聞いただけだろうと思う。チッタが言わなかったら、多分私かカッツェも、反射的に聞いていたかも知れない。聞き返したリュッセは、ちょっと驚いた顔をしていた。
「うーん、聞きたいような聞かないほうがいいような」
「父です」
チッタがあいまいに答えている間に、リュッセはあっさりと相手を告げた。もしかしたら、もうどうでも良くなったのかもしれない。
「父、父、って、父だよね? お父さん?」
自分でも間抜けな会話だと思ったけど、思わず聞いてしまう。
「え。だって、リュッセって、教会の……神父様って優しそうな仮面の下でそんな!?」
「違いますよ。リッシュが言っているのは、今の父です。世間的に言えば養父ですね。僕は今の父だけが父親だと思ってますから、養父という呼び方は心外ですけど」
リュッセは眉を寄せてそういう答え方をした。
「どうも断片的に話していくと、誤解がとても生じそうな気がしてきたので、簡単に順を追って説明しますね。もう、いいです知られても」
リュッセはそういうと、自分の過去を話し始めた。
リュッセは、小さい頃そんなに裕福ではない状態で、お母さんと二人で暮らしていたらしい。家には父という人が時折やってきては、一晩だけ泊まっていくことがあったらしい。それがいつものことだったから、リュッセは家庭というのはそういうものだと思っていたそうだ。父が来る日はどうやら父がお金を出すらしく、食事が豪華になるのがリュッセは単純に嬉しかったらしい。
その日も父という人がいつもどおりにやってきた。いつもどおり食事をした。父と母が話していたから、邪魔をしないように先に寝た。いつもどおりだった。いつもと違うのは、いつもよりただ眠かったくらいだった。
気づいたら、自分の体が揺れていることに気づいて目が覚めた。でも、身動きが取れなかった。自分の手足が縛られていることに気がついた。目の前に、同じ格好をした母がいて、床に寝転がらされていた。
何事かと思った。
揺れているのは、自分が馬車に乗せられていたからだと知ったのは、馬車から降ろされてからだった。
あとはあっという間で。
橋の上から母親もろとも川に投げ入れられた。
父は馬車の中から、その作業を黙ってみていただけだった。
「と、まあ、そういう話ですよ」
「いやいやいや、『そういう話』でまとめられない話だろう」
カッツェが青い顔でリュッセに言う。
「今の父は、おぼれている僕を発見して助けてくれたわけです。その後も育ててくれて、感謝してもしたりません。……母は助かりませんでした」
「その、リュッセを殺そうとした、お父さんって捕まったの?」
私はリュッセの顔を見る。いたっていつもどおりで、特にショックだとか言う顔はしていなかった。
「捕まりませんよ」
「どうして?」
「そもそも居なかった人間を、殺せるわけがないでしょう?」
「え?」
「つまり、僕は、もともと生まれてないことになってるんですよ。母も、そんな人は居なかったことになってるんです。だから、居ないものは殺せないでしょ? そういうことですよ」
「殺人犯が捕まってないなんて変だよ!」
「いや、まあ、そうなんですけどね」
泣きそうな私の頭を撫でながら、リュッセは苦笑する。
そんな目にあってれば、そりゃ、とうの昔に人間に幻滅するだろう。子どもだったリュッセが感じた絶望はどれだけ深かっただろう。
「それにしてもだ、アンタや母親をそういう扱いしておいて、逃げおおせてるって、父親ってのは何者だったんだい?」
「さあ? 僕子どもでしたから、よく知らないんですよ。ただ、母はあの男の愛人だったんでしょうね。決まった時期にやってきてましたから、生活費はあれから出てたんでしょう。結構社会的地位はありますし。恐妻家らしいですけど。まあ、あちらも焦ったんでしょうね。愛人の子は男で、家に居るのは娘ですから」
「それって、相手が誰だか分かってるってこと、だよね?」
「知りませんよ。そういうことにしておいて下さい」
リュッセはそういうと、私の頭をぽんぽん、と軽く触ってから立ち上がった。そのまま湖のほうへあるいていって、そっと水に手を入れる。
「言っておきますけど、不意打ちでなければ、別にもう怖くはないんですよ」
珍しく話をずっと黙って聞いていたチッタが、不意に口を開く。
「それなりに地位があって、娘さんがいて、奥さんが怖くて、リュッセ君の年齢が19でしょ? ……お父さんって、ウィード卿?」
リュッセは暫く無表情でチッタを見た後、ふう、と息を吐いてから、「さあ? 父のことは忘れました」とだけ答えた。
多分。
チッタの質問は正解だったんだろうと思う。
でも、リュッセが忘れたという以上、ずっとその質問に答えはない。
「聞かなきゃ良かったでしょ?」
リュッセは私の顔を見た。
「うん。でも、これでリュッセが人間に幻滅するのは当然だと思ったし、これから何かリュッセが乾いた死生観を語っても驚かないで済むようになったと思うことにする」
「前向きですね、でもそれがいいと思います。嘆いたってどうせ過去は変わりませんからね、嘆く暇があったら前を向くほうがいいですよ。コレは父の受け売りですけどね」
「神父様はステキなお父さんだね」
「ええ、もちろん。……もうこの話はやめにしてイシスへ向かいましょう。何だか疲れました」
その言葉で、私たちはもうそれ以上リュッセに何か聞くことはやめることにして、歩き始める。
イシスはもうすぐそこだ。
■そういえば、わがサイトのDQキャラ人気投票ですが、地味ーにイチが順位を上げてきました。ほんと、地味ぃーに上がってきてます。見ていて面白いです。
DQ3ではどうやらリュッセ君が人気のようです。
あんまりしゃべってないのに!(笑)
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
■日記がかけてませんねー。
此処は日記書くところでしたよねー。
とはいえ、何の動きも無いいつもどおりの平坦な時間をすごしております。
そうそう、友人の勧めでネットゲームを始めました。
その話を書いてもいいんですけどね。
それはそれ用のブログを借りたのでそっちで書こうかなと思ったり。
なかなかままならない感じです。
■今日はここまで。
あ、ひめくりめくらなきゃー。
此処は日記書くところでしたよねー。
とはいえ、何の動きも無いいつもどおりの平坦な時間をすごしております。
そうそう、友人の勧めでネットゲームを始めました。
その話を書いてもいいんですけどね。
それはそれ用のブログを借りたのでそっちで書こうかなと思ったり。
なかなかままならない感じです。
■今日はここまで。
あ、ひめくりめくらなきゃー。
今日の「DQ3」(35)
2007年5月22日 今日の「DQ3」■今日のと、明日(予定)のは暗い話です。
ご時勢柄、書かないほうがいいのかなあ、とか思いつつアップです。
……これでも、ちっとソフトにしてみた。
それが成功かどうかは別として。
■オアシスのそばで 1
■あ、暗いのは明日がメイン。
ご時勢柄、書かないほうがいいのかなあ、とか思いつつアップです。
……これでも、ちっとソフトにしてみた。
それが成功かどうかは別として。
■オアシスのそばで 1
おじいさんに言われたとおり、山脈を左手に見ながらどんどんと進む。
相変わらず太陽は凶悪に私たちを焦がすつもりなのか、熱い光を照らしつけてくる。マント越しでも、その日差しを痛いと感じることさえあるくらいだ。足元の砂も、やっぱり足をとられることがあって歩きにくい。
そういう中でもたくましく生きている魔物たちは、私たちを見かけると襲い掛かってくる。生まれたときから砂漠に居るだけあって、魔物たちは足をとられるようなことにならない。それが何だかとてもずるい気がする。
それでも人間何とかなるもので、戦いを重ねていくと流石に戦い方も分かってくる。目の前にオアシスが見えるようになってきた頃には、歩き方もマスターしていたし、戦いでも遅れをとることはほぼなくなっていた。相変わらず太陽の光だけはどうしようもなかったけど。
オアシスは大きな湖を中心に、足元には久しぶりに見る草が地面にへばりつくように生えている。随分広いオアシスなんだろう、私たちがたどり着いた東側には、草木が生えているだけで、建物は全くなかった。遠く湖の対岸に建物が見える。大きな建物はお城かもしれない。
「水があるのは助かるよね、なんかそれだけで涼しく感じちゃうよ」
チッタがふう、と大きく息を吐きながら言う。
「ココからはオアシス沿いにあっち側に行けばいいんだよね? あっちに見える建物がイシスだよね? 私だけに見える幻じゃないよね?」
私の言葉に、全員が大きくうなずいた。
「アレが目指すイシスでしょう。大きな街のようですね」
リュッセは木陰に座って、暫く目を閉じていた。
「あ、ちょっと水遊びしていこうよ」
チッタは言うと靴を脱いで、湖に足を浸ける。
「あ、冷たい。予想外!」
その言葉につられて、私とカッツェも足を湖に入れる。透明な水は、湖の底が見えるほどで、結構冷たかった。
「ねー、リュッセ君も来たらー?」
「僕はいいです」
チッタの誘いに、思いがけないほど硬い声の返事が返ってきた。
「なんでー? 気持ちいいよー? 別にわたしたち、裸なわけでもないんだしー」
「いいです、遠慮します」
リュッセは膝を抱えて、その膝に額を乗せた。見た目結構ぐったりとしている。私は一度湖からでてリュッセの方へ近寄った。隣にしゃがんで、顔を覗き込みながら尋ねる。
「大丈夫?」
「ええ、まあ」
そうは答えながらも、リュッセの顔は結構赤い。かなり暑さにやられているみたいに見えた。
「でも、ちょっと辛そうだよ」
「まあ、暑いのは暑いです」
「チッタも言ったけど、別に恥ずかしい格好でもないし」
「遠慮します」
「じゃあ、タオルをぬらしてきてあげるよ。首に当てるだけでも違うから」
そういって立ち上がろうとしたときだった。不意に「おすそわけー」というちょっと楽しげなチッタの声が頭の上で響いて、次の瞬間には水がリュッセの頭にパシャっとかけられた。
「!!!!!」
リュッセの息を呑む音が聞こえた。
それは恐怖に引きつったような息。
びくりと体を震わせて、凍りついたような表情でリュッセはチッタを見上げる。さっきまで赤かった顔が、今や蒼白といってもいい。
「こ、こ、殺すつもりですか!?」
引きつった声で言うとリュッセは後ずさる。
「ちょっとした……お茶目のつもりだったんだけど……」
チッタも流石にリュッセの反応に驚いて、あいまいな笑顔を見せた。
「そんなお茶目がありますか!」
チッタは取り乱すリュッセを暫く見ていて、首をかしげる。
「あ、もしかして、リュッセ君、水が怖かったり、する?」
リュッセは無言で頷いた。
「ガキの頃におぼれたとか、そんなのか?」
尋常でないリュッセの反応に、流石に心配になったのかカッツェもやってくる。
「ええ、まあ、そんなところです」
リュッセは答えると、漸くカバンからタオルを取り出して髪を乱雑に拭いた。
「へえ、ちょっと意外」
チッタは呟いてからしゃがみこみ、リュッセの顔を覗き込む。
「あの、ね。知らなかったとはいえ、ごめんね」
「……ええ」
なんとなく許してはいない声で、それでもリュッセは頷いた。
「でも、とんでもない怖がり方だったよね。普段お風呂とか困らないの?」
反省をしたのかしてないのか、チッタは首をかしげる。好奇心が先にたつと、いろんなことが後回しになるのは、チッタの悪い癖だと思う。
「お風呂はまあ、自分の意思で入るものですし、足がつくの分かってますしね。平気になりました」
「平気じゃない頃もあったんだ」
「ええ、まあ」
「ちょっと詳しく聞かせてよ。考えてみたらリュッセ君のこと、あんまり知らないし」
そういえば、確かにそうだ。カッツェがカンダタがらみで色々あったのは皆が知ってるし、私の高所恐怖症も皆が知ってる。チッタはお喋り好きだから、皆でご飯を食べるとき色々昔話やら夢やら語るから皆わりと色々知っている。
けど、リュッセは大体聞き役で、あまり自分のことは話さない。考えてみれば、エルフの村で言った「人間にはとうの昔に絶望している」っていうのも、原因は知らないままだった。
誰も「聞かなくてもいいじゃないか」といった助け舟を出さなかったから、リュッセは暫くしてから
「聞いても全然楽しい話じゃないですよ」
とだけぼそりといった。
「聞いてみなきゃ面白いかどうかは分からないよ?」
チッタの返事に、リュッセは迷惑そうな顔をする。
「待ちな、チッタ」
話を促すチッタを、カッツェが止める。そのままリュッセの顔を見て続けた。
「リュッセ、アンタはそれを喋りたくないみたいだね。チッタは聞きたそうだけど。……喋ったとして、アンタは平静で居られる話かい?」
「……分かりません。コレまで人に話したことないですから。僕は乗り切ったつもりで居ますけど、実際そうなのかは分からないです。そして」
リュッセはそこで言葉を切って、私たちの顔をゆっくりとみた。
「皆さんが、聞いてからどういう気持ちになるかも、あまりよくわかりません。気分のいい話ではないのは保証しますけど」
「只おぼれたってだけじゃないみたいだね」
「ええ、まあ」
答えて、リュッセは湖を見る。
「殺されかけた、んですよ」
■あ、暗いのは明日がメイン。
今日の「DQ3」(34)
2007年5月21日 今日の「DQ3」■サイトのほうで人気投票始めましたー。
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
とはいえ、「今日のDQ3」はまだ34回。まだまだコレまでの流れから言えば早すぎる投票開始となりました。
ので、過去やっていた「今日のDQ5」
http://www.ztv.ne.jp/bhvgzjlu/dq5c.html
と、過去別のブログでやっていた「突発的DQ1」
http://www.ztv.ne.jp/bhvgzjlu/dq1c.html
のキャラクタも使っての投票となっております。
……おお、スムーズなCM!(笑)
というわけで、気が向いた方はぽちっと投票してやってください。
まあ、していただいても何にも反映はされないのはこれまでどおりなんですけど。
■アッサラーム 2
■さて、サイトのほうに今後の予定を含めた目次でもアップしましょうかね(今から作る)
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
とはいえ、「今日のDQ3」はまだ34回。まだまだコレまでの流れから言えば早すぎる投票開始となりました。
ので、過去やっていた「今日のDQ5」
http://www.ztv.ne.jp/bhvgzjlu/dq5c.html
と、過去別のブログでやっていた「突発的DQ1」
http://www.ztv.ne.jp/bhvgzjlu/dq1c.html
のキャラクタも使っての投票となっております。
……おお、スムーズなCM!(笑)
というわけで、気が向いた方はぽちっと投票してやってください。
まあ、していただいても何にも反映はされないのはこれまでどおりなんですけど。
■アッサラーム 2
何となく寝不足の目をこすりながら起きて、皆と合流する。
宿でもそもそと朝ごはんを食べる間中、どうして昨日はあんなに腹が立ったのか考えてみたけど、よく分からなかった。
「とりあえず、昼間は物さえ買わなきゃいい街だから、バザールを覗いたりして昼過ぎに出発するか。そんなに長居するほどの街じゃない」
カッツェの言葉に私は大きく頷いた。何で腹が立ったのかはよくわからないけど、この街はあまり好きになれそうに無い。
「でも、これからどうするの?」
「とりあえずノアニールで、お父さんが魔法の鍵を探しにアッサラームへ行くって話をしてたって、言ってたじゃない?」
「あー、言ってたね」
チッタがうなずく。
「でも、このごちゃごちゃした街でおじ様と話した人を探すのはちょっと無理だよ」
それには私もうなずいた。
「でも、鍵のほうは誰かが手がかりを知ってるかもしれない。お父さんは鍵を探してたんだから、その場所へ行けば話が見えてくるかも」
「でも、そもそもアンタの旅は魔王を倒すことが目的であって、親父さんの後を追いかけることじゃないだろう?」
「そうなんだけど」
カッツェの言葉に私は口を尖らせて背もたれにぐったりともたれかかる。
何だかいろんなことがうまく行っていない気がしてきた。
「どの道、魔王の居場所にたどり着くためには、世界のあちこちを歩くことになるでしょう。勇者オルテガも目的は同じだったわけですから、足跡をたどることは無駄にはなりませんよ」
リュッセが私とカッツェの顔をかわるがわる見ながらそう言った。
「そうよねー。どうせこの先どこへ行こうっていう当座の目的もないし、おじ様の後を追うのもいいかもしれないね」
「それじゃ、鍵のことを知ってそうなヤツを探すか」
カッツェはふう、と息を吐いてからうなずいた。
街を歩いてみて、カッツェがココで買い物をするなといった理由がよく分かった。
ともかく、ぼったくりなんだ。
知ってるものの値段だけで考えても、ものすごーく高い値段を言ってくる。何がずるいって、値段を書いてないところ。「コレっていくらなの?」なんて聞こうものなら調子のいい言葉で、もともとの値段の倍以上の値段を平気な顔して言ってくる。
見たこともないモノの値段も、きっと元値の何倍もの値段で吹っかけてきてるんだろう。
「いやあ、商魂たくましいですね」
お店を出たところでリュッセが乾いた声で笑った。どちらかというと引きつっている、ともいえる。
「だろ? だから、よほどの必需品以外ココで買い物するヤツは馬鹿だ」
カッツェも肩をすくめる。
「せいぜい、水や食糧だけだね、買うとしたら。こんなところで買い物してたら、いくらあっても足りないよ」
買い物好きなチッタは、ちょっと不満そうな声で言うと口を尖らせた。
「いつか大金持ちとかになったら、言い値で買ってみたい」
「そんな野望は捨ててしまえ」
チッタの後頭部をこつんと叩きながらカッツェはため息をついた。
「砂漠を南に行き、山づたいを歩くと沼地にほこらがある。そこの老人が魔法のカギのことを知っているらしいのだ」
意外とあっさり、私たちは目当ての情報を聞き出すことができた。
その人は道具屋さんの軒先を借りて仕事をしている冴えない感じの占い師さんだったけど、コレは占いではなくて噂話だ、と本人は主張していた。占い師なんだったら、もっと占いで分かったように勿体つけてそれらしく言えばいいのに、とチッタが指摘すると、占い師さんは「あ」と初めて気づいたような声を出した。多分、冴えない感じというのは本当に間違いなさそうだ。
他に手に入れた情報といえば、お父さんのこと。まあ、ノアニールでこの街を目指したって言っていたんだから、話を聞くのは当然かも知れない。お父さんは鍵を探して南に出たという話しだった。会うことは絶対にないのに、こうして足跡が分かるのはちょっと不思議な気分だった。いつか、何処かで追い抜いてしまって、どこでも噂を聞けなくなる街にたどり着くんだろう。そのときがきたら、私はどうなるんだろう。
あっさりと情報は手に入ったものの、水だとか食糧だとか、旅に必要なものをなるべく値切りながら買い物していたら、気づいたら夕方になっていた。結局、その日の出発は諦めてもう一泊することにして、私たちは宿に戻った。
なるべく早くこの街は出て行きたいのに。
アッサラームを出て進路を西に取る。
相変わらず広い草原が広がっていて、遠くに森が見えた。地図から考えると、目指す砂漠は正確には南西方面にあるようだった。遠くに見える森は通り抜けなくてもよさそうだ。
どんどんと西に向かって歩いていくと、足元の草に分かりやすい変化が現れてくる。最初は背が高かったけど、どんどん短くまばらになり、風に乗って砂が運ばれるようになってくると、草は地面にへばりつくような短いものだけになっていた。その頃には、視界の先に広い砂漠が見えてくる。遠目でも砂漠は広そうだった。何せ視界の端から端まで一面黄色い。吹いてくる風も随分砂っぽく、そして熱い。
「砂漠は北の海まで広がってるのね。丁度ロマリアの対岸。南側は険しい山脈が続いていて、人の足で越えるのは無理みたいよ。アッサラームで聞いた、山沿いっていうのはこの山脈のことだと思う」
チッタが地図を指し示しながら言う。
「砂漠で目標物もなく歩くのは無謀だろう。山沿いに行ってその鍵を知ってる人の家ってのを先に見つけたほうがよさそうだ」
「そうだね、じゃあ、ちょっと南下して山脈が見える範囲で歩いていこうか」
険しい山脈を左手に見ながら、私たちは砂漠を行く。けど、砂漠は予想以上につらい場所だった。
太陽は容赦なく照り付けてくるし、砂に足をとられて歩きにくい。マントのフードをかぶっていても、その太陽の光の凶悪な熱さはがんがん私たちの体力を奪っていった。
いつもと同じだけの時間を歩いても、距離はいつもの半分にも満たない気がする。そのくせ、疲れはいつもの倍以上感じるのだから、本当にたちが悪い。随分旅には慣れた気でいたけど、もしかしたらそれは錯覚だったのかもしれない。
「暑い」だの「つらい」だの、お互い口々に言いながらそれでも進む。止まったって暑いんだから、進まないのは馬鹿らしい。そんな気分だった。
だからこそ、険しい山を背景に、ぽつんと小さな家があるのを発見したときは心底嬉しくて、重かったはずの体を軽く感じながら私たちはその家に半ば駆け寄るようにたどり着く。
ドアをノックすると、中からおじいさんが顔をだした。おじいさんは私たちを見て暫く驚いていたようだったけど、快く中に招き入れてくれた。久しぶりの日陰は、とても気持ちがいい。
「そうか、鍵を探しているのか」
おじいさんはそういうと、なぜか満足そうにうなずいて
「鍵はピラミッドに眠ると聞いている」
と答えた。
「ピラミッド?」
「王の墓だよ。太古の昔のな」
「王様のお墓……それ、ドロボウ?」
「遺跡にあるモノはすべからく冒険者のための宝だ」
王様のお墓という言葉に私が眉を寄せると、カッツェはそう力説した。おじいさんはそんな私たちを見てひとしきり笑う。
「まあ、ドロボウなのかそうではないのかは、君たちが話し合って決めるといい。ワシはあくまで、聞いた話を言うたまでだ。ただ、ピラミッドを目指すのなら、先にイシスに向かったほうがいいだろう。ココから山脈に沿ってずっと西に行くと、オアシスがある。そこに発展した城下町だ。砂漠のたびには重要な場所だな」
おじいさんはそういうと、西の方角に目をやった。少し遠いまなざしだった。
「じゃあ、実際宝かドロボウなのかは後でゆっくり話し合うとして、イシスには行ってみます」
私たちはおじいさんのご好意で一晩家に泊めてもらってから、西を目指して歩き出した。
■さて、サイトのほうに今後の予定を含めた目次でもアップしましょうかね(今から作る)
今日の「DQ3」(33)
2007年5月18日 今日の「DQ3」■実はですね、今回の強化月間にむけていくつか書き貯めをして有ったんですけどね。
今日ので打ち止め!!!
やべえ!
来週からは期待しないでください。
おかしいなあ、もっと稼げる予定だったんだけどなあ。
■アッサラーム 1
■とまあ、そういうわけですから、来週からは期待しないでくださいね。
く〜さん、面白いっておっしゃってくださって有難う御座います。
あんまり反応が無いシリーズなので、うれしいです。
今日ので打ち止め!!!
やべえ!
来週からは期待しないでください。
おかしいなあ、もっと稼げる予定だったんだけどなあ。
■アッサラーム 1
ロマリアから東のほうも、広い草原は続いていた。広い川をずっと右手に見ながら歩いていくと、やがてその川にかかった大きな橋が見えてくる。
「あの川を渡って暫く南下していくと、そのうちアッサラームだ。魔物の勢力分布が変わって結構厄介なのが出てくるようになるからちょいと気をつけるんだよ」
カッツェが橋を指差しながら言う。
「そんなに違うの?」
チッタが首をかしげると、カッツェは深刻な顔をしてうなずいた。
「ココから先を行けるかどうかで、一流かどうか決まるくらいだね」
「うわあ」
チッタが嫌そうな声をだす。確かに、ちょっとドッキリする言葉ではあった。
川は海が近いせいか、かなり川幅が広かった。そのおかげで橋も長くて広い、頑丈な石造りになっていた。川面はキラキラと光っていて、浅いところでは魚が見えた。暫くはそんな川の上で、川風を感じながらのんびりした様子で歩けていたけど、カッツェの言ったとおり川を渡ってからは随分様相が違っていた。
相変わらず、広い草原が広がっている。遠くには森だろうか、木々が密集しているのが見えないこともないけど、そちらの方面には用事がない。ただ、そっちのほうから迷い出てくるのか大型のサルみたいな魔物や、空を飛ぶ猫なんかが大群で出てくるようになってきた。サルは大きいだけあって一撃が下手すれば致命傷になりかねないし、空飛ぶ猫は魔法を使ってこっちの魔法を封じ込めてくる。厄介な魔物が増えてきた。
ただ、こちらも色々あって(カンダタ退治とかね)かなり強くなっている。いきなり襲われたりして慌てない限り、そんなに遅れをとる相手でもない。
そうこうしながら南下を続けると、やがて海沿いに街が見えてきた。
「アレがアッサラームですか?」
「そうだよ。皆いいかい? あの街で必要最低限以外のものは買うんじゃないよ。物欲しそうな顔だとかもするんじゃないよ」
「なんで?」
「行けば分かるけど、ろくでもない街なんだ」
アッサラームはあまり雨の降らない地域なのか、家の壁が土でできていて、地面は砂の固まったような感触だった。広場を中心に、大通りが南北に伸びていて、東西はこまごまとした通路が入り組んでいる。
「なるべく固まって移動しよう。それから、旅人が立ち入りを許可されている地域以外は入らないこと。ほとんど迷路だよ、この街は」
カッツェが言ったとおり、ちょっと覗いた細い路地はかなり複雑に入り組んでいそうな上に、両側に家が密集して連なっていて全部が同じに見えた。確かに、知らないで入っていくのはかなり危険かもしれない。結局、街の入り口にあるこざっぱりとした宿に部屋を取った。丁度街は夕方で、夜が近づいてくる時間帯だった。カッツェはこれからが一番危ない時間だといってぼやいている。
「そんなに危ないですか?」
「危険だね。特にアンタはぼんやりしてるから危なそうだ」
「カッツェ姉さん、忘れてるかも知れないけど、リュッセ君は腹黒疑惑だよ」
「疑惑って……」
リュッセの遠い目にチッタは気づかない振りをした。
「とはいえ、夕飯は食べにいかないとね。この宿でないし。近くに公営でベリーダンス見せる酒場があるから、そこに行くか」
「ベリーダンスって、何?」
「この街の名物さ。踊り子さんたちが踊る」
「んー、あんまり興味ないかも。女の子だし」
「文化に触れとくのもいいさ。それに、飯はうまい」
「じゃあ、そこにしよう。私おなかすいた」
酒場は、大通りをはさんで丁度宿屋の反対側、西側にあった。かなり広い建物で、舞台で踊りが披露されている。キレイな女の子ばかりで、腰を使った踊りなんだけど、全然いかがわしい感じではない。広いフロアにはいくつもテーブルがあって、舞台に近いところは男の人たちばかりが占拠している。私たちは入り口に近いテーブルで、適当に料理を注文した。
「ああいうの、興味ある?」
チッタがリュッセに聞くと、彼は暫く舞台を見つめた後
「まあ、文化的には。成立過程とか、意味合いとかは気になります。けど、芸術面は見る素養がないのでよくわかりません。好みとしては、もっと露出のないほうが好きです」
リュッセの言うとおり、舞台にいる女の子たちは上半身は胸だけが隠れていて、あとは腕輪やらネックレスがジャラジャラと飾られているばかり。足は長いスカートや足首で絞られた変わったデザインのパンツスタイルだったけど、布はつやつやとしていてかなり派手派手しい。
「まあ、文化面で感じ方が違うのは仕方ないことでしょしょう」
「でもちょっとあの衣装かわいいよね」
「うん、かわいい」
私も同意する。着るのは恥ずかしいかもしれないけど、結構デザインや色使いは可愛いと思う。舞台衣装だから派手だけど。
「……まあ、チッタやカッツェは似合うでしょうね」
リュッセは運ばれてきた料理を受け取りながら答えた。
どういう意味かは追求してやらないことにした。
食事が終わって、私たちは早々に酒場を出る。
カッツェいわく、アッサラームは夜でも早い時間は危なくないけど、遅くなると結構危険な街らしい。そして、ベリーダンスも夜遅い時間は色々サービスが過剰になるそうで、どういう方面で過剰なのかは聞かないことにしたけど、ともかく早く宿に戻るほうが賢明なのは間違いなさそうだった。
酒場を出ると、少し肌寒かった。
酒場の喧騒は外まで漏れ聞こえてきていて、少し離れたくらいではその音が聞こえなくなることはなさそうだった。歩いていくと、大通りにも広場にも人はまばらで時折人とすれ違う程度だった。
「あら、お嬢さん星のきれいな夜ね」
歩いていくと、踊り子さんがそういってにっこり微笑んだ。妖艶というのはこういう感じをいうんだろう、とぼんやり思う。言われたとおり空を見ると、真っ黒な空に、無数の星が瞬いていた。
「あ、ホントだ、キレイ」
思わず言うと、皆も星を見上げたのか賛同の声が上がる。
「まあ!」
踊り子さんの声がして、私は意識を地上に戻す。
「ステキなお兄さん。ねえ、あたしとパフパフしない?」
……。
パフパフって何??
呆然としている間に、踊り子さんは私たちの間をするりと抜けてリュッセの目の前に立っていた。
「え?」
リュッセも突然のことに呆然としているらしく、踊り子さんの顔をまじまじと見つめている。
なんか、すっごーく嫌な感じだ。
「だめよ、この人、私の彼なの」
チッタがそういうと、リュッセと腕を組んだ。しなっと寄りかかっている。
チッタ、胸、リュッセの腕に押し当てすぎ。
リュッセは次から次へとめまぐるしく変わる状況についていけないのか、今度はまじまじとチッタを見つめた。
ああ、何だろう凄く腹が立つ。
「あら、それは残念」
踊り子さんはふふ、と笑うとその場を立ち去った。
「……助かりました」
「あんなあからさまなのに捕まって思考停止しないでよねー」
チッタは呆れたように言いながら体を離す。
「ちょっとビックリしちゃって」
「ガキだねえ」
カッツェは呆れたように言うと肩をすくめた。
「ほら、行くよ。ああいうのがこれから増えるんだから」
みんなの後ろを歩きながら、私は暫く口を尖らせていた。わけはわからないけど、何か凄く嫌な感じで気分が悪い。
宿に帰っても暫くもやもやして、なかなか寝付けなかった。
■とまあ、そういうわけですから、来週からは期待しないでくださいね。
く〜さん、面白いっておっしゃってくださって有難う御座います。
あんまり反応が無いシリーズなので、うれしいです。
今日の「DQ3」(32)
2007年5月17日 今日の「DQ3」■ここ二日くらい、どういう順路で世界を回るかずーっと考えてました。
何せファンタジー世界の住民、某所でヒントを貰うまで、世界は平面として旅をすすめにゃなりません(笑)
しかもDQ3は、船を取ったらあれしてこれしてそうするとすぐに最後の鍵を手に入れるわけですけど、もちろん彼女たちはそんなこと知らないだろうから、そういう効率的な進み方をしちゃいけないし!(笑)
近日中に、DQ5のときみたいに最後まで作った目次をアップしたいと思います。
■ロマリアの女王様
■ああ、楽しいロマリア編が終わってしまったー。
何を楽しみに書いていけば良いのだ……。
それにしても今日の分長すぎ!
何せファンタジー世界の住民、某所でヒントを貰うまで、世界は平面として旅をすすめにゃなりません(笑)
しかもDQ3は、船を取ったらあれしてこれしてそうするとすぐに最後の鍵を手に入れるわけですけど、もちろん彼女たちはそんなこと知らないだろうから、そういう効率的な進み方をしちゃいけないし!(笑)
近日中に、DQ5のときみたいに最後まで作った目次をアップしたいと思います。
■ロマリアの女王様
金の冠を返すことが先決だろうという意見がまとまって、私たちはチッタのルーラで一気にロマリアまで戻ってきた。相変わらずロマリアは空が突き抜けるように青くて、緑がみずみずしい。視界が急に明るくなった気分。全体的に、色彩鮮やか。
今まで居た山奥のカザーブや、北の限界にあったノアニールとは、周囲の色合いが全然違う。もちろん、季節が変わらなさそうなエルフの隠れ里とは、根本的に違っている。
「何か、ロマリアは華やかでいいねー。わたし、この国好きかも」
チッタは久しぶりに戻ったロマリアの大通りで、あちこちきょろきょろと見ながらそんなことを言う。足取りも軽くて、ちょっとスキップしているみたいにも見えた。
久しぶりのお城は、相変わらず威圧感がある。門番さんたちは私たちの顔を見て敬礼をしてくれる。何だか急に偉くなったみたいで変な気分。ちょっと居心地悪いものを感じながら、王様に頼まれたものを取り返してきたことを告げると、門番さんたちはすぐに王様に取り次いでくれた。
玉座の間に続く、赤いじゅうたんが敷かれた廊下を歩く。広い中庭には、花壇が作られていて色とりどりの花が咲いているのが見えた。階段をのぼるとそこが玉座の間。随分久しぶりに来た感じがする。
「おお、良くぞ金の冠を取り返してきてくれた。心から礼を言おう」
王様は、私の手からお付きの人の手を経て漸く手にした金の冠を暫く色んな角度から眺めていた。
「それにしてもあの悪名高いカンダタから良くぞ取り戻してくれた。そこで、だ」
王様は笑顔で私の顔を見た。
「そういう勇敢な者にこそ、王の座がふさわしい! どうじゃろう、ワシの変わりにこの国を治めてみないかね?」
……え?
「王様、何を言っておられるのですか?」
呆気にとられてとりあえず、何とか返事をすると王様は少し困ったような顔をした。
「本来ロマリアは女王を立てない国なのだが……しかし女のか弱い腕でカンダタを倒したその勇気。やはり王にふさわしい。というわけでどうじゃ、国を治めてみんかね?」
「いえ、だから、困ります」
「むう、そんなに断られてばかりじゃとわしも言うことがなくなってくるではないか。そんなわけじゃから、王になってみんか?」
「諦めてください」
私と王様の押し問答を、なんとなく大臣さんが申し訳なさそうな顔で見るのは何でだろう。
そんな顔で見てないで助けてくれればいいのに。
「そなたも頑固じゃのう、しかしわしも頑固さでは負けん。というわけで、王になってみんかね?」
「お断りします」
自分でもどんどん辞退の言葉が冷たくそっけなくなっていっているのには気づいているけど、王様にされては困るから、ともかく必死で断る。
「……仕方ない。そこまで意思がしっかりしているのであれば、もう言うまい」
王様の言葉に私はほっとして少し息を吐く。
「また旅を続け、何かあったらわが国によると良い。いつでも歓迎しよう。……ところで、全然王様には興味なかったかね?」
正直に言う。
私はこのとき、王様の勧めを断れたことで気を抜いていた。
「ちょっと、興味はありました」
「じゃろ!? では王の座を譲ろう!」
「は!?」
問答無用、という感じで王様は玉座から飛び上がると、そのまま私の頭に金の冠を載せて、すぐさま別の部屋に向かっていってしまった。
「え? ええ!?」
呆然とする私を、女官さんが取り囲み、あっという間に別室につれてこられる。そのまま着替えだとかなんだとかがあって。
気づいたら私はステキなドレスを着て金の冠をかぶった王様スタイルで、玉座に腰掛けていた。
悪い夢だと思いたい。
呆然とした気分のまま、辺りを見てみる。とりあえず、周りに仲間は一人も居ない。右手側に王妃様がいて、その斜め前に大臣が立っている。あとは兵士がいるばかり。
「あの……」
思わず大臣に声をかける。彼は恭しく礼をしてから、「どうされましたかな、女王様」などと言った。
「ええと、王様はどちらに?」
「貴女が王様です」
大臣は困ったように笑った。
「前王は隠居なさいました」
「……」
「どうでしょう、貴女のお城を見て回られては?」
「そ、そうします」
私は急いで玉座から飛び降りると歩き出す。ドレスやら付随したマントやらが恥ずかしい。
「女王様」
王妃様に呼び止められる。
「わが夫、前王はそれなりに王として良くやってました。けど、貴女なら女性ならではの視線から、細やかな政治してくださることでしょう。期待しております」
「……」
王妃様まで……。
ちょっと泣きそうな気分になりながら、私は歩き出す。ともかく王様を見つけて王位を返上しなきゃ。
そう思って立ち上がったけど、誰も私を止めなかった。もしかしたら、前の王様もよく歩き回っていた恩恵かもしれない。
!
自分で前の王様とか言っちゃった!
駄目駄目、流されちゃ。
取り合えず城の中を探してみる。
途中すれ違う兵士さんたちが「こんにちは女王様」とか言ってくれるのが気恥ずかしい。これはロマリアの城中をあげたいたずらか何かじゃないんだろうか。みんな息が合いすぎ!王様のお父さん、つまり前の王様(今度は間違った意味じゃなくて!)にも「遂に王座を押し付けられたか……」と同情される始末。ああ、私は無事に王座返上ができるんだろうか。相変わらず皆も見つからないし、本当にどうしようか。
ロマリアは安全なお国柄なのか、それとも私の腕っ節が強いというのが共通認識なのか、もしくはお気楽なお国柄なのか、ともかく王様の格好のままでも城の外に出ることができた。
そういえば、王様が賭け事が好きだという話を前何処かで聞いたことがあったことを思い出した。
この国で、賭け事ができるところといえば、ロマリアに着いたときにカッツェに場所だけは聞いてある。そのときはカッツェに止められて中に入ってないし、今だって積極的に中に入りたいわけじゃないけど。ともかく、一番居そうな場所はここ。
私は暫く考えてから、階段を下りた。
中は物凄い喧騒に包まれていた。皆がみんな、すり鉢上になった部屋のなかの、一番下に注目している。そこではどこから捕まえてきたのか、魔物たちが戦いを繰り広げていた。ここに居る人の大半は、その中のどの魔物が勝つか賭けているみたい。ココで暫く見ていたら、色んな魔物の攻撃特性とか分かるかも知れないけど、お金がもたないだろうし、賭けないで見てるとそれはそれで予想が当たったとき悔しいだろう。つまり私にはあまり意味がないといえる。それに今は、賭け事より王様を見つけることのほうがよっぽど重要だ。
場内を歩いてみる。王様らしい人はなかなか見つからない。逆に「女王様でもこういうところにいらっしゃるんですね。わかってますわかってます。息抜きでしょう。黙っておきますよ」なんて知らないおじさんに言われる始末。ほとんど場内も一周してしまって、もうココには王様は居ないかもしれないと思いかけたとき、私は王様を発見した。丁度賭け札を買ったところらしく、手に紙を握り締めている。
「王様!」
私はその腕を引っ張りつつ、小声で声をかける。
「おお、リッシュか。なかなか女王の姿も似合って居るな」
「冗談じゃないですよ! お願いですから、旅立たせてください!」
「……えぇー」
不満そうな声をあげる王様。
「不満そうな声なんて出さないでください! 仕事してくださいよ!」
「その仕事はリッシュの仕事じゃろう」
「お・う・さ・まー!」
自分でも目が据わってきたのが分かる。王様はちょっとたじろいだ後
「そうか……。いやなものを続けさすわけにもゆくまい。わしもしばらくではあるが すこしは息ぬきができたしな。……あいわかった! リッシュよ!そなたはやはり旅を続けるがよかろう!」
「はい!」
「……しかし、じゃ」
「なんですか」
「この札が無駄になるので、この試合だけは見せてくれ」
こうして、悪夢のような女王体験は半日くらいで終わった。
後で聞いてみたら、大臣さんは既に5回、王様をやらされたことがあるらしい。妙に兵士さんたちや、国の人たちの反応が慣れていたわけだ。それでも何も起こらないんだから、もしかしたらこの遊び好きの王様は、王様としての能力や人望は高いのかもしれない。
「そういえば、私が王様やってるとき、皆はどこに居たの?」
「客室だよ。どうせ長くて三日、短かったら半日くらいで気まぐれは収まるからってね」
「じゃあ、私ががんばらなくても三日も我慢すれば王様は帰ってきたわけ?」
「さあね」
何だかどっと疲れたものを感じながら、私たちはロマリアをあとにして、東に進路をとった。
できればしばらく、ロマリアの王様の顔は見たくない。
■ああ、楽しいロマリア編が終わってしまったー。
何を楽しみに書いていけば良いのだ……。
それにしても今日の分長すぎ!
ドラマCDは苦手なのじゃが。
2007年5月16日 適当な日々■皆の衆、ヒース兄さんは子安武人さんらしいぞ。
ブログで見てきた。
http://koyap.jugem.jp/
その情報はへっぽこさんを取り扱っておられるサイトさんで見てきた。
そのサイト様 「Halcyon」様
http://halcyon.mistyhill.jp/ja/
おおおおお、有名人だ。
お金使うことにしたな富士見書房!
誰か買って聞かせておくれ。2007年7月25日発売だ。
あ、漫画も読みたい。
ところで私の脳内では、アーチーの声が大塚明夫さんの声で響いているのだが、どうだ。
他もわりと明確に声が聞こえるのだが、誰だかわからん(笑)
ブログで見てきた。
http://koyap.jugem.jp/
その情報はへっぽこさんを取り扱っておられるサイトさんで見てきた。
そのサイト様 「Halcyon」様
http://halcyon.mistyhill.jp/ja/
おおおおお、有名人だ。
お金使うことにしたな富士見書房!
誰か買って聞かせておくれ。2007年7月25日発売だ。
あ、漫画も読みたい。
ところで私の脳内では、アーチーの声が大塚明夫さんの声で響いているのだが、どうだ。
他もわりと明確に声が聞こえるのだが、誰だかわからん(笑)
今日の「DQ3」(31)
2007年5月16日 今日の「DQ3」■あまりにも眠いので、今日は前置きも言い訳ももうどうでも良いや。
■シャンパーニュの塔 3
■ああ、シャンパーニュが終わってしまった。
つまんなーい。
次楽しみなのは……どこだ、早くそういうところ作らんと、飽きる(苦笑)
■シャンパーニュの塔 3
床に叩きつけられて、一瞬息ができなかった。
「ここ、どこ?」
何とか起き上がったチッタが言う。
「部屋だから、4階? 落とし穴だし」
私も答えながら起き上がる。体のあちこちが痛いけれど、深刻な怪我はしていなかった。無言で立ち上がったカッツェはすぐに歩こうとしたけど、リュッセに止められる。
「とりあえず、傷を治してからにしましょう」
リュッセの回復魔法が私たちの怪我を治していく。
「追い詰めないとね。せっかくのチャンスなんだし」
チッタの言葉に、カッツェはうなずいた。
「ともかく、もう一回上に行くぞ」
その声に、私はため息をつく。カンダタが居たのは、おっそろしく視界が開けていた5階。またあそこまで行かなきゃいけない。歩くのは全然苦じゃないけど、高さが……。それを考えただけで、足が重くなる。
「ともかく、追いかけなきゃね。王様の冠も取り返さなきゃだけど、何よりカッツェ姉さんがまだビンタ食らわせてない」
どっちが重要かといったら、前者な気がするんだけど、その辺は、ま、置いておく。
私たちは急いで階段を駆け上がった。私にとって問題なのは次の階であって、部屋であるこの場所はたいした怖さはない。
カンダタと遭遇した階は、なるべく壁ぎわで、実際に壁に手を付いて歩いた。
漸くカンダタが居た場所に着いたときには、もうカンダタの影も形も見えない。
「おかしいよ。だってココまで1本道だったよ?」
チッタが辺りをきょろきょろと見渡しながら言う。この塔はここより上はないし、下に行くためには私たちが居た部屋を通るしかない。
カッツェはいらいらと辺りを歩きながら何かを調べているみたいだった。数分そうしていて、早足で帰ってくる。
「奴らロープで降りやがった。長さから言って、ありゃ3階だね」
「……」
青ざめる私に、カッツェが恐ろしく冷静な声で言う。
「行くよ。ロープを伝って降りる」
「……や、やっぱりそうなの?」
「アタシが抱えて降りてやるから、リッシュはじたばたすんじゃないよ」
反対意見が言えるような状況じゃないのは、考えるまでもなかったから、私は半ば人形のような感じで首を縦にかくかくと振るしかなかった。
塔の北側、私たちが居たところからは目立たないところにある柱の、一番下のところにロープがしっかりと結わえ付けられていた。きっとココからカンダタたちはロープを伝って下の階へ逃げたんだろう。……本当にコレを……。
考えている暇なんて、私にはなかった。ロープを見た瞬間、カッツェにがっしりと腰をつかまれ、そのまま抗議の声も上げられないままロープでの滑降。カッツェは物凄いスピードでロープを伝って、その終わりまで進む。2階分さがったから、多分ココは3階だろう。カンダタたちは、大きな宝箱を持って私たちに背を向ける状態で逃げ始めている。けど、宝箱が重いのか、あまりスピードはない。
チッタとリュッセもそんなに時間を空けず降りてきた。それを確認してからカッツェが声を張り上げる。
「待ちな!」
カンダタたちが振り返った。
「まだ追ってくるか! ええいしつこい奴め!」
言いながら、斧を構える。「やっちまえ!」
子分たちは持っていた宝箱を床に置くと、思い思いの武器を手に私たちに向かってきた。問答無用の戦いが始まった。
カンダタの一撃は遅いけど重い。何とか盾で防ぐことはできるからいいけど、直撃を食らうとかなりヤバイ状況になるだろう。かといって、盾で防いでいるから安全かといえばそうでもない。一撃を受けるたびに腕に重い衝撃が響く。あまり何回も受けていられないだろう。子分たちもかなり鋭い攻撃を繰り出してくる。スピアはこちらと間合いが違うから、攻撃が分かりにくかった。戦闘が長引くと、多分こちらに不利だろう。
けど、こちらの攻撃もかなり有効だった。ちょっと前にチッタが覚えてくれたベギラマが心強い。怪我をしたらリュッセが魔法で治してくれる。最初こそ、力に押されて不利な展開だったけど、怪我の回復があるだけ、私たちがじりじりと相手を圧倒し始める。
そして。
「参った! 降参だ! 金の冠は返すから! この通りだ許してくれ!」
遂にカンダタが叫んだ。子分たちはとうに気絶して床に倒れている。
「あ? ざけんじゃないよ?」
カッツェは言うと、止める間もなくカンダタに平手打ちを食らわしていた。しかも往復。ばしんと凄い音がした。ごきごきっていったのは何の音だろう。
「アンタどの口で『許してくれ』とか言うんだい? やるからには覚悟ってもんがあったんだろう? え? どうなんだい」
カッツェは膝をつくカンダタの正面に仁王立ちすると、指の骨をごきごきと鳴らした。
口の片端がうっすらとつりあがってる。笑ってるんだ、この人。
ちょっとカッツェが怖くなったりしたけど、まあ、見ないふり見ないふり。
「イヤ、本当に悪かった! な! カッツェ! オレとお前の仲じゃないか!」
「どんな仲だったか忘れたね!」
ばしん、とまた平手打ち。
「な! そんなつれないこというなよ! そこのお姉ちゃんも何か言ってやってくれよ!」
「カッツェ姉さんレッツゴー!」
カンダタに泣き付かれたチッタは笑顔で右手を挙げる。カッツェ、またもやカンダタに平手打ち。
「そりゃないだろ姉ちゃん! オレもう改心してこれからは悪事しねえから! なあ! 兄さんもなんか言ってやってくれよ!」
今度はリュッセにカンダタは言う。
「過去の悪行の報いを受けるのは当然でしょう」
リュッセはため息混じりにそんなことを言った。
カッツェ、またもや平手打ち。そのうち平手がグーになるかもしれない。
「金の冠は返す! もう悪いこともしない! だから許してやってくれよ!」
「信じられると思うのかい? アンタをボコった後は首根っこひっ捕まえてロマリア王に突き出すって言っただろう?」
カッツェ、またもや平手打ち。
「ねえ、なんか気の毒になってきた」
私が言うと、カッツェは鋭い目を私に向けた。
「甘い、甘いよリッシュ。こんなの口先だけに決まってンだろう?」
「でも、やめるって言ってるし、金の冠も返すって言うし、信じてあげるのも度量の広さだと思うんだけど……」
カッツェが冷たい目をカンダタに向けた。
「今すぐ金の冠を出しな。ここに」
カンダタがささっと冠を取り出して床に置いた。
「あと、その持って逃げようとしてた宝箱も置いて行きな。こっから何一つ持ち出すんじゃないよ」
金の冠を拾って検分しながら、カッツェは鋭い声を出す。カンダタはそれに従ってうなずいていた。
「さて。ウチのリーダーが許してやろうっていうから、この程度で許してあげるよ。本当はまだ許したんないけどね。……5秒時間をくれてやるから、アタシの目の前から今すぐ消えな!」
カッツェの言葉に、カンダタは飛び跳ねるように立ち上がって壁のないほうに向かって走り出す。倒れていたはずの子分たちも跳ね起きると、カンダタの後を追いはじめる。
「あばよ!」
そんな声とともに、カンダタたちは壁から下へ次々と消えていった。
多分、ロープがあったんだろう。私はもう二度とごめんだけど。
暫くして、私たちはお互い顔を見合わせる。
「甘いかな?」
「甘いよ」
私の言葉に、カッツェがため息交じりに答える。チッタは首をかくん、と傾げて見せた。どういう意味合いのジェスチャーかはよく分からない。リュッセは苦笑しているだけだった。
「反省してるって言葉を信じたかったんだよね。だから、もし、何処かで次に会うことがあって、その時悪いことしてたら、今度は容赦しない」
私が言うとカッツェは少し笑った。
「まあ、リッシュがリーダーだ。決めたのがリッシュだったら、従うしかないね。しかし……」
カッツェはカンダタが逃げていったほうを見てにわかに目つきを鋭くした。
「アタシは殴り足んなかったよ」
「カッツェ姉さん、過激!」
「で? これからどうするんだい?」
「これからって?」
私はきょとんと聞き返す。カッツェはカンダタをひっぱたくまで一緒に行く約束だった。
「次、どこへ行くのかって聞いてるんだよ」
「カッツェも一緒に行ってくれるの?」
「不満かい?」
「まさか! そんなの全然! でも何で? ここまでって約束だったよね?」
「アンタたちと旅をするのが面白くなった、コレじゃ理由は足りないかい? 世界はまだまだ広いからね。アンタたちと行けば見知らぬお宝も見られそうだし」
まだカッツェが話している最中にも拘わらず、私とチッタは思いっきり歓声を上げて、カッツェに抱きついた。
「きゃー、さすがカッツェ姉さん! もう大好き!」
「ずっと一緒に行こうね! ね!」
カッツェは呆れたように大きく息を吐いてから、それでも私とチッタの頭を交互に撫でてくれた。
「まあ、これからもよろしく」
「アンタのテンションの低さも今はちょっと心地いいよ」
リュッセの挨拶にカッツェは苦笑すると、そんなことを言った。
■ああ、シャンパーニュが終わってしまった。
つまんなーい。
次楽しみなのは……どこだ、早くそういうところ作らんと、飽きる(苦笑)
今日の「DQ3」(30)
2007年5月15日 今日の「DQ3」■ふと思って調べてみた。
同じ30話で、「今日のDQ5」はどこまで進んでいたのだろうか、と。
すでに成人してサンタローズに戻っていたよ!
早!
早くないのか!?
まだこちとらシャンパーニュにいるぞ!?
え?
同じくらいか?
■シャンパーニュの塔 2
■ああ、書いてて楽しいシャンパーニュがもうすぐ終わってしまうー。
あああああ、つまんねー。
同じ30話で、「今日のDQ5」はどこまで進んでいたのだろうか、と。
すでに成人してサンタローズに戻っていたよ!
早!
早くないのか!?
まだこちとらシャンパーニュにいるぞ!?
え?
同じくらいか?
■シャンパーニュの塔 2
塔の中はひんやりとして、薄暗かった。壁は青色っぽい石造りで、床は灰色。もしかしたらこの薄暗さは、光が圧倒的に少ないという原因以外に、配色にもあるかもしれない。薄暗い中歩くのはあまり気分のいいものではないから、ランタンをつけて歩く。辺りは基本的にしんとしていて、人が住んでいるようには思えなかった。
この塔にも魔物は住み付いていて、時々襲われもする。けど、塔の外とほとんど違わない魔物だったから、意外とあっさり蹴散らしながら歩くことは出来た。
カッツェの先導で、どんどんと通路を進む。
塔の中はあまり複雑なつくりになっていない。そういう気分になるのは先導があるからかも知れないけれど、時折覗き込んでみる通路もすぐに行き止まりなのが見えるくらい。侵入者を、道の複雑さで撃退するというよりは、隠れ潜んでいて襲い掛かることを考えた造りになっているのかもしれないな、と思う。
そのうち階段が見えてきた。
私の本格的な試練は、この辺りから始まった。
「……」
二階は、いきなり開けた視界から始まった。まあ、つまりは壁がなかった。少し高くなった視界に、空の青がまぶしい。思わず息を止める私に、後ろから歩いてきていたチッタが気づいたのか顔を覗き込んできた。
「大丈夫?」
「ちょ、ちょっとビックリしただけ。大丈夫。心の準備ができてれば、平気」
幸運にも、壁のない場所すれすれを歩くことにはならなかった。カッツェは壁のないほうとは逆の方向へ歩いていく。地面はしっかりとして揺れることはなかったし、広場といっていいくらいの通路は心強い。
「次からも壁はないつもりで歩かなきゃ、かもよ?」
チッタは苦笑して私の手を握る。
「うう、何で世界には塔なんてものがあるんだろう」
呟くと、後ろでリュッセが「くっ」と笑ったのが聞こえた。ああ、何かショック。
そんな緊張感の欠けた私たちに、カッツェは怒ることもなく、ただひたすら真っ直ぐ道を歩いていく。カッツェの目的はあくまでカンダタとかいう盗賊をぶん殴ることで、今は私たちの様子なんかにかまっていられないんだろう。それはそれで、何かショック。
二階を丁度ぐるりと半周した辺りにある小さな部屋に、階段があった。
……次は壁があるといいな、と本気で祈った。
私の期待はあっけなく却下されたようで、次の階も所々壁が無かった。なんというか、盗賊さんたちには高所恐怖症の人は居なかったんだろうか。そういう人はそもそも盗賊にならないんだろうか。ともかくこんなところに住んでいるなんて、ちょっと私には無理、考えられない。
なんて脳内でともかく別のことを考えるようにして、なるべく外を見ないようにして歩く。外側に近寄らないのであれば、ちゃんと足だって動くし、何とか大丈夫。なじみの塔みたいに、通路が壁なし側にあるんじゃなくて本当に良かった。
結局4階の盗賊さんたちの詰め所みたいなところまで、この「壁が無い場所」に私はひたすら攻撃され続ける羽目になった。
「さて」
カッツェが声をかける。
「この階段をあがった次の階は、いきなりカンダタたちの居住区にでる。今何人詰めてるか分からないが、とりあえず気合いれておくれ。壁もちゃんとあるから、リッシュも安心していい」
「……うぅ」
私が恨めしい目をカッツェに向けると、カッツェは笑って私の頭をぐしゃぐしゃと撫でた。
「アンタたちには感謝してる。コレはアタシの私怨だったのに、着いてきてくれたし。正直最初は頼りなかったけど、今じゃ頼りになる勇者様ご一行だ。コレで終わりはちょっと寂しい気もするが、今までありがとう」
「そういうの、言わないでよね」
チッタが口を尖らせる。
「そういうの、言うとろくでもないことが起こるんだから。物語では」
チッタの言葉に、私たちは暫く笑う。
それから階段を上った。
階段をあがると、どこかの部屋の中に出たようだった。細長い部屋の床には赤い絨毯が敷いてあって、その両側には人の彫像が飾ってあった。そのどれもが肉体美を誇る男の人で、あんまりいい趣味ではない。そんな中、カッツェは驚く事もなくずんずんと進んでいく。ということは、コレは前からあったってこと? 見慣れてる? なんて色々聞きたい気分になったけど、ソレは叶わなかった。
「あ? 誰だ?」
部屋の中に、男が二人居た。
部屋はテーブルが二つあって、椅子がそれぞれ4つずつ置かれていた。結構大所帯な盗賊団なのかもしれない。二人とも、こちらにある入り口に向かって置かれている椅子に、行儀悪く座っていた。どうやらカードゲームをしていたらしくて、テーブルにはカードが散乱している。二人ともがっしりした体格をしていて、お世辞にも目つきが良いとは言えない。その悪い目つきの目を、さらに鋭くして私たちを睨みつける。
「お前等みたいな雑魚に用は無いよ。カンダタを出しな」
カッツェがすごんで言う。
「!! 姐御!?」
「よくも置いてけぼりにしてくれたもんだねえ?」
カッツェが低い声のまま、にやりと笑って男たちを見る。
「もう一度言うよ? カンダタを出しな」
「ひ!」
息を飲んだのがどちらだったのか。二人は顔を見合わせると、「親方に報告だ!」と口々に言うと私たちに背を向けて部屋の奥に向かって走り出す。
「待ちな!」
カッツェの鋭い声にも関わらず、男たちは部屋の奥にあった階段を駆け上がっていった。カッツェもソレを追いかけて走り出す。
「行かなきゃ!」
チッタはカッツェの背中を見て叫ぶと走り出す。私とリュッセもそれに慌てて続いた。
部屋を横断して、そのまま奥の階段を駆け上がる。視界にはカッツェとチッタの背中。小部屋から外に走り出ると、また壁のない階層だった。一瞬で体が冷えた気がしたけど、それどころじゃないと思い直して走る。
「よくここまでこれたな、褒めてやるぜ!」
そんな声に、私たちは立ち止まる。
少し離れたところに、男が数人の取り巻きを連れて立っていた。取り巻きの中には、さっき走り去った男たちもいる。ということは、真ん中に立っているのが親分。カンダタだ。
カンダタは背が高く、がっしりとした体つきをしている。太い腕で、かなり力があるのだろうということが分かる。無造作に持った大降りの斧がちょっと不気味だ。正面から戦っていたら、ひとたまりもないかもしれない。上半身は裸で、やっぱり筋肉質の体をさらしている。顔は覆面でわからないけど、唯一見える目はかなり鋭そうだった。全体的に、なんか、こう、大きい。縦にも横にも大きい。声には絶対的な自信があって、そのせいかとても大きく見えた。
「それに良く見ればカッツェじゃねえか。よくアリアハンから帰ってこれたな」
ち、という舌打ちが聞こえた。
「よくもまあ、捨ててってくれたもんだよ。このうらみは平手一発じゃ足んないよ。首根っこひっ捕まえてロマリア王の前にたたき出してやるから覚悟しな」
カッツェが指をばきばきならす。辺りの温度が一気に下がっていっている気がするのは気のせいだろうか、気のせいだといいな。
カンダタは、ふ、と鼻で笑った。
「できるモンならやってみな。お前らの快進撃もココまでだ。なぜならお前たちはオレに触ることすらできねえよ」
「……んだって?」
馬鹿にしたような言い方に、カッツェが走り出す。
「あ! ちょっと無策で突っ込むって!」
普段のカッツェなら絶対にしないであろう行動に、私たちは慌てて追いかける。カンダタまではまだ距離がある。攻撃するにせよ、近寄る必要があった。
「じゃあな、カッツェ」
カンダタの、小馬鹿にしたような声がしたと思ったら。
足元の床がなくなった。
落とし穴だと気づいたときには、私たちは落下し始めていた。
■ああ、書いてて楽しいシャンパーニュがもうすぐ終わってしまうー。
あああああ、つまんねー。