今日の「DQ3」(50)
2007年6月13日 今日の「DQ3」■ただいま帰りましたー。
一時間ほど遅れまして13日分の「今日のDQ3」をアップですよー。
パイレーツオブカリビアンを見てきたのですよー。
東インド会社の悪いヒト(役名わからず)が、「アマデウス」という映画のモーツァルトに似てるなあと思いながら見てきました。
したらば、一緒に見た友人たちも皆そう思っていたらしいです。
ねー、あのひとモーツァルトに似てるよねー。
って、50回記念の書き出しがこれでいいのか?
■ポルトガ 3
■本日は短いですなー。すみませんなー。
人気投票続行中。
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
テスが引き離しにかかったかな? と思ったらビアンカ怒涛の追い上げ。なんかもう、代理戦争みたいな感じです。何と何の代理なのかわかんないですけど。
一時間ほど遅れまして13日分の「今日のDQ3」をアップですよー。
パイレーツオブカリビアンを見てきたのですよー。
東インド会社の悪いヒト(役名わからず)が、「アマデウス」という映画のモーツァルトに似てるなあと思いながら見てきました。
したらば、一緒に見た友人たちも皆そう思っていたらしいです。
ねー、あのひとモーツァルトに似てるよねー。
って、50回記念の書き出しがこれでいいのか?
■ポルトガ 3
ポルトガの街はどこに居ても海の匂いがした。空を見上げれば白っぽい鳥がいつも弧を描いていて、猫がのんびりと道を歩いていく。そんな中を沢山の人があちこち威勢の良い声を掛け合いながらせわしなく動いていて、にぎやかだった。
特ににぎやかだったのは、街の入り口近くで開かれていた青空市場で、多くの露天がひしめき合っている。料理の屋台があるのか、とてもいい匂いが風に乗ってやってくる。カラフルな布を置いた店や、色とりどりの野菜や果物を並べる店、魚屋、肉屋、武器屋、何でもある。
その中で適当に食べ歩きができるものを買って、店を冷やかして歩く。そんな中、お塩を売っているお店があったから声をかけてみる。
「おやー、綺麗なお嬢さんがただ。いらっしゃい」
店の主はニコニコと揉み手をする。塩自体は欠かせない食材の一つだから、あまり邪魔にならない程度に買う。
「あの、香辛料ってどこで売ってますか? 黒胡椒とか」
「黒胡椒!? いやあんな高価いものはこんなマーケットでは売ってないよ! お嬢さんたち、どこから来たの? そんなに安く香辛料が手に入る場所?」
私は曖昧に笑って首を傾げて見せた。
「東の方じゃ安いんだってねー。でもポルトガでは黒胡椒一粒と黄金一粒は同じ価値なんだよ。船で持ってくるしかないけど、東のほうは遠いし危険だしね。貴重品さ」
「そうなんだ」
「東のどの辺で取れるの?」
チッタが地図を広げて見せると、店のおじさんは暫く地図を見てから、ぐるりと円を書きながら説明をしてくれた。
「この辺りだって聞いてるよ。東の、この、三角形のあたり。聖なる川が流れてて、この辺りでは沢山取れて安いってきくね」
おじさんが指差したのは、アッサラームの東にある山脈を通り過ぎた東の一帯。ホビットが居た洞窟のあたりに抜け穴があるのだとしたら、そこから随分南下したところで、海に近い三角の形をした平野だった。その東側には川がある。三角の中央には街の印があって、「バハラタ」と書かれていた。
「俺もなー、死ぬまでに一回くらい、その黒胡椒がたっぷりきいてるって肉とか食ってみたいなー」
ははは、と豪快に笑うおじさんにお礼を言って、私たちはお店を後にした。
「とりあえず、ポルトガで胡椒を手に入れるのは無理ってことで、やっぱり東だね」
「あのいけ好かない王様に手紙を貰ったし、ホビットも何とか力を貸してくれるかもね。そういえばあのホビットも性格悪そうだったもんね、仲いいのも当然かも」
海辺にあった広場の、石でできたベンチに座ってこれからの話をする。それぞれが手に買ったばかりの食べ物を持ってるあたりがちょっと格好悪いかもしれない。
「けど、東のどの辺りを探せばいいのか分かっただけでも大進歩だよ。ともかく、あの三角形な平原を目指せばいいんだ」
「胡椒って、そんなにおいしいものなんですかね?」
「さあ? 庶民だからわかんないや。……チッタは食べたことある?」
「うーん、あれかなあ? っていうのはあるんだけど。自信ないや」
「偽物つかまされても誰も気づけないっていうのが難点だよね」
私たちはそこで大きくため息をついた。
「でも、その沢山取れる地域ではたいした値段でもないみたいですし、わざわざ偽物を出してこないんじゃないですかね」
「こっちで高く売れてるのを知ってたら、ぼったくられる可能性は無いことはない」
リュッセにカッツェは言うと苦笑した。
「まあ、どのみち行ってみなきゃわかんないさ。相手の商人が悪いやつじゃないのを祈るしかないね。東のほうはどうなってるかよく分からん」
「じゃあ、とりあえずこの先の予定としては、ルーラでアッサラームまで移動して、ムカっとするホビットに手紙を突きつけてキリキリ抜け道に案内してもらって、三角形な平地を目指す、と」
チッタは言うと石のベンチから跳ねるようにして立ち上がった。私も続いて立ち上がる。
「そういうことだよね。じゃあ、もうちょっと観光してから行こうか。なんかカッツェ、武器屋だったかで欲しそうにしてたものあったよね」
「よく見てるなあ。ちょっと気になるモンがあったのは確かだよ」
「じゃあ、ソレ見に行こう。東は魔物が強いらしいから、用心していかないと」
結局、全員で武器やら防具やらみて、いくつか必要なものを買った後、宿で1泊した。
■本日は短いですなー。すみませんなー。
人気投票続行中。
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
テスが引き離しにかかったかな? と思ったらビアンカ怒涛の追い上げ。なんかもう、代理戦争みたいな感じです。何と何の代理なのかわかんないですけど。
■今、我が家では「クロノス」がはやってます。
http://wwwz.fujitv.co.jp/chronos/index.html
フジテレビの番組です。
いやあ、こういう感じ大好きだ。やってみたいー。
……この辺は一週遅れなんですなあ。来週の答え、知っちゃったよ(苦笑)
「密告中」が好きです。ちうかいつも見るとそのゲームで、別のルールのゲーム見たこと無いですけどね。
■とりあえず言ってみただけ。
http://wwwz.fujitv.co.jp/chronos/index.html
フジテレビの番組です。
いやあ、こういう感じ大好きだ。やってみたいー。
……この辺は一週遅れなんですなあ。来週の答え、知っちゃったよ(苦笑)
「密告中」が好きです。ちうかいつも見るとそのゲームで、別のルールのゲーム見たこと無いですけどね。
■とりあえず言ってみただけ。
今日の「DQ3」(49)
2007年6月12日 今日の「DQ3」■それでも次回で50回なんですね。
結構書いてきましたね。記念事業は有りませんけど。
いきなり「それでも」という書き出しはどうなんだろう。
しかし50回で未だポルトガをうろちょろしているのはいいのだろうか。
DQ1のイチは41回でクリアしてたぞ(苦笑)
長さが違うから良いか。
DQ5はルーラ覚えるあたりだぞ。
……これは比べてもどうなのかわからんな。
■ポルトガ 2
■人気投票続行中。
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
リッシュが着々と得票を伸ばしていて嬉しいです。
主役には頑張って欲しいものです。
今日パパスに得票があって嬉しかったです。
フローラさんは正直なぜだか分からなかったのですが(うちの「今日のDQ5」に特別な描写があったとは思えない)パパスは嬉しい。
結構書いてきましたね。記念事業は有りませんけど。
いきなり「それでも」という書き出しはどうなんだろう。
しかし50回で未だポルトガをうろちょろしているのはいいのだろうか。
DQ1のイチは41回でクリアしてたぞ(苦笑)
長さが違うから良いか。
DQ5はルーラ覚えるあたりだぞ。
……これは比べてもどうなのかわからんな。
■ポルトガ 2
南に向かって歩く。
海の匂いがしてきた頃に、視界にもポルトガの街が見えてきた。お城があって、その周囲に街が広がっている。街は、平原側から見ていると、海にくっついているようにも見えた。
「大きそうな街だねー、しかもカラフル!」
チッタが言うように、街のあちこちに風にはためく色とりどりの旗が、とても綺麗。
「早く着かないかなあ」
「歩いていればそのうちですよ」
うずうずするチッタにリュッセが笑いかける。ちょっと呆れているのかもしれない。
とはいっても、歩くスピードをあげることなく(途中でペースを変えると疲れるから)私たちは南下を続け、街に着いたのはお昼ごろだった。
ポルトガの街は、明るい色合いの石で道路が舗装されていて、遠くからも見えていたカラフルな旗や、家の白い壁なんかも目に鮮やかな、とっても綺麗なところだった。入り口近くには市場が立っていて、いろんな人が行き来している。食料品店が多いから覗いていると面白いんだけど、見たこともないような食材が多い。
「ロマリアと近いのに、全然違うね、やっぱり」
「うん」
ロマリアは男の人も女の人もおしゃれな人が多い感じだったけど、ポルトガはがっしりしたちょっと荒っぽそうな男の人が多い。女の人も大柄で、ちょっと位のことには動じなさそうな感じがする。
「とりあえずはお城、かな?」
「だね。手紙を見せれば中に入れてもらえるだろうし」
私たちはお城を目指して歩きだす。白い大きな鳥が猫みたいな鳴き声をあげながら空を旋回している。やがて大通りからでも海が見えてきた。港になっているからか、沢山の船が泊まっている。その港を見下ろす位置に、お城がどーんと建っていた。今まで見たアリアハンやロマリア、イシスに比べるとちょっと小ぢんまりとした印象だけど、白い外壁や青い屋根をしていて、新しい印象がする。
門には兵士が二人立っていて、私たちを見て怪訝そうな顔をした。
「あの、イシスの女王様の親書をお持ちしました」
リュッセはにっこり笑って言うと、私にその手紙を見せるように促した。兵士たちは胡散臭そうに手紙を受け取ると、その封を見て驚いたようで、一人がすぐ奥に引っ込んでいった。
「入れそうだね」
「うん」
そんな話をこそこそしている間に、走りこんでいった兵士が戻ってきた。
「どうぞ、お入りください」
あけられた門から中に入る。中は絨毯の敷き詰められた廊下が左右に伸びていて、正面は壁だった。ちょっとがっかりした気分で、案内してくれる兵士の後についていく。左側の廊下は程なく右手側に折れて、そしてすぐに謁見の間になっていた。
「拍子抜け」
チッタがぼそっという。まあ、確かにそうだ。
謁見の間には小柄で太った王様が玉座にちょこんと座っていて、その隣にひょろ長い大臣が立っていた。周りには兵士がずらりと並んでいて、ちょっとした警戒態勢にも見える。
「イシスの女王の親書を持ってきたとか」
大臣が声を上げる。ソレとともに兵士が一人、私たちのほうへやってきた。
「ええ、まあ」
私が手紙を兵士に渡すと、兵士は小走りに大臣のところへ持っていく。彼はその封を見て目を細めると、その場で封筒の中身を確認した。
「どうじゃ」
王様が尋ねると、「本物かと」なんていいながら大臣が頷いた。
「して?」
「この者たちの身分は女王が保証しております」
「ほう」
「この者たちはいずれ大きな事を成すとか」
「で?」
「しかるべき便宜を図って欲しいとあります」
「分かった」
そこで王様は初めて私を見た。
「はるか東の国では黒胡椒が多く採れるという」
真剣なまなざしで話すのはいいけど、いきなり何のことだろう。
「東に旅立ち東方で見聞したことを ワシに報告せよ。胡椒を持ち帰った時、そなたらをイシスの女王の言うような者と認めようではないか。そしてそなたたちに便宜を図ろう。して、そなたらはどういうことをして欲しいのじゃ」
「船が欲しいです」
「ほう。では胡椒を持ち帰れば船をやろう」
そういうと、王様は大臣にごにょごにょと何事かを耳打ちした。大臣が兵士に何事か言うと、今度は兵士が走っていく。暫くすると封筒やら紙やらが出てきた。そういえばイシスでも似たような光景をみたな、なんて思い出す。
「この手紙を東への洞窟に住むノルドに見せれば導いてくれるはずじゃ。では胡椒を待つとするかの」
私の手元に王様の手紙が届く頃には、もう王様は玉座から姿を消していた。
「わたしあの王様も大臣も嫌い。なんかむかつく」
お城をでたところでチッタが頬を膨らませつつそういった。
なんとなく、気持ちは分からないでもない。
「まあ、人柄なんてどうでもいいさ。船をくれるってんだ。東だって行ってみたかったわけだし、その胡椒ってのを探しに行こうじゃないか」
「うん、そうだね。多く採れるってことは、そんなに高価なものでもないだろうし」
「じゃあ、今後のことも決まったところで、街の探検でもしよう」
■人気投票続行中。
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
リッシュが着々と得票を伸ばしていて嬉しいです。
主役には頑張って欲しいものです。
今日パパスに得票があって嬉しかったです。
フローラさんは正直なぜだか分からなかったのですが(うちの「今日のDQ5」に特別な描写があったとは思えない)パパスは嬉しい。
■変な夢を見ました。
がちゃぴんが、目の前に立っています。
私はそんながちゃぴんに、赤いペンキの缶を片手に襲い掛かり、刷毛でがちゃぴんを赤く塗っていくのです。
顔から。
が! っと顔から塗りましたよ。
がちゃぴんが全身赤くなる前に目が覚めたんですけどね。
なんか、夢判断とかにかけたら、ろくでもない結果になりそうですね。怖いから判断しません。
■とりあえずここまで。
がちゃぴんが、目の前に立っています。
私はそんながちゃぴんに、赤いペンキの缶を片手に襲い掛かり、刷毛でがちゃぴんを赤く塗っていくのです。
顔から。
が! っと顔から塗りましたよ。
がちゃぴんが全身赤くなる前に目が覚めたんですけどね。
なんか、夢判断とかにかけたら、ろくでもない結果になりそうですね。怖いから判断しません。
■とりあえずここまで。
■夜中にサッカーを見ていて夜更かししました。
中田が楽しそうだったよ。
ジダンもフィーゴも楽しそうだったよ。
点ががんがん入るし、プレイはすごいし、なんか楽しかったのだよ、ああ、眠い。
まあ、毎日日がな一日中眠いんですけどね。
どうして寝ても寝ても眠いのかなあ。
寝すぎか?
■先日、NARUTOの最新刊を買ったのですが、いまだに封を開けていません。
どうも、こう、私は何でナルトを買っているんだったかなあ、と最近不思議な気分になります。
シカマル……2部の頭に彼が出なかったら、1部で買い終えてよかったのに……。罪な男だぜ!(とか本当に思っているわけではないのだが)
惰性って怖いねえ、という話。
■今日は此処まで。
毎日暑いですなあ。
中田が楽しそうだったよ。
ジダンもフィーゴも楽しそうだったよ。
点ががんがん入るし、プレイはすごいし、なんか楽しかったのだよ、ああ、眠い。
まあ、毎日日がな一日中眠いんですけどね。
どうして寝ても寝ても眠いのかなあ。
寝すぎか?
■先日、NARUTOの最新刊を買ったのですが、いまだに封を開けていません。
どうも、こう、私は何でナルトを買っているんだったかなあ、と最近不思議な気分になります。
シカマル……2部の頭に彼が出なかったら、1部で買い終えてよかったのに……。罪な男だぜ!(とか本当に思っているわけではないのだが)
惰性って怖いねえ、という話。
■今日は此処まで。
毎日暑いですなあ。
今日の「DQ3」(48)
2007年6月11日 今日の「DQ3」■最近、塔の音楽の美しさに気づいた高月です。
DQ3の塔の音楽、きれいですねー、特に終盤部。
たったったったったったって所。
こんな文章で分かるもんならわかりやがれ、みたいな表現で申し訳ない。
■ポルトガ 1
■確かDQ3を書き始めたときは「DQ5みたいに長く書かないぞー!」と心に誓ったはずでしたが、なんか長くなってきてませんか? 長くなってきてますよね?
あっさりしなきゃ、これから夏だし。
人気投票実施中。
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
ソルから下の子たちの、だんごっぷりが素敵だと思う今日この頃。
もうテスとビアンカは勝手にしてればいいよ。といわんばかりのこの票差。
個人的にはこのあたりが得票すると嬉しいです。
DQ3の塔の音楽、きれいですねー、特に終盤部。
たったったったったったって所。
こんな文章で分かるもんならわかりやがれ、みたいな表現で申し訳ない。
■ポルトガ 1
ロマリアで一日休んで、足りなくなってきていた水や食糧を買ってから、今度はポルトガに向かって旅立つ。初めてロマリアに来た時は、この草原も若葉が鮮やかだったけど、少し落ち着いた色合いに変化してきていた。どんどん時間は過ぎていっているんだな、と改めて実感する。もうこの辺りの魔物は全然恐くない。強くなったのも、改めて実感しながら私たちは北に進む。
草原を暫く北に進んでから西に進んでいくと、やがて大きな川が見えてきた。海に近いせいか、ほとんど海と言っても問題なさそうなくらい川幅がある。この下に通路があるなんていわれても、信じられない。
川に近寄っていくと、そのほとりに小さな建物が見えてきた。白い石造りの、平屋の質素な建物で、結構古めかしい。綺麗な四角で、大きなサイコロが草原に置かれている、なんていうとちょうどイメージにぴったりだと思う。入り口にはドアはなくて、兵士さんが一人、暇そうに立っていた。
「ここはロマリアとポルトガの国境だ。ここを通り抜ければポルトガだな」
兵士さんはあくびをしながらそんな説明をした。
「閉鎖されてるって聞いたんだけど」
チッタが言うと、彼は頷いた。
「最近は、ポルトガとの交易はほとんど船だからな。この通路は老朽化してきているし」
そういうと、建物の中に目を向ける。建物が古めかしいのと同様、中も古めかしい。入り口からは廊下とドアしか見えないけれど、そのどちらも古そうで、書かれていただろう模様は薄れてよく分からなかった。
「まあ、通る事は止めないよ。陛下からも、君たちが通る時がもしあったら、止めないで通せといわれているし」
「じゃあ、通ります」
「けど、鍵かかってるよ、その扉。大昔に閉鎖してから扉の鍵がどこかへ行ってしまったんだよ」
あの王様ならやりかねないかも、とは思ったけど、そこは兵士さんの手前黙っておく。
「鍵を開ける算段なら何となくついてるから心配しないでおくれ」
カッツェは笑いながら言うと、建物の中に入っていく。
「私たちも行きます」
「ご武運を」
兵士さんの敬礼を見ながら、私は建物の中に入る。日陰だからかひんやりとした空気がちょっと気持ちいい。
扉は古い模様がかすかに残る鉄で出来たもので、結構大きい。カッツェがイシスで手に入れた鍵を入れて廻すと、扉の鍵はかちゃりと思いのほか軽い音を立てて開いた。あまりのあっけなさに、思わず私はチッタと顔を見合わせる。
「何か拍子抜け」
「もっと厳かにやろうよ」
「ただ鍵を開けただけだろ」
カッツェは呆れたように言うとドアを開いた。建物のなかの唯一の部屋は小さな部屋で、ただ下りの階段があるだけだった。そのほかのものは全然ない。つまりは下り階段を守るだけのための建物なんだ、ここ。ちょっと贅沢な話だと思いながら、私は階段をおりる。空気は一層冷たく、そして湿気を含んで重くなった。通路は西に一直線に伸びていて、床も壁も天井も、全部が石造りになっている。床は灰色だけど、壁や天井が建物と同じ白い石でできてるせいか、そんなに暗いとは思わなかった。
通路は一定の幅でただひたすら真っ直ぐ作られている。床も平らで、随分な労力で作られたものなんだろう、と簡単に想像がついた。想像は簡単だ。
他に通る人も居なければ、魔物もいないから、私たちは気楽にその通路を通り抜ける。
そのうち行き止まりが見えてきた。ただ、のぼりの階段があるだけだ。
「ほんとにシンプルなつくりだね」
「こういうところ凝っても仕方ないだろ。通路なんだから」
チッタの感想にカッツェは呆れたような声をあげた。まあ、たしかに、兵士さんの口ぶりでは昔は交易なんかにも使われただろう通路が、迷路になってたら大変だろう。
「まあ、ソレはともかく!」
チッタは軽やかな足取りで階段を上っていく。私もそれに続いた。そして、階段を登りきったところで、二人で声をそろえて言う。
「ポルトガ、到着ー!」
「……元気な事で」
「アンタはほんとに若さが足んないね」
背後でそんなリュッセとカッツェのやり取りが聞こえたけど、聞こえない振りをしておく事にした。
「さて、それはそうと、ポルトガのどの辺りに到着したんですかね」
出口にあった、ロマリアのとそっくりの小さな建物から出たところでリュッセは首を傾げる。入り口同様、こっちも草原の真っ只中に建物が建っている。ロマリアとの違いといえば、見える範囲に林があることくらいだろう。
「そうだねえ、ここがロマリア側の入り口だろ? そこからほとんど直線に歩いたんだから」
カッツェは地図とコンパスを見比べながら、あたりを見る。
「多分、この辺りだろう。ポルトガの街はこっから大体南だね」
カッツェが指差したのは、ポルトガの北の端っこのあたりだった。ポルトガは地図で見ると、東はロマリアとの間を流れる川に、北側は聳え立つ岩山の山脈に、南と西は海に囲まれて孤立している。さらにその平野の中央にも大きな山があるらしく、地図で見る分には、平野は本当に狭い範囲にしかない。これでは海に出て行くしかないだろう。それで船の技術が発展したのかもしれない。ちなみに、地図で見ると意外とロマリアと近所だ。海の向こうにはイシスがある。
「じゃあ、船を見繕うのと、女王様に頂いた手紙を王様にお届けするってことで、ポルトガの街を目指そうー!」
チッタの掛け声とともに、私たちは平野を南下し始めた。
■確かDQ3を書き始めたときは「DQ5みたいに長く書かないぞー!」と心に誓ったはずでしたが、なんか長くなってきてませんか? 長くなってきてますよね?
あっさりしなきゃ、これから夏だし。
人気投票実施中。
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
ソルから下の子たちの、だんごっぷりが素敵だと思う今日この頃。
もうテスとビアンカは勝手にしてればいいよ。といわんばかりのこの票差。
個人的にはこのあたりが得票すると嬉しいです。
■今日は漢検を受けに、近所の某大学まで行ってきました。
会場はK学部、大学敷地内の一番奥です。
歩けども歩けども、全然たどり着きません。
門を入って10分歩いて、ようやく学部が見えてきました。
「よーし、この角曲がれば到着だ!」
と思いきや、その角に書いてありました。
「会場 直進」
まじっすかー!!!
結局まあ、次の角だったからいいんですけどね。会場は二階でね。階段がもうつらいつらい。
というのも、何を思ったのかあまり履きなれていない、けっこうヒールの高いサンダルを履いていってしましましてね。到着したころには足が痛くてねえ。
帰り道など、何度サンダルを脱ぎ捨ててやろうかと思ったことか。
家に帰ってみたら、靴擦れおこしてたよ!
痛いはずだよ!
え?
ああ、自己採点的には多分大丈夫です、180点は取れてましたから。たぶんね、たぶん、大丈夫のはず。
■今日はここまで。
結局今日もメールの返事かけなかったー。
明日こそ頑張ろうー。
会場はK学部、大学敷地内の一番奥です。
歩けども歩けども、全然たどり着きません。
門を入って10分歩いて、ようやく学部が見えてきました。
「よーし、この角曲がれば到着だ!」
と思いきや、その角に書いてありました。
「会場 直進」
まじっすかー!!!
結局まあ、次の角だったからいいんですけどね。会場は二階でね。階段がもうつらいつらい。
というのも、何を思ったのかあまり履きなれていない、けっこうヒールの高いサンダルを履いていってしましましてね。到着したころには足が痛くてねえ。
帰り道など、何度サンダルを脱ぎ捨ててやろうかと思ったことか。
家に帰ってみたら、靴擦れおこしてたよ!
痛いはずだよ!
え?
ああ、自己採点的には多分大丈夫です、180点は取れてましたから。たぶんね、たぶん、大丈夫のはず。
■今日はここまで。
結局今日もメールの返事かけなかったー。
明日こそ頑張ろうー。
■やー、やっちゃいました。
本日の夕飯はハンバーグでした。
……たまねぎのみじん切りのときに、たまねぎが薄皮のせいか、ずるりと動きましてね、包丁で左の中指をざっくりとやっちまいました。
もちろん、続行不可で母に続きをやってもらいました。
もー、なにやってるんだかー。
いたいです。
なんかずきずきします。
■きょうはここまで。
本日の夕飯はハンバーグでした。
……たまねぎのみじん切りのときに、たまねぎが薄皮のせいか、ずるりと動きましてね、包丁で左の中指をざっくりとやっちまいました。
もちろん、続行不可で母に続きをやってもらいました。
もー、なにやってるんだかー。
いたいです。
なんかずきずきします。
■きょうはここまで。
今日の「DQ3」(47)
2007年6月8日 今日の「DQ3」■毎度おなじみ、遅刻アップです。
今日は2時間半遅れ!(笑)
いやあ、金曜日は友人とプールにウォーキングに行くんですけどね、どうも家に帰ると疲れて寝てしまうんですよね。
敗因はそれです。
目が覚めたら時効警察が終わりかけてました。ビデオ撮っといて良かった。どうでしょうを生で見てしまった(苦笑)
■ホビット
■人気投票実施中。
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
正直、リッシュのどの辺がかわいいのか、まったく見当付きません。
今日は2時間半遅れ!(笑)
いやあ、金曜日は友人とプールにウォーキングに行くんですけどね、どうも家に帰ると疲れて寝てしまうんですよね。
敗因はそれです。
目が覚めたら時効警察が終わりかけてました。ビデオ撮っといて良かった。どうでしょうを生で見てしまった(苦笑)
■ホビット
チッタのルーラでアッサラームに到着する。
女王様の手紙があるからポルトガにすぐ向かっても良かったんだけど、アッサラームから東への抜け道があったら、それはそれで知っておいて損は無い。もしかしたらもう二度とこっちの方面には来ないかもしれないから、先に調べておこうということになった。
昼間のアッサラームは、相変わらずぼったくりの商人なんかが居て油断できないけど、活気にあふれている。夜のアッサラームは大っ嫌いだけど、昼間の活気にあふれたこの街は、嫌いじゃないかもしれない。
色々噂話なんかに参加してみたけど、東を目指す人は多くても実際に道を知っている人はほとんど居なかった。ただ、一人だけ、イシスから移住してきたというおじさんが抜け道の存在を知っていた。その人はもともとはもっと東へ行ってみたかったらしいけど、その抜け道から先へ進むことができなくて、結局ここに定住したらしい。
抜け道はアッサラームの北東にあって、険しい山脈にある洞窟が入り口になっているそうだ。けど、そこにはホビットが住んでいて、抜け道を知っているくせに教えてくれないらしい。
「一応確認に行ってみて、駄目だったらポルトガへおとなしく向おう」
そう話し合って、私たちはアッサラームの東の山脈を目指して歩き出す。山裾は深くうっそうとした森がひろがっていて、歩いていると魔物が近寄ってくる。けれど流石にこの辺りの魔物は戦いになっても、もう全然恐くない。思えば強くなった。
山脈は近寄っていくと、コレは人の足で越えるのは無理だと思わせる断崖絶壁の山が続いているのが分かる。灰色の岩壁の連続で、頂は雲に隠れて見えないことが多い。本当に大陸を東西に分断しているのが分かる。
「これ、洞窟があるっていうのも胡散臭い話だよ」
チッタは山を見てため息をつく。それもそうだな、と私も思う。けど、どうしようもないのは確かだから、山沿いに暫く北に向けて歩いてみる事にした。洞窟はアッサラームから見て北東なのだから、北に沿って歩くしかない。
右手に灰色断崖絶壁を見ながら、うっそうとした森の中を歩く。アッサラームから結構はなれた場所に、その洞窟はぽっかりと暗い口をあけていた。
洞窟は入り口こそ自然に出来たものっぽかったけど、少し中に入っていくと松明の火が掲げられていたり、地面が平だったりと、人の手が加えられている事が分かるようなつくりで、道も分岐なんかは無くて単純なつくりになっていた。暫くその少し広い一本道を東に歩いていくと、突き当たりにたどり着く。左手に通路がある以外、全然目立ったものは無かった。
「この場合、こっちだよね?」
左手側の通路を指差して、全員で歩いていくと、細い通路はやがて広い部屋にたどり着いた。
そう、そこは部屋だった。
床には藁でできた敷物が敷かれていて、粗末なテーブルや椅子が置いてある。壷なんかもいくつか置かれていて、簡単なベッドも置かれていた。
何より、その部屋には人がいる。
「何だ、あんたがたは」
鋭い目つきでこっちを見ているのは、正確に言うと人じゃない。背が低くてヒゲをはやしたホビットだった。ちょっと気難しそうな感じがする。
「え、と、東のほうへ行きたいので、抜け道をご存知だったら教えていただきたいな、と思いまして」
私がしどろもどろになって答えると、そのホビットは不機嫌そうな顔を一層不機嫌にして
「知らん! 知らん! とっとと帰れ!」
と叫んで、後は私たちのほうを見向きもしなかった。
暫く呼びかけてみたりしてみたけど、変化は無い。
「仕方ないね」
カッツェは肩をすくめると、私の腕を引いて歩き出す。リュッセとチッタも後ろについてきている。細い通路を抜けて、行き止まりまで戻るとカッツェはため息をついた。
「多分、知ってるけど教えたくないって所だろ。ポルトガを目指そう。ここで押し問答してても何ヶ月たっても変化ないよ、ああいう手合いは」
「話が通じそうな相手でもなさそうでしたしね」
リュッセも苦笑する。二人とも、このことは仕方ない事として処理する事にしたらしい。私とチッタも頷いた。
「じゃあ、外に出たらルーラでロマリアだね。そこから封鎖されてる道っていうのは近いの?」
チッタがカッツェに尋ねると、カッツェは頷いてから地図を広げて見せた。
「今、まあこの辺な。で、ロマリアがここ」
カッツェはロマリアがある半島を指差す。地図で見ても、ここから結構離れている。イシスだって凄く遠いし、カザーブやノアニールなんて大陸の北の端っこだ。我ながら、良く歩いたものだと思う。
「ロマリアから北西に暫くいくと、ここにでかい川があるだろ? この底を通り抜ける通路があるんだよ。扉で封鎖されてるけど、アタシらは今はあけられる」
「勝手にあけていいのかな。封鎖したのは誰かしらないけど」
「しらばっくれといたらいいんだよ、そんなの」
カッツェはわしゃわしゃと私の頭を撫でると、にや、と笑う。
ちょっと納得できない気持ちも含みつつ、私たちはルーラでロマリアに戻った。
■人気投票実施中。
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
正直、リッシュのどの辺がかわいいのか、まったく見当付きません。
■パイをいただきました。
M先生(グルメ)が、お土産として持ってきてくれたのです。
いやあ、もう、ほんっとーに美味しかった!
洋菓子舗ウエスト→
http://www.ginza-west.co.jp/
ここのね、リーフパイをですね、いただいたのですよ。
http://www.ginza-west.co.jp/cookie.htm
バター嫌いだったり、甘いものが苦手だったらちょっと無理かもしれないですけどね、コレは手に入るのならば一度は食べたほうが良いものですよ!
通販したいと思うくらい。
そんなお菓子はそんなにないですよ、本当に。
ああ、美味しかったなあ。
幸せ幸せ。
■私信というか……。
先日メールをいただいたのですが、お返事が遅れております。
時間に余裕がある週末などにお返事をさせていただきますねー。
日々日記を書くのも結構かつかつです。
■あっちーですな。
そろそろ半袖着てもよさそうですね。
■今日はここまで。
M先生(グルメ)が、お土産として持ってきてくれたのです。
いやあ、もう、ほんっとーに美味しかった!
洋菓子舗ウエスト→
http://www.ginza-west.co.jp/
ここのね、リーフパイをですね、いただいたのですよ。
http://www.ginza-west.co.jp/cookie.htm
バター嫌いだったり、甘いものが苦手だったらちょっと無理かもしれないですけどね、コレは手に入るのならば一度は食べたほうが良いものですよ!
通販したいと思うくらい。
そんなお菓子はそんなにないですよ、本当に。
ああ、美味しかったなあ。
幸せ幸せ。
■私信というか……。
先日メールをいただいたのですが、お返事が遅れております。
時間に余裕がある週末などにお返事をさせていただきますねー。
日々日記を書くのも結構かつかつです。
■あっちーですな。
そろそろ半袖着てもよさそうですね。
■今日はここまで。
今日の「DQ3」(46)
2007年6月7日 今日の「DQ3」■えー、毎度おなじみの書き出しの四角を書いてから、画面を見つめて5分ほどが経過いたしました。
……前置き、今日は何を書きましょうかね。
さらに数分悩んだんですけどね、本当に無いです、書くこと。
とか言ってたらとりあえず埋まりましたな。
こういうズルは不許可でしょうな。ははは。
■お告げ
■人気投票まだやってます
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
テスとビアンカの泥仕合が見ていて面白いです。
現在の楽しみはむしろ6位くらいから下にいつ投票があるのか、そしてどんなコメントが書かれるのか、です。
楽しいですよー。
だって上位はもう絶対ひっくり返らないもの。
……前置き、今日は何を書きましょうかね。
さらに数分悩んだんですけどね、本当に無いです、書くこと。
とか言ってたらとりあえず埋まりましたな。
こういうズルは不許可でしょうな。ははは。
■お告げ
とりあえず、目的の鍵は手に入れたし、大体ピラミッドも回れただろうという結論に達して、私たちは一度イシスに戻ることにした。とはいえ、王家の墓から宝物である鍵を勝手に持ち出した身だから、感覚的には長居はしたくない。イシスを目指して遠くにオアシスを見つつ砂漠を南下しながら、私たちはこれからのことを話し合う。
「これからどうする? 鍵は手に入れたけど……コレといって目的は無いんだよね。お父さんの行方が知れたわけでもないし」
「魔王がどこに住んでるのか分からないのが問題だよね。歩いていける場所じゃない気がする」
「なんで?」
「威厳がないよ」
「……そうかな」
私とチッタの言葉を聞いて、カッツェが苦笑する。
「まあ、威厳かどうかは置いといて、歩いていける範囲は限られてくるな。この地域で歩いていけて、まだ行ってないっていうとポルトガかね。造船技術の高い国だ。ロマリアの西にある」
「何でコレまで行かなかったの? ロマリアから来たのに」
チッタが首をかしげると、カッツェは説明を続ける。
「ロマリアからポルトガへの道が封鎖されてるからさ。複雑な鍵の扉がつけられたんだよ。理由は知らないけどさ。今ならアタシたちはそれを突破できる」
「なるほど」
「東側は? アッサラームの東にすごい山脈があるみたいだけど、その東に街の絵があるよ」
地図を見ながら私は尋ねる。
「あー、そっちのほうはアタシも詳しくは無いけど、徒歩で山脈を越すのは無理なんじゃないかな。地元の人しか知らない道とかならあるかもしれないが」
「そっか。じゃあ、とりあえず目指すのはポルトガ? 船が手に入ったら海を渡って東側にもいけるし、知らないこの辺の大陸にもいけるかも」
そういって私は地図の東側を指差す。今自分が居るのは西側にある大きな大陸で、東側とはもちろん繋がっていない。地図の真ん中はほとんど海だ。その海の南のほうにアリアハンがある。
「で、その船のお金はどこから出るんですか?」
リュッセが苦笑して続ける。
「外海を行くなら大きな頑丈な船が要るでしょうし、そんなの誰も操れないですから船員を雇う必要も出るでしょう? それに都合よくそういう船が見つかるとも思えないんですけど」
「……それも、そうだね。どうしよっか」
私は思わず頭を抱える。旅をするお金はそれなりになんとかなってるけど、船を買うような余裕があるわけじゃない。
「でも、ポルトガに行ってみるのは有りだよ。船の値段がわからなきゃ貯めようもないし、イシスでずっと立ち止まってるよりいいと思う。ポルトガより先にアッサラームに行って、地元の人に東に行くルートがないか聞いてみて、あったらそっちへいってもいいし」
チッタはそこでかくん、と首を傾けた。「どう?」というようなジェスチャー。
「うん、そうしようか。ともかく、疲れたからイシスでしっかり寝て、ルーラでアッサラームに行って話しを聞いて、それから考えよう」
オアシスに到着する。
相変わらずお城をバックに大きな街が塀に囲まれて存在する様子はキレイだ。昼間だから、街の入り口の門は開け放たれていて、旅人や商人たちが行き来している。門の所で兵士さんに声をかけられた。
背中をつめたいものが走り抜けていく。
もしかして、王家の宝物を盗ってきちゃったの、ばれたかな?
「ご無事で何よりです、リッシュ様」
……様とかついてる。
「我らが女王様が再びリッシュ様にお会いすることを望んでおられます。お疲れでしょうが、どうかご同行をお願いします」
そういわれてしまっては断るわけにも行かず、私たちは兵士さんを先頭に歩き始めた。とはいっても、ちょっとだけ離れて後ろをついていくというのが正しい。
「……怒られるのかな」
「返せとか?」
「どうして分かっちゃったのかな」
「神秘的な人だったもん、何か不思議な力の一つも持っててもおかしくないって」
そんなことをこそこそと背後で小声で話している間も、兵士さんは振り返ることなく真っ直ぐカツカツと歩いていく。私たちはそれになんとなく重い気持ちでついていく。お城がどんどん大きく見えてくると、足が重さを増した気がした。
でもお城に到着してしまうのは仕方の無いことで、遂に私たちは女王様の前に到着する。
「できるだけポーカーフェイスで、しらばっくれろ」
とカッツェは言うけど、それは私が一番苦手なこと。
全然自信はない。
「皆の無事を喜びましょう」
女王様は話し始める。相変わらずキレイな人だ。涼やかな声が、窓からの風にのって聞こえる。この声に問い詰められたら、私は鍵のことを言ってしまう。もしかしたらやってないことだって認めるかもしれない。
心を磨かなきゃいけないのにドロボウしてごめんなさい。
そんな心境。
「夢を見ました。リッシュ、貴女の夢です」
(やっぱり神秘的な力の一つも持ってるんだよー)
隣でチッタが小声でささやく。私は微笑もうとして顔が引きつったのを感じた。笑えてない。コレは自信がある。
「この国で手に入れたものが、貴女の助けとなり、新しい道を切り開く夢でした」
ばれてる、ばれてるよ。
「そしてそのことが小さなきっかけとなり、やがて貴女は巨大な闇をも打ち払い、光を呼び込むのです」
「……」
ちょっと話が大げさすぎじゃないですか。
「わたくしには、その闇は非常に恐ろしく、この世のものとは思えませんでした。しかし貴女はやり遂げるのです。ですから」
そこで女王様はにこりと笑った。
「貴女の旅にわが国のものが役立つのであれば、それはとても幸せで光栄なこと。気にせずお持ちなさい。そして貴女は貴女の信じる道をお行きなさい。わたくしは貴女の無事を祈りましょう」
「あ、ありがとうございます」
そうやって声を絞り出すのがやっとだった。女王様はきれいに微笑んでいて、私の顔はやっぱり引きつったままだ。
「次はどちらへ旅をするのですか?」
「ポルトガのほうを目指すつもりです」
「そうですか」
女王様は頷くと、隣に立っている女官に小声で何か指示した。暫くすると女官は紙とペン、などを持ってくる。女王様はソレを受け取ると、その場でなにかをさらさらと書き付けて封をすると、女官にソレを手渡した。今度は女官が私のところへ来て、その封書を私に差し出す。私が受け取ったのを確認すると、女王様は続けた。
「それをお持ちなさい。ポルトガの王に見せれば便宜を図ってくれるでしょう」
私たちはお礼を言うと女王様の前を辞した。
かなり緊張したせいか、宿に帰ったらぐったりしてすぐ寝てしまった。
女王様と違って、夢の一つも見なかった。
■人気投票まだやってます
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
テスとビアンカの泥仕合が見ていて面白いです。
現在の楽しみはむしろ6位くらいから下にいつ投票があるのか、そしてどんなコメントが書かれるのか、です。
楽しいですよー。
だって上位はもう絶対ひっくり返らないもの。
■友人が、野球にプチはまりをなさった。
いまや「野球用語」が分かるのだ。
おおおう、野球ファンが身内に!
どうも「おおふり」とか言う漫画(おおきく振りかぶってだっけ? 正式名称)にはまったのがきっかけらしい。
今「バッテリー」を読み終わり、続きに行きたいといっておられる。
……この流れはー、仲間うちに漫画がまわりー、がっつり何人かが野球ファンになるー、そんな予感がー、ひしひしひしとー、いたしますー。
サッカーはなあ、布教に失敗したからなあ(そしてもう布教は諦め申した)
今は「スポーツに興味が無い」団体に「サッカーちょっと好き」な私がいるくらいだったから、あんまり孤独感は感じてなかったのだが、これからは「野球ちょっと好き」団体に「サッカーちょっと好き」の私。
おおおう、孤独!
私孤独!
野球好きの中心でサッカー好きとつぶやく(もうこのネタも古い)
友人たちをスマートにはめる素敵なサッカー漫画なんてひとつも知らないし(むしろ現実のゲームを見るほうが面白い)このまま肩身狭くいくしかないんだろうなあ。ふふふ(遠い目)
家では全員サッカー好きだからいいんだ。
たとえ母親様が浦和ファン(田中達也好き)で私が名古屋ファン(大森様好き)という話し合わないことこの上なくてもな。
日参させていただいているSWのサイト様も野球派でな。
いいんだ、たのしいグランパス応援サイト知ってるからそれで。
■今日はここまで。
いまや「野球用語」が分かるのだ。
おおおう、野球ファンが身内に!
どうも「おおふり」とか言う漫画(おおきく振りかぶってだっけ? 正式名称)にはまったのがきっかけらしい。
今「バッテリー」を読み終わり、続きに行きたいといっておられる。
……この流れはー、仲間うちに漫画がまわりー、がっつり何人かが野球ファンになるー、そんな予感がー、ひしひしひしとー、いたしますー。
サッカーはなあ、布教に失敗したからなあ(そしてもう布教は諦め申した)
今は「スポーツに興味が無い」団体に「サッカーちょっと好き」な私がいるくらいだったから、あんまり孤独感は感じてなかったのだが、これからは「野球ちょっと好き」団体に「サッカーちょっと好き」の私。
おおおう、孤独!
私孤独!
野球好きの中心でサッカー好きとつぶやく(もうこのネタも古い)
友人たちをスマートにはめる素敵なサッカー漫画なんてひとつも知らないし(むしろ現実のゲームを見るほうが面白い)このまま肩身狭くいくしかないんだろうなあ。ふふふ(遠い目)
家では全員サッカー好きだからいいんだ。
たとえ母親様が浦和ファン(田中達也好き)で私が名古屋ファン(大森様好き)という話し合わないことこの上なくてもな。
日参させていただいているSWのサイト様も野球派でな。
いいんだ、たのしいグランパス応援サイト知ってるからそれで。
■今日はここまで。
今日の「DQ3」(45)
2007年6月6日 今日の「DQ3」■DQ3のセリフサイトさんのご紹介有難う御座います!
かぶっても問題なしです!
「此処はお勧めなんですぜ旦那旦那」というサイトをご存知のかたは、ぜひともお教えくださいませませ。
まだまだ募集中であります!
ちなみに教えていただいたサイト様は存じ上げませんでした。
……調べ方がどれだけ苦手かつ杜撰かがばれますね。はははん。
■ピラミッド 6
■宝箱の中から出てきたミイラ男のセリフは、ファミコン版です。
ひらがなのほうがおどろおどろしいかな、と思ってそのままにしてみましたが、そうでもないっすね。
ははは(遠い目)
■人気投票継続中。
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
ビアンカとテスの接戦に、応援コメントが「ヨメに負けるな」とか「テスに負けるな」とか、そういう感じになってまいりました。
読んでて面白いです。
かぶっても問題なしです!
「此処はお勧めなんですぜ旦那旦那」というサイトをご存知のかたは、ぜひともお教えくださいませませ。
まだまだ募集中であります!
ちなみに教えていただいたサイト様は存じ上げませんでした。
……調べ方がどれだけ苦手かつ杜撰かがばれますね。はははん。
■ピラミッド 6
細い通路を東へ西へと行ったり来たりする。途中でもちろん何回か魔物と小競り合いもあったけど、それほど苦労せずに往復することができた。
「コレでラストだね」
今は、東側通路の西ボタンの前に居る。どのボタンもよく見ればきれいな装飾があって、手の込んだものだと感心する。
「じゃあ、押すよ」
ゆっくりとボタンを押すと、このボタンも壁に簡単に吸い込まれていった。
「……」
暫くボタンを見ていたけど、何の変化も無い。
「……何にも変わんない?」
「うん」
後ろからの声に私は頷く。目に見えて劇的な変化があるわけでもなく、ボタンは壁に吸い込まれたままだ。
と。
突然地響きがした。
ソレは低い音とともに数秒続いて、始まったときと同じように唐突に終わった。
「何か低い音がした」
「重そうだったね」
私たちは数秒何も言わず顔を見合わせて黙っていた。
「よし、行くよ」
カッツェの号令とともに、私たちは早足で歩き始めた。
多分、考えていることは一緒だ。
3階の中央にある階段にもどって、北側の太い通路を見る。突き当たりにあったはずの石造りの大きな扉は大きく開け放たれていて、その向こうにあった大きな部屋がココからでも見えるようになっている。
「おおおおおお、いいねえ、いいねえ、醍醐味だねえ」
カッツェは嬉しそうに言うと通路を北に歩き出す。もちろん私たちもそれについていく。
北側の通路の行き止まりにあったその部屋は、広くて壁一面に色々な絵が描かれていた。私には意味が分からないけど、多分、その絵一つ一つに意味があるんだろう。天井にも何かの図形が書かれている。随分芸が細かい。
「あれって星かなあ?」
「ああ、そうかもしれないですね。断定はできないですけど」
リュッセとチッタの賢い二人組みは、お互い天井の点や線を指差しながら首をかしげあう。その間に、私とカッツェは部屋の中をくまなく調べまわって、宝箱を二つ発見した。
「王の墓ってわりに、副葬品が少ないな」
「盗掘が第一目標じゃないんだよ、カッツェ」
「いや、一応鍵を探しにきた時点で盗掘だよ、第一目標は。それにしても……わざわざ謎といて宝箱が二つか」
「誰もこの部屋の扉を開けてなかったんだとしたら、きっと大当たりだよ」
カッツェが宝箱を開けると、そこには鍵が一つ入っていた。
銀に鈍く光っている。割と小さなものなのにずっしり重い。もしかしたら本当に銀を使っているのかもしれない。全体的にすらっと長いデザインで、赤い宝石が3つ装飾に埋め込まれている。今まで持っていた盗賊の鍵と比べて、随分華やかだ。
「ふうん、こういう仕組みか」
カッツェは暫く鍵をあちこち色んな角度から見て、納得したのかそんな声を上げる。多分説明してもらっても分からないだろうから、詳しくは聞かないでおいた。
「さあ、これからどうする? 一応目当ての鍵は発見できたけど」
「ピラミッド全制覇はできてないんだよね」
「アタシは全部まわりたいね。特に4階はドアが開けられなくて諦めて戻ったんだ。鍵を手に入れた今、開けないでどうする」
「僕は決定に従います」
「じゃあ、上にいってみよう」
「高いところ嫌いなリッシュの言葉とは思えない」
チッタが不思議そうな顔をする。
「だって、外が見えないでしょ。そういうのは、平気」
そういって笑って、私たちは上の階を目指すことにした。
4階にあった、大きな鉄の扉を新しく手に入れた鍵で開ける。
中は広い部屋になっていて、大きな柱を中心にたくさんの宝箱が置かれていた。誰も鍵を手に入れていなかったから、結局この部屋にたどり着かなかったってだけの話かもしれない。
「それにしても、上に来るほど造りが単純になってきてますね」
「飽きたんじゃない? 作るのに。おっきすぎるよ、一人のお墓としては」
リュッセの感想に返事をしながら、私は宝箱に近寄る。
「1階みたいに、宝箱に化けてる魔物だったら、ヤだねえ」
私が言ってるそばから、カッツェは宝箱に近寄っていく。まあ、盗賊としては見逃せないだろうな、とも思うけど。
「よし、あけよう。魔物だったらぶちのめそう」
「きゃー、カッツェ姉さん男前!」
言うやいなや、カッツェが目の前の宝箱を蹴りあけた。
――おうさまの ざいほうを あらすものは だれだ。
……われらの ねむりを さまたげるものは だれだ。
そんな不気味な声とともに、宝箱からミイラ男が飛び出してくる。流石にもう何回も戦った相手だし、ここではチッタの魔法も使える。だから敵にはならない。
すぐにミイラ男をなぎ払う。宝箱の中には派手派手しい服が一着入っていた。男物で、誰も着れそうにない。
「何かこう、一生こういう服とは縁が無いでしょうね」
ため息混じりに言うリュッセに、全員大いに納得してから、残りの宝箱を開けて回った。確かに色々実入りはあったんだけど、全員ちょっと使えなさそうな微妙なものばかりだった、とだけ言っておく。
結局、その後上を目指してみたけど、外に出る階段があるばかりで、何も目ぼしいものはなかった。勿論私はちょっと顔を出して外を見ただけで、皆のように外に出たりはしなかった。
そんな、怖い事しない。
■宝箱の中から出てきたミイラ男のセリフは、ファミコン版です。
ひらがなのほうがおどろおどろしいかな、と思ってそのままにしてみましたが、そうでもないっすね。
ははは(遠い目)
■人気投票継続中。
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
ビアンカとテスの接戦に、応援コメントが「ヨメに負けるな」とか「テスに負けるな」とか、そういう感じになってまいりました。
読んでて面白いです。
今日の「DQ3」(44)
2007年6月5日 今日の「DQ3」■5日に1時間ほど遅れて5日分の「今日のDQ3」をアップですー。
……まあ、色々あったんですよ。
サッカー日本代表を見てた、とかね。
ビデオにとっておいたぴったんこカンカンを見てた、とかね。
ジャポニカロゴスが面白かった、とかね。
■ピラミッド 5
■正式にはSFC版のイシスのわらべ歌は「お日様ボタン」ではなくて「不思議なボタン」なんですけどね、FC世代は「お日様ボタン」で覚えちゃっててね、そこだけこっちを採用。
……SFC版に沿って書いてるんですけどね、一応。
……まあ、色々あったんですよ。
サッカー日本代表を見てた、とかね。
ビデオにとっておいたぴったんこカンカンを見てた、とかね。
ジャポニカロゴスが面白かった、とかね。
■ピラミッド 5
「……」
私は腰をさすりつつ起き上がる。
「みんな、無事?」
「まあ、何とかね」
そんなことを口々言いながら、皆も起き上がってきた。
「さて、どうするよ」
カッツェが天井を見る。現在私たちは2階に居た。
話は少し前に戻る。
私たちは3階に戻ってから、一番近い西にあったボタンを押してみた。その途端、床が抜けて私たちは2階に落ちていた、とそういう話。
「もう、からくり大っ嫌い!」
「好きって人はそんなに居ないよ。居るとしたら作るほうだよ」
チッタの叫び声に思わず私は答える。
「リッシュは腹立たないわけ!?」
「そんなことないよ、すっごいムカつく」
「絶対魔法の鍵見つけよう。ファラオが何だ。のろいがどうした! 攻略するぞピラミッド!」
やっぱり頭にきていたらしいカッツェの叫び声に、私とチッタは「おー!」といいつつ右腕を振り上げる。
「……いや呪いは嫌でしょう」
「そこで冷静になるな!」
「ついておいでよリュッセ君!」
カッツェとチッタがほとんど同時に叫ぶ。リュッセのほうは「はあ、まあ、善処します」なんて曖昧な返事をする。その上で、「ちょっと冷静になりましょうよ」なんてやっぱり言うのだった。
「大体、ノーヒントだよね? 扉にもあけ方かいてなかったし」
私は天井を見上げる。今は視界に見えるのは天井ばかり。私たちが落ちてきた穴は、とうの昔に閉じてしまった。
「4個ボタンがあるわけだから、全部押す時の組み合わせは15通りだね。1個が当たりって言うんだったら話は早いんだけど。まあ、そうじゃなくても、全部押してもいつかは当たる数だけどね、15通りって。……でも全部やるのは流石に面倒だよね」
「というか15回以上落ちるのは……いくらたいした高さじゃなくても嫌ですよ」
チッタの言葉にリュッセがため息をつく。
「まあそうなんだけどさ」
チッタは天井を見上げた。
「ボタンは全部で4個かぁ。東西に2つずつだったよね?」
「そう。東西通路の突き当たりに、それぞれ2こずつ。その2個もそれぞれ東西に分かれて作ってあった」
カッツェが短く返事をする。チッタはソレをききながら、まだ天井を見上げていた。
「東の東と、西。西にも東と西。……なんかそれにすごーくよく似た単語を最近聞いたよ、わたし」
チッタはそういうと、身振りを加えて歌い始める。
「まんまるボタンはお日様ボタン、まんまるボタンで扉が開く。東の西から西の東へ、西の西から、東の東」
「何だい、それ」
「イシスのお城で子どもが歌ってたんだよ。この辺に伝わってるわらべ歌みたいだよ。暗号なのかも、って」
チッタはまだ天井を見上げている。別にキレイな模様が書かれているわけでもない、普通の天井だ。
「なんて歌ってるって?」
「多分ね、重要なところは最後だよ。『東の西から西の東へ、西の西から、東の東』ってところ」
カッツェの問いかけに、チッタは最後の部分だけもう一度歌った。ソレを聞いていたリュッセが曖昧に笑いながら頷いた。
「確かに、普通の太陽の動き方とは違いますね。西から東に戻るなんて」
「つまり、東側の東のボタンを押して、次に西側の西側ボタンを押して、次に西側の東側ボタンをおして、東側の西ボタンを押すって……こと?」
私はごちゃごちゃしてきた頭を押さえながらうめくように訊ねる。
「うん、多分そう」
チッタはあっさり頷く。
「まあ、ノーヒントだし、試してみる価値はあるだろう。それで駄目なら、総当りだ」
「そうならないことを祈りましょう」
二階から三階へのぼった階段はすぐに見つけることができて、私たちは三階へ戻った。北側の太い通路の突き当たりにある石の扉には、今のところ変化は見当たらない。落とし穴に落ちたことからも分かってたけど、やっぱりさっきのボタンははずれだったらしい。
「あれだけ大層なドアなんだ。きっとあの奥だね」
カッツェが少し据わった目で言う。口元がにやっとつりあがっているのは、多分盗賊として腕が鳴るとか、そういうことだろう。
「ええと、最初は東の東?」
「そう。だからこっちだね」
チッタが東側の通路を指差す。相変わらず通路は細いし、ちょっと薄暗い。結構疲れてきているけど、そろそろココから出たいという気持ちもあって、私たちは歩みを進める。
東側の突き当たりでボタンを見つけるのは、たいした苦労ない。すぐに西側で押して落ちたのと同じようなボタンが作られていた。よく見るとボタンの周りには細長い三角形が8個、ボタンを中心に飾りとして彫ってあった。まるで太陽だ。
「まんまるボタンはお日様ボタンー」
背後でチッタが歌うのを聞きながら私は覚悟を決めて、息を止めてからボタンを押した。たいした手ごたえもなく、ボタンが壁に吸い込まれていく。
何も起こらなかった。
「この場合、何も起きないことにがっくりするべきなのか、それとも落ちなかったことに喜ぶべきなのか、ちょっと微妙だよね」
私が肩をすくめると、カッツェが笑った。
「そりゃ、落ちなかったことを喜ぶべきだよ」
■正式にはSFC版のイシスのわらべ歌は「お日様ボタン」ではなくて「不思議なボタン」なんですけどね、FC世代は「お日様ボタン」で覚えちゃっててね、そこだけこっちを採用。
……SFC版に沿って書いてるんですけどね、一応。
■本日(4日)は「今日のDQ3」はお休みです!
……まあ強化月間でもそういうこともあるさ!
ええとですね、ちゃんと一応書けてはいるのですが、どうしても一箇所セリフが分からないところがありまして。ゲーム内セリフなので、ゲームをして確認せんといかんのですよ。
本当は週末に調べておくつもりだったんですけどね、週末は風邪でヘロヘロで、それどころではなかったのですよ。
というわけで、今日の分はお休みです。
寝るちょっと前に調べておきます。
そんなに面倒なところのセリフじゃなくてよかったよ……。
ついでに。
もし、SFC版DQ3のセリフサイトさんで、良いところをご存知の方がおられましたら、ぜひとも教えてくださいませ。
高月は検索能力が低いのか、FC版を1箇所しか存じ上げないのです。
ああ、先がおもいやられるような……気がしないでもない。
■友人の北郎先生から素敵な手紙が届きましたー!!!!!
バブリーズのイラストですよ。
先週くらいにチーズビスケット(言い張る)を焼いたお礼だったようです。
他の友人に「もっかい焼いてよ」といわれたときは「嫌じゃめんどい」と答えた私ですが。
クレアさん描いてくれるなら、焼いても良いとか思ったよ。スイフリーが付いていたらなお良いとか言っておくよ。
ふはははは。言うのはただ。
■今日はここまで。
……まあ強化月間でもそういうこともあるさ!
ええとですね、ちゃんと一応書けてはいるのですが、どうしても一箇所セリフが分からないところがありまして。ゲーム内セリフなので、ゲームをして確認せんといかんのですよ。
本当は週末に調べておくつもりだったんですけどね、週末は風邪でヘロヘロで、それどころではなかったのですよ。
というわけで、今日の分はお休みです。
寝るちょっと前に調べておきます。
そんなに面倒なところのセリフじゃなくてよかったよ……。
ついでに。
もし、SFC版DQ3のセリフサイトさんで、良いところをご存知の方がおられましたら、ぜひとも教えてくださいませ。
高月は検索能力が低いのか、FC版を1箇所しか存じ上げないのです。
ああ、先がおもいやられるような……気がしないでもない。
■友人の北郎先生から素敵な手紙が届きましたー!!!!!
バブリーズのイラストですよ。
先週くらいにチーズビスケット(言い張る)を焼いたお礼だったようです。
他の友人に「もっかい焼いてよ」といわれたときは「嫌じゃめんどい」と答えた私ですが。
クレアさん描いてくれるなら、焼いても良いとか思ったよ。スイフリーが付いていたらなお良いとか言っておくよ。
ふはははは。言うのはただ。
■今日はここまで。
■左側にあるカレンダーが、書いてある日だけ色が変わっているのを見て、しかもそれが毎日続いていると単純なものでして、今日も書くぞ、という気になります。
とはいえ、昨日も書いたとおり微熱が続いています。
一日寝てました。
どうもやっぱり週末はダメですな。
だるいー。
■ちょっと気に入ったレシピサイトさん。
http://www.geocities.jp/taka_yome_yuyu/index.html
有名サイトさんみたいですけど、私は最近知ったんだよ(笑)
ケンタッキー風からあげを今度作ってみたいなあ、とか思っています。
■同人誌
先日ここに書いた泡な方々の同人誌が届きましたー!
萌え!
萌えるよ!
かわいいよクレアさん!(とダメっぽいスイフリーさん)
サイトでこの萌えは昇華する。
絵を描くぞー。文章書くぞー。捏造するぞー!(笑)
■きょうはここまで。
だるい。
とはいえ、昨日も書いたとおり微熱が続いています。
一日寝てました。
どうもやっぱり週末はダメですな。
だるいー。
■ちょっと気に入ったレシピサイトさん。
http://www.geocities.jp/taka_yome_yuyu/index.html
有名サイトさんみたいですけど、私は最近知ったんだよ(笑)
ケンタッキー風からあげを今度作ってみたいなあ、とか思っています。
■同人誌
先日ここに書いた泡な方々の同人誌が届きましたー!
萌え!
萌えるよ!
かわいいよクレアさん!(とダメっぽいスイフリーさん)
サイトでこの萌えは昇華する。
絵を描くぞー。文章書くぞー。捏造するぞー!(笑)
■きょうはここまで。
だるい。
■風邪でしょうか。熱がちょっとあります。
微妙に頭痛がします。
……巷で流行の例のアレじゃないといいなあ。
はしか、ヤッテナインダヨナア。
通販していた同人誌が届いたから、明日は寝ながらよもうかにゃ。
■今日はここまで。
微妙に頭痛がします。
……巷で流行の例のアレじゃないといいなあ。
はしか、ヤッテナインダヨナア。
通販していた同人誌が届いたから、明日は寝ながらよもうかにゃ。
■今日はここまで。
今日の「DQ3」(43)
2007年6月1日 今日の「DQ3」■1日に夕食後力尽きて寝てしまったので、本日(2日)に1日の日付でアップじゃ。反省はしております。
ん?
ああ、TOP絵ですか?
今月もDQ3強化月間ですよ?(笑)
決して気づいたら6月だったとか、すっかり絵を描くのを忘れていたとか、そんなことはナイデスヨー(カクカク)
……うん、ゴメン。良いじゃん強化月間で……。
■ピラミッド 4
■さあ、6月も強化月間としてがんばりますよー。ふはははははー。
人気投票細々続行中
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
ん?
ああ、TOP絵ですか?
今月もDQ3強化月間ですよ?(笑)
決して気づいたら6月だったとか、すっかり絵を描くのを忘れていたとか、そんなことはナイデスヨー(カクカク)
……うん、ゴメン。良いじゃん強化月間で……。
■ピラミッド 4
引き返して、今度は東側の通路に入ってみる。通路は相変わらず細くて、一列になって慎重に進んだ。さっき行った西側の通路と違って、こちらの通路は暫く行くと北側に曲がって伸びて、更に先に進めるようになっていた。さっきの通路はすぐに行き止まりでスカの宝箱ばかり配置されていたことを思うと、なんとなく手ごたえめいたものを感じる。東側の通路はその後2回折れ曲がって、突き当たりに上り階段があった。
「当たり?」
私は前を行くカッツェに声をかける。カッツェは階段の下から上の階を覗き込んで、それから肩をすくめた。
「当たりかどうかはともかく、2階にはいけそうだ」
2階も細い通路が続いていた。ただ、厄介なのは1階と違って2階は細い通路しかないことだった。通路は真っ直ぐに伸びていて、時々交差する。交差する場所から、次の交差する場所までは同じ距離で、歩いている間に距離感や今がどこなのかが分からなくなってしまうようになっていた。
もちろん、歩いている間にも時々魔物が現れるから、戦い終わった後には自分がどこを向いているのかを把握するところからやり直すことになる。
「厄介だねえ」
流石にカッツェも舌打ちした。ちゃんと道をメモしてくれているけど、ややこしいことこの上ない。ちなみに私はもう今の場所のことなんてさっぱり分からない。
「今、ここだよね?」
チッタとカッツェはお互いメモを見ながら話し合う。歩いた時間だとか1ブロックの長さだとかで、二人には大体場所が分かっているみたいだった。
「2階だから、1階よりは底面積狭いよね?」
なんて声も聞こえる。
「リュッセは、二人の喋ってる話、わかる?」
「まあ、一応は。参加しないでいいのでしませんが」
「……そっかー、わかるのかー」
私ががっくりすると、リュッセは困ったように笑った。
「まあ、ああいうのは専門のヒトがやったほうが安全ですから、気にしないでいいですよ。適材適所とか、向き不向きという言葉もある事ですし」
「苦しいフォローをありがとう」
そんな話をしている間に、カッツェとチッタの話がまとまった。軽い説明を受けてから、私たちはまた歩き出す。
何本かの通路を曲がったり進んだりするうちに、少し広い部屋に到着した。部屋の真ん中には上り階段もある。細い通路ばかりを進んできた身には、少し嬉しい風景だった。
「あたりかはずれかは分からないけど、もう進んじまおう。違ったら別のルートを探せばいいんだ」
カッツェはそういうと、さっさと階段を上っていった。その気持ちはよくわかる気がしたから、文句を言わず私たちはその後に続いた。
3階は少し広めの部屋から始まった。北側には少し太い通路、東西には細い通路が伸びている。狭い通路に飽きていたから、私たちは迷わず北に伸びる太い通路を進むことにした。
通路は太いまま続いて、やがて突き当たりにたどり着いた。突き当たりの壁は装飾のついた大きな石造りの両開きの扉のようになっていた。壁には中央に縦に切れ目があって、そこを中心に左右対称の装飾がされている。開きそうなんだけど、手をかけるところもドアノブも、それから鍵穴もない。辺りには開けるための仕掛けもなさそうだった。
「開きそうに見えて、実は扉じゃないとか」
チッタは暫くあちこちを見て回って、挙句にそんなことを言った。
「開かないんじゃ仕方ない、別のルートを探すか」
カッツェもかなり名残惜しそうに突き当たりの壁を見てからそんなことを言う。そのまま3階を進むことになった。
3階は2階や1階に比べたらシンプルな作りになっていた。相変わらず通路は細いけれど、ややこしい交差もなければ落とし穴も無い。最初に3階に着いたときの部屋を基準に、突き当たりだった北の太い通路、東西に伸びた細い通路以外には通路も無かった。東と西の通路はそれぞれほとんど3階の端っこまで真っ直ぐ伸びたあと、どちらも南北にルートが分かれていた。北側は暫く歩けるようになっているけれど、南側はすぐに行き止まりになって、東西に枝分かれして終わっている。その突き当りには黄色い丸い押しボタンがあるだけだった。
「東側に東西のボタン、西側にも同じ。何かあるんでしょうかね」
「無いとはいえないけど、まだ押すのはやめとこう。まだ上があるだろうし、これが警報装置だったりしたら厄介だ。上を先に見て、何にも無かったらコレを押してみよう」
カッツェの提案を私たちは受け入れた。確かに警報装置だったら、先に進むのは難しくなる。
3階最初の部屋から西側に進んで、突き当りを北側に行ったところに上へ向かう階段があった。
「こんなにあっけなくていいのかなあ?」
と、疑っていたらやっぱりそう話はうまく進むわけは無かった。
4階へは簡単にあがることができたけど、通路を進んだ先には大きな鉄でできた扉があって、私たちが持っている盗賊の鍵ではその扉を開けることができなかった。
「姉さん、こう、なんか、盗賊っぽい技とかないの?」
チッタの不穏な質問に、カッツェが苦笑する。
「無いことはないけど、アタシの腕前はバコタの作った盗賊の鍵と一緒さ」
「そっかー」
「魔法の鍵ってのが手に入れば開くんだろうよ」
「ってことは、ココまでに魔法の鍵を手に入れる場所があったってことだよね? やっぱり怪しいのは3階のあの扉の向こうかな?」
「開くなら、ね」
私たちはそこで顔を見合わせてため息をついた。
「どうやってあける? 力技じゃないよね」
「何か方法があるんだろうよ」
「……やっぱり、怪しいのはあの丸いボタン?」
「で、しょうね」
私たちは力なく笑いあった後、3階へ戻ることにした。
■さあ、6月も強化月間としてがんばりますよー。ふはははははー。
人気投票細々続行中
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
今日の「DQ3」(42)
2007年5月31日 今日の「DQ3」■よーしよーし、5月、ちゃんっと「強化月間」になってたぞー!
……思いのほか進みは悪かったけどな!
まだピラミッドに居るよ。何してんだ。
来月も細々書いていきます。
■ピラミッド 3
■まだまだ人気投票やってます。
いつまでやるか不明です。
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
……思いのほか進みは悪かったけどな!
まだピラミッドに居るよ。何してんだ。
来月も細々書いていきます。
■ピラミッド 3
もう一回中に入る前に、少し外で休憩しようということになった。太陽の日差しは暑いを通り越して痛い気がするけど、チッタがまだ不安そうだから、先に進むのは危ない気がしたからだ。その間に、リュッセは魔法を使ってカッツェの怪我を治している。チッタもソレを見ているから、頭では大丈夫だと分かっているはずだけど、まだ感情的には不安らしい。こういうのって、下手に何か言おうものなら逆効果になりそうで、なかなか言葉をかけられない。
私は、無力だ。
「大丈夫、行こうか」
唐突にチッタが立ち上がった。随分長い間泣いていたから、まだ眼は赤い。立ち上がってから何回か深呼吸をして、チッタは漸く私を見てにっこりと笑った。
「大丈夫なの?」
「うん、平気」
私の言葉に、チッタは頷く。
「確かに私から魔法取ったらほとんど何にも残らないけど、ソレは旅をする上での話であって、生きていくための話じゃないもんね。もし魔法が使えなくなってたら、アリアハンに戻ってこの美貌を生かして生きていく」
「……」
私はその言葉を聞いて唖然としたけど、カッツェは大笑いした。
「あっはっは、それはいい。女はそのくらい図太く強くなきゃ駄目だよ。もしアンタが魔法使えなくなってたら、アタシが責任もって盗賊の心得を教えてあげるよ。コツさえつかめば、非力でもできるからさ」
「いらないよそんなの」
カッツェの提案にチッタは口を尖らせた。本気で嫌がってる。
「なんにせよ、元気になられて良かったですよ。大丈夫です、生きてさえいれば、割といいことありますよ。保証します」
「絶対とか言わないで『割と』って言う辺りが狡猾だよリュッセ君。流石腹黒疑惑のヒトだ」
「褒め言葉として受け取っておきます」
リュッセは苦笑するとチッタの額を何度か撫でた。
再び、ピラミッドの入り口から中に入る。見覚えのある埃っぽい細い通路を行くと、さっき落とし穴に落ちた小部屋にやってきた。床にはもう穴なんて無い。何も罠なんてありません、みたいな状態に戻っていた。
「コレはアレかな。右手を壁につけて歩いていくと大丈夫っていう古典的なやつ」
カッツェが床を見ながら首を傾ける。
「確かに、落とし穴は部屋の大部分ではありましたけど、端のほうまでは設置されてないみたいでしたよね」
リュッセも頷いて答えた。いつそんなに観察してたんだろう、と自分の観察眼の無さにちょっとがっくりする。
「とりあえず、落ちなきゃいいんだよ。端を歩いていくよ」
カッツェは私たちに言うと、右手を壁につけながら歩き始めた。
「とりあえず、奥まで真っ直ぐ進んでみるんだったよね」
随分前に決めたことをカッツェは確認する。私は「そうだったと思う」なんて返事をする。部屋を抜けて見えていた通路に入って、私たちは大きく息を吐き出す。なんとなく、皆息を止めていたみたいだった。
「落ちなくて良かったねえ」
「同じ罠に捕まるのは馬鹿だよ」
私の呟きにカッツェは苦笑すると、先を指差した。
「多分、次の部屋も同じつくりだよ」
カッツェの言ったとおり、通路の先には再び小部屋があって、東西に細い通路が伸びていた。北には今までどおりの通路が延びている。まだ真っ直ぐ進めるということで、私たちは北側に進むことにした。部屋の中央にはまた落とし穴があるだろう、という予測で部屋の端っこをそろりそろりと進む。今度はいきなり床が抜けることもなく、北側通路に出ることができた。暫く行くと、また同じようなつくりの部屋に出る。
「これ、3部屋め?」
「そうだよ。同じような部屋ばっかり作って混乱させるつもりだろうよ」
カッツェは面倒くさそうにため息をつくと、肩をすくめて見せる。
「ソレはともかく、距離的には結構直進してきたはずだよ。感覚が間違ってなきゃ、中央は通り越したはずだ。北にずっと進んでも、そろそろ何かあるはずだよ」
その言葉とともに北側に更に進むと、行き止まりが見えてきた。行き止まりの壁には王様をたたえるような文章が刻まれていて、それで終わりだった。
「おかしいね、距離的にはもうちっと北に行かないと正方形にならないんだよ」
カッツェは自作の地図を見て眉を寄せる。
「北側には何かあるんでしょうね。別の階から向かうんじゃないですか? ナジミの塔の賢者の部屋のように」
リュッセの言葉にカッツェは頷く。
「だろうね。宝があってもなくても、ちょいと腕が鳴るよ」
「宝は無いと困るよ。鍵さがしに来たんだから」
そういえばそうだった、みたいなことをカッツェは言うと振り返って元来た道を見る。
「さて、どこの角を曲がるかだよ。大体、こういうところは侵入者避けに正解ルートは一本だろうし、ヤな感じの罠だらけだろうし」
「罠は確認済みだよ」
チッタが嫌そうな顔をする。
「一個はね。まだまだあるだろうって話さ」
カッツェは肩をすくめて見せると、私のほうを見た。
「どうする? どの角を曲がる?」
「とりあえず……」
私は今までの道を思い出してみる。分岐のたびに部屋があって、太めの通路が南北に、細めの通路が東西にそれぞれ伸びていた。南北の通路は確認済みだから、東西のどの道を行くか。
「……近いところから行くしかないかな? ヒントとかは無かったと思うし」
「じゃあ、どっちから行く」
「ココから一番手前の部屋の、西側」
結論から言うと、その通路の先には空の宝箱と宝箱に化けた魔物が居ただけで、何も無いといって問題ない感じだった。唯一、収穫としてはチッタの魔法が不発にならなかったこと。やっぱり、アレは場所が悪かったんだろう。チッタは自信を取り戻してくれた。
やっぱり、チッタは笑ってくれてるほうがいい。
■まだまだ人気投票やってます。
いつまでやるか不明です。
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
今日の「DQ3」(41)
2007年5月30日 今日の「DQ3」■人気投票、DQ3だけで見るとリッシュが1位で、リュッセ君が2位。カッツェ姉さんとチッタちゃんが1票ずつです。
……こ、こんなに差がついてよいものだろうか……。
満遍なく全員しゃべらせているつもりなんだけど、違うのかなあ。
テスとビアンカは気にするな!
もうなんか思ったとおりでツマンネエなあ、なんて口が裂けても言わないさ!
むしろイチが大健闘で個人的にうれしいさ。
■ピラミッド 2
■……チッタの1票は私が入れた。
つまり彼女は実は0票だ。気の毒で思わず入れちゃったよ。ホイミンもね。実はね。
……チッタちゃんは図々しすぎですか?
私はお気に入りなんだけどなあ。
人気投票は此方から。
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
……こ、こんなに差がついてよいものだろうか……。
満遍なく全員しゃべらせているつもりなんだけど、違うのかなあ。
テスとビアンカは気にするな!
もうなんか思ったとおりでツマンネエなあ、なんて口が裂けても言わないさ!
むしろイチが大健闘で個人的にうれしいさ。
■ピラミッド 2
落ちたところは四角い部屋になっていて、二面の壁に通路が作られていた。とりあえずは、この部屋から脱出できるらしい。まあ、もちろん、通路を行ったら次の部屋でしたということもあるかもしれないけれど、ここでじっとしていても仕方がないから進むことにする。
通路は細くて、私たちは一列になって進むしかなかった。辺りはランタンを持っていても薄暗い。数メートル進むと、次の部屋に出た。次の部屋も最初の部屋と同じように四角い部屋で、あちこちに人の骨らしいものが散らばっていた。
「うう、気分悪い」
チッタが口を押さえる。相変わらずチッタの顔色はあんまり良くなかった。
「大丈夫?」
あんまりチッタが気分が悪そうだから、私はチッタの背中をさする。チッタは弱々しく頷いて、「なんとかまだ大丈夫」と答える。あんまり体調は芳しくないみたいだ。
「リュッセ君は、平気?」
「ちょっと違和感を感じてます。頭痛が酷いですが、まだ平気です」
見ればリュッセもそんなに顔色は良くなかった。チッタほど症状は酷くないにせよ、同じように体調を崩しているらしい。
「貴女は大丈夫ですか?」
リュッセは私を見る。
「少々顔色が悪いですよ」
「言われてみればちょっと気分が悪いかな」
「アタシもちっと寒気がする」
確かめてみれば、全員あまり体調が良くなかった。一番酷いのはチッタで、かなりふらついている。
「さっきの骨に、何か悪いものでもついてたかな?」
私が言うと、チッタが首を振った。
「多分、そういうんじゃないと思う。何だろう、圧迫感が酷いって言うか……。ほら、エルフの村の南にあった洞窟に、不思議な光の泉があったでしょ? アレの逆みたいな感じ」
「ここに居れば居るほど、悪くなってきてる気が確かにします」
考えてみれば、チッタもリュッセも、私やカッツェと違って魔法を多用する。特にチッタは最近はもう魔法でしか攻撃しない。リュッセもその魔法で私たちの傷を癒したりしてくれているわけで、どうやらココはそんな二人に悪影響があるようだった。
「早く出口を探さなきゃだね」
私はチッタを支えながら歩く。部屋を横切って見えていた通路に差し掛かったときだった。
通路の曲がり角から、ミイラ男がぬっと姿を現す。死んでなお、王様を守るために動くアンデット。
そう思うとちょっと気の毒な気がしないでもないけど、今はチッタの体調のほうが大事。
そのままなし崩しに戦いが始まった。
戦闘で最初に動くのはいつもカッツェ。それから星降る腕輪で早くなったリュッセ。二人の攻撃で、ミイラ男はかなりふらついてきている。次にチッタが魔法を使えれば、私の出番はないだろう。
「ベギラマ!」
いつもどおりのチッタの声。手をミイラ男に突き出して、後は炎が巻き起こる。
はずだった。
けど、チッタの手からは何もでない。
ミイラ男はその隙にカッツェに鈍い一撃を放つ。カッツェが舌打ちした。
私がミイラ男に剣を振り下ろすと、ミイラ男は動かなくなった。
「チッタ」
チッタに駆け寄る。彼女は自分の手をまじまじと見つめたまま、ぼんやりと立ち尽くしていた。
「なんで」
チッタは呆然とした顔で私を見る。
「ねえ、なんで? どうしてわたし、魔法が使えないの?」
とたん、
チッタの目からぽろぽろと涙がこぼれ始める。
「なんで? わたし、魔法」
手を見て、
そしてしゃがみこむ。
「魔法、使えなくなったら、わたし、存在理由なくなっちゃうよ」
チッタが小さい頃から、ずっと魔法の勉強をしていたのを私は知っている。
初めてメラが使えるようになったときは、私も随分興奮して何回も見せてもらったものだった(後で物凄くおじ様に怒られたんだけど)
旅に出てからも、チッタの魔法には随分助けてもらった。
最近はどんどん凄い魔法が使えるようになってきて、チッタはどんどん自信をつけてきていたし、私も嬉しかった。
だから。
「チッタ」
しゃがみこんで大泣きするチッタの背中を撫でる。
何を言っていいのか分からなかった。
「僕も魔法が使えませんでした」
カッツェの傷を治そうとしたんだろう、リュッセがそう報告する。
「ですから、多分空間的な問題でしょう。そんなに自分を責めないでくださいね」
「空間の問題じゃなかったら!? リュッセ君はいいよ、魔法だけじゃなくて力もあるもん! でもわたしはそうじゃない! 魔法がなくなったらどうしょうもない!」
チッタがキッとリュッセを睨む。
「言いすぎだよチッタ」
私はチッタの肩を押さえてからリュッセを見上げる。リュッセは困ったような顔をしてからしゃがんでチッタの顔を見た。
「とりあえず、空間の問題かどうか調べましょう。そのためにも外にでなければね。魔法がもし、使えなくなっていたとしても、あなたはあなたです」
「わたしは」
「存在価値のない人間なんていませんよ」
リュッセはチッタの額を撫でてから立ち上がった。
「さあ、ともかく出口を探しましょう」
通路は、ミイラ男が出てきた角のほうへ直角に曲がっている一本道だった。相変わらず狭くて、私たちは一列にしか歩けない。私はチッタの手を引いて歩く。チッタはまだ鼻をグスグスいわせている。
暫く一本道を行くと、突き当たりに上りの階段があった。階段は砂まみれで、光がさしてきている。見上げると、空が見えた。
「出口だ」
外に出ると、ピラミッドの端まで歩いてきていた。向こうに、私たちが入った入り口が見える。
随分長い時間をかけて、振り出しに戻ってきてしまった。
「さあ、それじゃ再挑戦だよ」
カッツェの声に私たちは覇気無く右手をあげた。
■……チッタの1票は私が入れた。
つまり彼女は実は0票だ。気の毒で思わず入れちゃったよ。ホイミンもね。実はね。
……チッタちゃんは図々しすぎですか?
私はお気に入りなんだけどなあ。
人気投票は此方から。
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html